[PDF] 薬の話 68 ヘリコバクター・ピロリ除菌療法について
現在、保険適応になっている除菌療法は、抗菌薬であるアモキシシリン・クラリスロマイシンとプロトンポンプ阻害薬(PPI)との3剤併用で行われる。
ピロリ菌除菌困難例に対するボナプラザン、アモキシシリン、シタフロキサシンによる三次除菌療法
除菌治療におけるPPIの役割は、ピロリ菌の抗菌薬に対する感受性を高めて抗菌薬の作用を維持するためには、胃内をpH5以上に保つ必要があるためであり、同時にPPI自体もピロリ菌に対して抑制的に作用するためである。
まずピロリ菌の除菌治療についてですが、
保険診療で投薬の内容が決められていますので、
基本事項としてご説明します。
[PDF] 「ペニシリンアレルギーを持つ患者さんのピロリ菌除去」
一般的なピロリ菌の除菌方法は、3剤併用療法です。これは「アモキシシリン」と「クラリスロマイシン」という2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑えるプロトンボンプ阻害薬(PPI)の3種類の薬を、朝夕の食後に1週間服用します。これで、7~8割は除菌できます。
ピロリ菌除菌には3つのお薬、
(抗生剤2種類、胃薬1種類)を1日2回7日間、
毎日空けることなく飲み続けます。
ピロリ菌に対する抗生物質の一つで、ピロリ菌の増殖を抑制または殺す働きがあります。 アモキシシリンまたは メトロニダゾール
ペニシリン系の抗生剤(アモキシシリンなど)にアレルギー反応の既往がある方に対して、ペニシリン以外の抗生剤を用いて除菌治療を行っています。
つまりピロリ菌はアモキシシリン、
クラリスロマイシン、メトロニダゾールといった
3種類の抗生剤で治療するのです。
ここでは、ピロリ菌除菌に用いられる 3 剤を CAPCELL PAK ..
当院では、プロトンポンプ阻害薬(胃酸を抑える薬)、抗生剤のアモキシシリンに加え、従来の抗生剤よりも強い抗菌活性を示す新たなニューキノロン系抗生剤のシタフロキサシンを用いた3剤併用による3次除菌療法を行っています。
さらに、シタフロキサシンにも耐性を示すピロリ菌に対する3次、4次除菌療法として、リファマイシン系抗菌薬のリファブチンを用いた3剤併用療法を新たに開始しております。このような強力な除菌療法を行うことで、難治性のピロリ菌に対しても高い除菌成功率を達成しています。
従ってこれらの抗生物質が、
ピロリ菌に対し有効に作用しなけば、
除菌はうまくいきません。
シタフロキサシンがピロリ菌の除菌に有効であると判断された場合、ボノプラザン(胃酸を
保険診療での除菌治療(1次、2次)不成功例に対する3次、4次除菌を行っております。現在、ピロリ菌陽性患者に対する1次除菌および2次除菌不成功例に対する除菌治療については保険適用となっていないため、自費診療となります。
治療薬選択のために薬剤感受性試験(上部消化管内視鏡検査)を行います。
初めて除菌する場合(一次除菌)は潰瘍の薬(プロトンポンプ阻害剤)一剤と二種類の抗生物質(アモキシシリンとクラリスロマイシン)の三種類です。
保険診療で行えるピロリ菌除菌治療(1次、2次除菌)が不成功だった方を対象に、3次、4次除菌を行っています(自費診療)。また、ペニシリン・アレルギーの方に対して別の抗生剤を用いた除菌治療を試みています。
※ピロリ菌の1次、2次除菌については、で行っております。
ヘリコバクター・ピロリ感染症の詳細は
[PDF] ヘリコバクター・ピロリ除菌治療剤 ラベプラゾールナトリウム錠
まずはピロリ菌が、
除菌で使用する抗生剤に対し、
耐性を持っていないかどうかです。
本邦の保険診療上の 1 次除菌(アモキシシリン+クラリスロマイシン)治療時の酸分泌抑制 ..
現在ははピロリ菌除菌の際に
用いられることが多くなり、
除菌率が10%以上上昇したと言われています。