・コブラが新しい「3Dプリント」&「ヴィンテージ」パターシリーズを発売
イノベーティブなパターをどのように実現すべきか。そこで、コブラゴルフが注目したのが3Dプリント技術だ。HPとの取り組みは2019年からスタートしており、HPの金属3Dプリンティング技術「HP Metal Jet」から始まり、現在マルチジェットフュージョン(MJF)方式3Dプリンタ「HP Jet Fusion」へと移行し、ナイロン素材の特性を生かした3Dプリント技術による革新的なパター開発を推進してきた。
・コブラ「3Dプリント」パターシリーズは革新的な『3Dプリント構造』が特徴
その経緯について、西川氏は「ゴルフクラブメーカーとして、パターを含めた14本全てのゴルフクラブを提供できることが理想であるため、コブラゴルフも約7年前からパターの開発に着手していたが、“イノベーティブなもの”が出来上がるまではパターに参入しない(製品を出さない)という姿勢を貫き続けてきた」という。
そして、2021年。その準備がようやく整い、コブラブランドから3Dプリント技術を活用した革新的なパターの新製品「KING 3D Printed Putterシリーズ」が発売された。講演では、ゴルフクラブへの3Dプリント技術の適用にフォーカスし、同シリーズの特徴などを詳しく説明した。
そして、コブラ「LIMIT3D(リミテッド)」アイアンならそれらが手に入るというわけだ。
コブラが「3Dプリント」&「ヴィンテージ」パターを2024年に向けアップデートしたが、これについてはなにかしらの疑問を持たざるを得ない。
コブラのパターは、フェース上部から4度、3度、2度、1度とロフト角が変化する「ディセンディング ロフト テクノロジー」を採用している
コブラ「LIMIT3D(リミテッド)」プリンテッドアイアンの詳細はまで。
コブラブランドを展開するコブラゴルフは、これまで主にメタルとアイアンで成長を遂げてきたが、その一方で、プーマグループの一員になって以降、パターに関しては新たな製品を発売してこなかった。
コブラの最新パター2シリーズには、LA GOLFが特許を持つ「ディセンディング ロフト・テクノロジー」が搭載されている。フェース上部から下部にかけてロフト角が1度ずつ4段階に変化する構造で、どんな入射角でボールをとらえても、最適な打ち出し角が得られる。
コブラ「3Dプリント」パターシリーズは革新的な『3Dプリント構造』が特徴。
打点ブレへの強さと同時に南プロが感じたのは、ストローク中のヘッド軌道が安定することだ。
「ヘッドの慣性モーメントが相当高いのか、振っていて軌道がすごく安定します。しかも、インパクトでフェースが真っすぐ戻ってくるのです。過去の慣性モーメントが高いパターには、ダウンスイングでフェースが開きやすい傾向も見られたのですが、コブラのパターには、それが全くありません。とても不思議な感覚です。ヘッドの中心のいい位置に重心があるのでしょう。自然にヘッド軌道が良くなって、ストロークが安定してくれますよ」(南)
『3D PRINTED PUTTER』は、精密にデザインされたナイロン製のカートリッジを内蔵することで、圧倒的な高慣性モーメント化に成功している。同時にヘッド上部を軽量なカーボン製にして低重心化も図っているため、よりヘッド軌道が安定しやすくなっているのだ。
そして特筆すべきはコブラが優れたパターを生み出しているということだ。3Dの「グランスポーツ35」は2022年『Most Wanted』のベストブレードに輝き、文字通り他の全メーカーのブレードパターよりも優れたパフォーマンスを発揮した。2023年は、連覇こそならなかったが、27モデル中、総合5位にライクインしたのだ。「グランスポーツ35」の成功は他のシリーズで再現されなかったが、この成功によりコブラの開発陣がパター作りに長けていることは伝わった。恐らく今回のリリースも、コブラの「3Dプリント」と「ヴィンテージ」パターが、よくある全指標の最前線に押し出すものとなるだろう。では、ここからはコブラパターのテクノロジーの要点をチェックし、今回のモデルがどのように進化しているのか見てみよう。
最近まで「3Dプリント」が一般的な製造技術ではなかったことは忘れがちだ。コブラが最初にHP社と提携して、初代「グランドスポーツ」の部品を3Dプリントしたことは画期的だった。限定リリースだったが、このパターは店舗で販売された初の3Dプリント部品を使用したモデルとなった。それ以来、3Dプリントはあらゆる製造業で一般的になった。昨今、大手ゴルフメーカーの大半が研究開発に「3Dプリント」を採用しているが、コブラだけがこのテクノロジーを繰り返し製品リリースに取り入れている。私の計算では、今回の新しい「3Dプリント」パターシリーズは、コブラが発表した「3D」シリーズの3代目。採用しているプリント材料とプリントの構造は変わったが、コブラがこのテクノロジーを採用する理由は変わっていない。「3Dプリント」にすることで、コブラが従来のテクノロジーでは実現できない可能性があるパター部品を製造することができるからだ。
新しいコブラパターの「ディセンディング ロフト テクノロジー=『DLT』」のラベルが、以前の「Sik」ではなく「LA GOLF」になっていることを不思議に思っている方もいるかも知れない。これは寝返ったわけではない。1年ほど前、「LA GOLF」は「Sik」を買収し彼らのフェーステクノロジーを取得。コブラは「Sik」ではなく「LA GOLF」の技術ライセンスを得ているというわけだ。
【500セット限定】コブラ LIMIT 3Dプリントアイアンが発売される
ボールの順回転がカップ際までキープされる
まずは、コブラの最新2シリーズのパターを手に取り、アドレスを繰り返す南。
「どのパターも、パッと置いたときに座りが良くて、フェースが真っすぐ向くのがいいですね。モデルによっては置いたヘッドがぐらぐらしたり、フェースが変な方向を向くこともありますが、コブラのパターは非常にアライメントを取りやすい。重心設計やネックの付け方が良いのでしょうね。小さなことに感じるかもしれませんが、これはすごく大切なことで、パッティングの結果に大きく影響してきます」(南)
コブラ『COBRA 3Dプリンテッド』アイアン、6月14日限定デビュー
「グランスポーツ35」の成功は他のシリーズで再現されなかったが、この成功によりコブラの開発陣がパター作りに長けていることは伝わった。恐らく今回のリリースも、コブラの「3Dプリント」と「ヴィンテージ」パターが、よくある全指標の最前線に押し出すものとなるだろう。
コブラ(cobra)/3Dプリンテッド ゴルフクラブ シリーズ一覧・比較
最近まで「3Dプリント」が一般的な製造技術ではなかったことは忘れがちだ。コブラが最初にHP社と提携して、初代「グランドスポーツ」の部品を3Dプリントしたことは画期的だった。限定リリースだったが、このパターは店舗で販売された初の3Dプリント部品を使用したモデルとなった。
コブラパターKING 3D PRINTED SUPERNOVA KBS CT TOUR PUTTER 120
「イノベーティブなモノができなければ製品を出さない」という開発姿勢を持つコブラが満を持して投入した意欲作だけに、その性能がどれほどのものか、多くのゴルファーが気になるところだろう。そこで今回は、パッティングコーチとして多くのツアープロやアマチュアゴルファーを指導する南秀樹に、コブラの最新パターのテストを依頼。コブラの最新パターがゴルファーにどんなメリットをもたらしてくれるのか、分析してもらった。
コブラ 3D PRINTED Putter 2022年モデル
昨今、大手ゴルフメーカーの大半が研究開発に「3Dプリント」を採用しているが、コブラだけがこのテクノロジーを繰り返し製品リリースに取り入れている。
コブラ『3D PRINTED PUTTER』シリーズ、4月13日デビュー
私の計算では、今回の新しい「3Dプリント」パターシリーズは、コブラが発表した「3D」シリーズの3代目。採用しているプリント材料とプリントの構造は変わったが、コブラがこのテクノロジーを採用する理由は変わっていない。
cobra 3D PRINTED (2024) AGERA (コブラ3Dプリンテッドアゲラ)
「3Dプリント」にすることで、コブラが従来のテクノロジーでは実現できない可能性があるパター部品を製造することができるからだ。
3d King Cobraキングコブラ、世界で最長の毒蛇 | プレミアム写真
プーマジャパン株式会社(本社・東京都品川区)は、コブラゴルフから「3D PRINTED(プリンテッド)パター」と「VINTAGE(ヴィンテージ)パター」を4月13日に発売する。
【注目】コブラゴルフが3Dプリント技術を採用した限定販売のパター
新しいコブラパターの「ディセンディング ロフト テクノロジー=『DLT』」のラベルが、以前の「Sik」ではなく「LA GOLF」になっていることを不思議に思っている方もいるかも知れない。これは寝返ったわけではない。
コブラゴルフ グランスポーツ アームロック 3D プリント パター
「パターではいろいろなミスが出ます。アマチュアゴルファーの多くはアウトサイド・インのカット軌道ですし、極端なハンドファーストでロフトを潰して打つ人もいます。そういった打ち方のエラーによって起こるミスの度合いが、フェースのテクノロジーと慣性モーメントの高さによって、かなり減ってくれるはずです。本番では1回しかボールを打てないわけですから、やっぱりミスを少なくしてくれるクラブを選んだ方が間違いなく有利です。コブラのパターはどちらのシリーズも真っすぐ構えやすく、キレイなコロがりが安定して出てくれますから、ラインに乗せやすいし、距離感も合ってきます。ぜひ、クラブに助けてもらって、パターをやさしくしてほしいですね」(南)
ヘッド形状ごとの特性を解説
3D Printed Series - A Huge Leap Forward In Putter Technology.
コブラの最新パター『3D PRINTED PUTTER』と『VINTAGE PUTTER』は、アームロックタイプを含めるとトータル18モデルがラインナップされている。南は選び方のポイントについて、アドレスしたときの“顔”を一番大切にしてほしいと語る。
「自分に合ったパターを選ぶ上で、最も大切なのはヘッドの顔です。ターゲットに対して真っすぐ構えやすいことが大前提で、その次に振り心地や打感を考えると良いでしょう。顔の好みが合わないパターだと思わぬミスが出たりするからです。ただし、コブラの2シリーズは、どのモデルも高いレベルの寛容性が備わっています。あえて、今まで使ったことのない顔のモデルに挑戦してみるのもおすすめですよ」(南)
ここからは、ヘッド形状ごとの南のインプレッションを紹介していくので、自分に合ったモデル選びの参考にしてほしい。
安心感のある幅広ブレード『GRANDSPORT(グランスポーツ)』
1つ目は『3D PRINTED PUTTER』シリーズでラインナップされている『GRANDSPORT』。幅広でヘッド後方に突起のついた大きめのブレード型パターで、重心角35度のクランクネックとアームロックのモデルを選ぶことができる。
【楽天市場】cobra king 3d printed putterの通販
「3Dプリント」と「ヴィンテージ」パターの両モデルをご覧いただくと、ネックオプションが多いことに気がつくと思う。多くのモデルでネックオプションが最低2つはあり、コブラ「ヴィンテージ STINGRAY(スティングレー)」には3つもある。
完全3Dプリンテッドの「LIMIT3D」アイアンは、全世界で「500セット」の限定発売だ!
コブラ『3D PRINTED PUTTER』シリーズ。超精密な設計が可能な「3Dプリンター」を活用することで、寛容性の高さやフィーリングの良さを追求している
Cobra Limited Edition 1 of 500 3D Printed Irons
ではネックオプションがあるのは良いことなのだろうか?パッティングストロークに合うパターをフィッティングするということなら、答えはイエス。ネックを変えると通常はトゥハング(トゥの傾き度合い)が変わり、トゥハングが変わるとストローク中のフェースの開閉が変わることになる。