5α還元酵素阻害薬、前立腺がん発症を予防、生存は改善せず/NEJM


しかし、その一方で、前立腺癌の早期発見に有用とされている腫瘍マーカー「PSA」の血中濃度を低下させる作用があることもわかっています。その結果、前立腺癌が見落とされるケースも。プロペシアを服用中の人は正しく検査結果を評価できるよう、前立腺癌検診などの前に医師にその旨を伝えるようにしましょう。


がんの報告があったが、フィナステリド非投与群では見られなかった。一方、別の3040例(平均年

プロペシアはジヒドロテストステロンの産生を抑制することで、高いAGA治療効果を期待できる内服薬です。その効果は頭髪だけにとどまらず、前立腺の細胞に作用して前立腺肥大症や前立腺癌などを発症、進行を抑えることも知られています。そのため、海外では実際に前立腺疾患の治療薬として使用されていた時代もありました。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)であるフィナステリド錠と、プロペシアに効果の違いはほとんどありません。基本的にどちらも有効成分フィナステリドを含んでおり、製法にもほとんど違いはありません。

フィナステリド(Finasteride)は、男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大症(BPH)の治療に使用される薬物です。 開発の背景:

フィナステリドが5αリダクターゼを阻害しAGAの原因を抑えるのに対し、ミノキシジルは毛乳頭細胞を刺激することで、毛母細胞が増えるための成長因子を出させる作用を持ちます。フィナステリドが抜け毛を抑制する効果であるのに対して、ミノキシジルは発毛を促す効果のある医薬品です。このように効果に違いがあるため、より早く効果を実感したい場合は併用して治療するのが一般的です。

フィナステリドと同じAGA治療薬としてデュタステリドが存在します。有効成分そのものは異なるのですが、両剤とも同じ5αリダクターゼを阻害することで、AGAの主な原因であるDHTの生成を抑えます。
フィナステリドは5αリダクターゼのⅡ型のみ阻害しますが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方を阻害。成分としては異なるのですが、同じ機序になるのでフィナステリドとデュタステリドは併用することができません

2 前立腺がんの検診を受ける予定がある場合; 6.0.3 献血制限について

前立腺癌は目立った症状が現れにくいことも多く、血液検査で前立腺癌の早期発見を可能にする「PSA」検査は自治体が行う前立腺癌検診などでも広く取り入れられています。

「PSA」は前立腺で生成され、精液中に分泌されるたんぱく質です。通常、血液中にはごく微量しか存在していませんが、前立腺肥大症や前立腺癌、前立腺炎など前立腺の組織にダメージが加わる病気を発症すると血液中に漏れ出るようになります。前立腺癌に代表される前立腺疾患は、その血中濃度を測定することで、スクリーニングが可能なのです。

・前立腺ガンの検査を受ける場合は、服用していることを医師に必ずお伝え ..

もしもプロペシアの効果を実感できない場合は、偽造薬を服用してしまっている場合もあります。安心してAGA治療を続けていくためにも、必ず国内正規品を服用するようにしましょう。イースト駅前クリニックでは国内正規品を取り扱っています。興味のある方はお近くのイースト駅前クリニックへご相談ください。

プロペシアは前立腺癌の早期発見に有用とされている腫瘍マーカー「PSA」の数値を約50%低下させることがわかっています。そのため、プロペシアを服用していることを申告しないと前立腺癌の発見が遅れてしまう可能性があるとの注意喚起がなされています。


前立腺がん検診を受ける方は、内服中である事を健康診断受診先にお知らせ下さい。 ミノキシジル+フィナステリド+亜鉛配合の内服薬について

元々は前立腺肥大症の治療薬として1992年にアメリカで開発され、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の合成を抑える作用があると分かりました。ジビドロテストステロン(DHT)が原因となりAGAは進行し脱毛などを引き起こしますが、フィナステリドの服用で、抜け毛の進行を遅らせることが可能です。

フィンペシアとは、インドのシプラ社が製造販売するAGA治療薬で、プロペシアと同じくフィナステリドを主成分としています。 ..

プロペシア錠の成分フィナステリドは、男子胎児の生殖器官の発育に影響を及ぼす恐れがあるため、妊婦の服用を固く禁じています。そのため、プロペシア錠を服用したままの子づくりや妊娠中の性生活に悩む男性が多くいらっしゃいますが、フィナステリド成分が精液に移行する量は、1mgを服用した場合でも投与量の0.00076%以下(MSD調べ)と極めて僅かであり、基本的には問題はありません。
しかし、万が一のことが起こった時に「薬のせいかも知れない」と悔やんでいただくことのないよう、Dクリニックでは、子づくりを希望される時期の6か月前にはプロペシア錠の服薬をやめて体内から成分を完全に排出していただく(ザガーロは1年程度)とともに、妊娠に影響のないミノキシジル外用薬でAGAの治療を続けていただくようにご提案しています。

ザガーロを服用中に前立腺がんの検査で指標となるPSA(前立腺特異抗原)値を ..

プロペシア錠そのものは、特に身体に負担をかける薬ではありません。ただ一般的に、薬は必ず肝臓で代謝されてから血液中に取り込まれるため、長期にわたって薬を服用していると、肝臓にはそれなりの負担がかかるものです。そのため、肝機能がもともと悪い方には、服用をお断りする場合もあります。
Dクリニックでは、初診時、そして治療中は半年に一度、患者様に定期的な血液検査を実施し、肝機能に異常がないかどうかをチェックしています。また、別の疾患で投薬治療をされている方には、主治医の先生に状態を確認したり、治癒して投薬が終わってから、改めてプロペシア錠の服用を始めていただくようにおすすめしています。また、風邪や頭痛などで一時的に薬を飲む場合にも、プロペシア錠の服用から空ける時間などをアドバイスし、肝臓の負担を減らしていただくようにしています。

前立腺がん総合健診のご案内 · 診療時間・アクセス · 初めての方へ; ネット予約は ..

以上の項目をクリアすることで、副作用が出るリスクを最小限に抑えられるようにしています。
体調を確認せずに薬の処方のみを行う医療機関で治療を続けたり、海外通販で購入した薬剤で自己治療を続けたりすることは、大きな副作用に繋がる可能性があります。ポストフィナステリドシンドローム(PFS)と呼ばれる状態で苦しまないためにも、安心して治療を続けられる医療機関でフィナステリドを服用していただくことをおすすめします。

○ザガーロとの関連性は明らかではありませんが、4,000例以上の前立腺肥大症 ..

フィナステリドで治療を行う際には、発毛効果と同時に副作用を抑える投薬治療を行います。

前立腺肥大症・排尿障害となっています。しかし、最近シアリスについて ..

AGA治療はしたいけれど、とにかく副作用を起こしたくない!という方には、ミノキシジル発毛剤での治療をおすすめしています。ミノキシジルは、フィナステリドとは全く違う作用機序をもつ薬剤であるため、同じような副作用が出ることはありません。

前立腺肥大症治療薬(薄毛治療薬), 5α還元酵素阻害薬, 主に前立腺肥大症や ..

治療を始める前に、フィナステリドの使用で僅かでも副作用の可能性があることをお伝えし、「薄毛が解消する、髪が増える」というメリットと、「副作用やポストフィナステリドシンドローム(PFS)が起こるかもしれない」というデメリットをよく比較していただくようにしています。
また、次のような方は特に「精神的要因」が強くなりやすいため、服用はおすすめしていません。

と性欲の維持; 2.前立腺の発達と精液の産生; 3.認知機能と感情への影響

フィナステリドによるAGA治療は、基本的には効果も安全性も高い治療です。しかし、実際にポストフィナステリドシンドローム(PFS)が報告されていることや、精神的要因が原因の一つである可能性が大きいことから、Dクリニックではリスクを最小限にするためのカウンセリングや治療を行っています。

フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】

症例は報告されているものの、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)の原因そのものはまだ明らかになっておらず、有効な治療方法も見つかっていません。ただ、今日までの研究により、現在いくつかの説が浮かび上がってきています。
1つめは、ネガティブフィードバックによる、テストステロンの生成量減少から起こる?という説です。フィナステリドは、5aリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、体内にある男性ホルモンのテストステロンが、AGAの原因となるジヒドロテストステロンに変換されるのを抑制する薬です。
フィナステリドを投与すると、テストステロンは変換されないため一時的に体内濃度が上昇します。すると体内恒常性を保つために、体はテストステロンの生成を抑制するようになります(ネガティブフィードバック)。この状態が続くと、テストステロン生成に関わる脳の命令伝達機能や器官(睾丸など)が衰え、薬の投与がなくなっても、テストステロンの体内生成量が元に戻らないことから、副作用が続くのではないか?というのが説の概要です。
しかし、この説に関しては疑問が残ります。なぜなら、同じような作用機序をもつ別の薬では、このような症状が起こっていないからです。例えば、前立腺がんや前立腺肥大症を治療する「アンドロゲン受容拮抗薬」は、テストステロンを受容体と結合させない働きがあるため、フィナステリドと同様、服薬中はテストステロンの体内濃度が上昇します。するとネガティブフィードバックにより、投薬中止後に同じような症状が現れてもおかしくないはずなのですが、そのような症例報告はありません。
2つめは、うつなどの精神障害が残るのは、神経ステロイドの生成量減少が原因?とする説です。
フィナステリドを投与すると、ジヒドロテストステロンの産生が減少するため、代謝物として一緒につくられる神経ステロイド「アンドロステンジオール」の生成も減少します。また、他の神経ステロイド「アロプレグナノロン」や「テトラヒドロデオキシコルチコステロン」の生成も減少します。神経ステロイドには精神を安定させる効果があり、量が減ることで気力の減退や抑うつ症状が出ることがあることが知られています。投与中止後も、神経ステロイドの生産量が増えずに精神障害が続くのではないか、というのです。
そして3つめは、患者さんの精神的な要因が症状の原因になっている?とする説です。
2019年に発表されたスイスの皮膚科・毛髪疾患センターの医師らによる論文(※2)によると、フィナステリドの副作用の可能性について通知を受けた患者さんの間で、重要なノセボ効果(反偽薬効果/成分を含まない薬であるのに、フィナステリドを服用したような副作用や有害作用が現れること)が認められたこと、また、元からメンタルヘルス障害や抑うつ症状を抱えている方はポストフィナステリドシンドローム(PFS)のリスクが高くなる傾向があること、そして「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)は体調に不調が現れるタイプの妄想性障害である可能性が高い」ことを述べています。これは言い換えれば、精神的要因が身体的症状を生み出しているかもしれない、ということです。
2や3の説の裏付けにはさらなる研究が待たれますが、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)が精神的要因と結びついている可能性は、決して少なくないように思われます。

【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用

ポストフィナステリドシンドローム(PFS)とは、「フィナステリド成分を含む男性型脱毛症(AGA)治療薬の内服によって起こった副作用が、服薬中止後もそのまま継続している」という状態の総称です。
フィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、その発毛効果から、現在はAGAの治療薬としても使われています。投薬患者の98%に症状の改善(薄毛進行予防)が見られるという高い効果によって、世界中で最も多く使用されるようになりました。
フィナステリドの服用で、僅少ながら副作用の出る可能性があることは以前から知られています。日本で認可を受けている米国MSD社の長期投与による臨床試験では、48週間の服用で1.1%、96週間の服用で1.6%の被験対象者に、リビドー減退(性欲減退)、勃起機能不全(ED)、精液量減少などの副作用が発現したことが報告されました。また、頻度は不明ですが、肝機能障害、抑うつ症状、乳房圧痛・肥大などの副作用があったことも報告されています。
殆どの方が副作用を経験することなくフィナステリドでの治療を続けていますが、副作用が見られた場合、有効なのは投薬の中止です。フィナステリド成分が体から排出されてしまえば、症状は消失するからです。
しかし、2011年にアメリカ・ジョージワシントン大学の医師らの論文によって、「投薬中止後も、性機能の低下や、抑うつのような精神障害が持続している」という71名の症例が報告され(※1)、以降も症例報告が続いたことから、一躍問題視されるようになりました。
2012年には、アメリカで患者の治療支援などを行う、ポストフィナステリド症候群財団(PFS財団)が設立。また、日本でも厚生労働省の通達により、MSD社の「プロペシア錠」と、沢井製薬のジェネリック医薬品「フィナステリド錠」が、添付文書に「投与中止後も持続したとの報告がある」という一文を追加し、使用における注意喚起を促しています。

プロペシアもフィナステリドも効果効能に差はありません。 ジヒドロ ..

いくつかの研究では、AGAのためフィナステリドを投与した男性の疲労、無気力、だるさの報告の報告あります。フィナステリドとの因果関係は不明です。
また別の研究によると、皮膚の変化、最も一般的なものとしては乾燥肌が見られてきました。DHTは皮脂の産生を刺激することが知られており、フィナステリドは血清DHT値を下げるため、それにより皮脂の産生が落ちると、乾燥肌を引き起こす可能性がありますが、因果関係は不明です。