フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の比較
不妊症ではない若年の健康な方では、フィナステリド5mg(プロペシア®)やデュタステリド0.5mg(ザガーロ®)の投与によって精子の数や精子の運動性に影響はなさそうです。
AGA|プロペシア|ザガーロ|フィナステリド | ゆうしん内科
ザガーロとプロペシアはいずれも、服用中の献血はできません。服用が禁忌とされる女性や未成年に輸血されてしまう可能性があるからです。
ザガーロとプロペシアの大きな違いは、成分の血中滞在時間です。献血をする場合は、血中から成分がすべてなくなるまで一度服用を中止します。その際、フィナステリドは1ヵ月間の服用中止期間を要するのに対し、ザガーロは6ヵ月以上の服用中止期間を要します。ザガーロは血中の滞在期間が長く、血液から成分をほぼなくすためには多くの時間を要します。
ザガーロ(デュタステリド)とは?効果や副作用、正しい服用方法を解説
ザガーロとプロペシアの併用は一般的ではありません。両者は同じような効果・効能があり、原則似たような作用機序がある治療薬の併用は推奨されていないからです。
ザガーロとプロペシアには併用禁忌薬はいまのところなく、他の薬との飲み合わせは基本的に問題ないといえます。AGA治療では、発毛効果のあるAGA治療薬のミノキシジルとよく併用されます。
ザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)の違いは?
ただし、ザガーロには併用注意薬があります。併用注意薬は、禁止とはされていないものの、併用すると身体に影響が及ぶ可能性がある薬のことをいいます。ザガーロの併用注意薬は「CYP3A4阻害薬」です。CYP3A4は肝臓にある主要な酵素の1つで、CYP3A4阻害薬はこれを阻害する働きがあります。この薬と併用してしまうと、デュタステリドがうまく代謝されず、腎臓機能の低下など身体に悪影響が及ぶ恐れがあるのです。
この記事では、本邦で男性型脱毛症の承認が下りている男性型脱毛症の治療に使用される5α-還元酵素(5α-R)の阻害薬であるフィナステリド(プロペシアなど)およびデュタステリド(ザガーロなど)について比較します。
ザガーロ(デュタステリド)の効果と副作用 | TCB・AGA外来
副作用を比較する国内長期投与試験では、プロペシア1mgの投与した場合、副作用の頻度が5%だったのに対し、ザガーロ0.5mgを投与した場合16,2%の副作用が報告されたといいます。
いずれも発生率はそこまで高くないものの、副作用が生じる割合はザガーロがプロペシアより高いといえます。
ザガーロを処方してもらう際は、服用中の薬があれば必ず医師に伝えて、併用してもよいか判断を仰ぎましょう。
プロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリド(内服薬)
プロペシア(フィナステリド)で効果が実感できていない方は、ザガーロへ切り替えてみてもいいかもしれません。
プロペシア(フィナステリド)とザガーロとの併用は一般的ではありませんので、プロペシア(フィナステリド)かザガーロのどちらか1種類と、発毛効果のあるミノキシジルを併用することで、より発毛効果を実感していただけます。
フィナステリド、ザガーロの価格変更のお知らせ | おいだクリニック
ザガーロの副作用としては、プロペシア(フィナステリド)同様、EDや性欲減退(リピドー減退)乳房の女性化や痛み、乳房に関わる障害など、男性にとっては懸念される副作用が挙げられます。しかし、こういった副作用が起こる可能性は低いと言われており、容量・用法を守って服用いただければ、あまり心配する必要はないと思われます。他には、ヘアサイクルの関係で初期脱毛が起きる可能性がある為、服用後約1~2ヶ月は抜け毛が増える可能性があります。
デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)の違い
ザガーロはプロペシア(フィナステリド)より、さらに高い効果が期待できるといえそうですが、同時に副作用の発生率も若干高い傾向にあります。
【※医師監修】ザガーロはやばいって本当?副作用や効果について!
AGA治療薬は、服用する量や時間など、医師の診断のもと用法用量を守って正しく服用することで効果を発揮します。ザガーロとプロペシア、どちらの治療薬がよいかは自己判断をせず、まずは専門のクリニックの医師に相談してみましょう。
AGAの治療薬「ザガーロの副作用」はどのようなものでしょうか。こちらではザガーロ ..
ザガーロとプロペシアの主な副作用には、性欲減退・勃起機能障害(ED)・肝機能障害・うつ・精子減少などがあげられます。ザガーロはこれに加えて、ごく稀に乳房障害・蕁麻疹が生じるケースもあります。
副作用の違いにそこまで大差はありませんが、副作用の発生率をみると、ザガーロの方が若干高い傾向です。
フィナステリド1mg群, ザガーロ0.1mg群, ザガーロ0.5mg群
とは、ダブルブラインド試験ともいい、被験者、医師、スタッフが「被験者がどの治療群に割り当てられたか」を全く知らない状態で行われる試験。プロペシアの性機能に関する副作用の場合、1mgの本物で139例中4例、偽薬で138例中3例、と差がほとんどありませんので性機能に関する副作用はあまり気にしなくて良いのではないでしょうか。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の違い
プロペシアとザガーロは、男性型脱毛症治療の代表的な薬剤として知られています。しかし、その効果や使用方法には違いがあり、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
デュタステリド(ザガーロ)の前にフィナステリド(プロペシア)を復習
ザガーロカプセルとプロペシア錠の薬剤と箱を並べて撮影した画像です。ザガーロはプロペシアに比べて、とても大きいのがおわかりいただけます。
AGA治療薬とは?3つの治療薬を比較表で紹介!選び方や違いも解説
プロペシア(成分:フィナステリド)は、AGA(男性型脱毛症)の治療薬です。
AGA(男性型脱毛症)とは思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなり、進行していきます。一般的に遺伝や男性ホルモンなどが原因と考えられ、抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。
AGAの主な原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHTは5α-還元酵素によってテストステロンから作られ、このDHTが抜け毛、薄毛の原因となります。プロペシアは5α-還元酵素を阻害し、このDHT産生を抑制します。長期内服することによって脱毛の進行が止まり、さらに増毛効果が出現します。1日1錠を毎日服用します。
プロペシアは成人男性専用薬剤で女性や未成年者は服用できませんのでご注意ください。
予約は不要ですので、診療時間内に来院ください。診察料・薬剤料など全て保険対象外です。
AGA治療薬のプロペシアとザガーロとは?効果や違いを医師が解説
プロペシアとザガーロは、成分や作用機序、適応症、使用方法、副作用、効果発現期間、費用などにおいて異なる特徴を持つ男性型脱毛症治療薬です。
ザガーロ|伊藤メディカルクリニック | 落合 東中野 中井 内科 外科
プロペシア(フィナステリド)はAGA(男性型脱毛症)に対して有効性が高い医薬品です。
男性型脱毛症(AGA)の98%で抜け毛予防・脱毛症状の改善効果が認められ、うち78%では髪の毛が増えたと報告がなされています。
また、プロペシア(フィナステリド)は病院・クリニックでのみ処方できる医薬品です。
副作用が非常に少なく、長期間飲んでも安全性の高い薬です。
また、日本皮膚科学会のガイドラインではあらゆる育毛治療法を安全性・効果などから5段階に評価していますが、その評価の中で、最も高いAランクで評価されたのがプロペシア(フィナステリド)です。
当院では、先発品であるプロペシア(MSD)に加え、ジェネリックのフィナステリド「トーワ」も処方可能です。
ザガーロはプロペシアに次ぐAGA治療薬です。グラクソ・スミスクラインが開発したデュタステリドという成分の飲む発毛薬です。
ザガーロ(成分:デュタステリド)は、AGA(男性型脱毛症)の治療薬です。
AGA(男性型脱毛症)とは思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなり、進行していきます。一般的に遺伝や男性ホルモンなどが原因と考えられ、抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。
AGAの主な原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHTは5α-還元酵素によってテストステロンから作られ、このDHTが抜け毛、薄毛の原因となります。ザガーロは5α-還元酵素を阻害し、このDHT産生を抑制します。
この5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、先行品のプロペシアはⅡ型のみを阻害しますが、ザガーロはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。これにより、プロペシアよりもDHTの生成をより強く抑えられることから、より効果が高いとされています。長期内服することによって脱毛の進行が止まり、さらに増毛効果が出現します。1日1錠を毎日服用します。 ザガーロは成人男性専用薬剤で女性や未成年者は服用できませんのでご注意ください。
予約は不要ですので、診療時間内に来院ください。診察料・薬剤料など全て保険対象外です。
愛知県日進市の内科・小児科・循環器内科 みやがわクリニックです。 みやがわクリニック
プロペシアに含有するフィナステリドは、5α-還元酵素の「Ⅱ型のみ」を阻害する働きがあります。これに対し、ザガーロに含有するデュタステリドは、5α-還元酵素の「Ⅰ型とⅡ型」を阻害する働きがあるのです。
GSKの医療用医薬品を使用される患者さまとご家族の皆さま向けの医薬品情報です。
プロペシアとザガーロは異なる成分と作用機序を持っており、それぞれ特徴的な効果を発揮します。
医療用医薬品 : ザガーロ (ザガーロカプセル0.1mg 他)
前の2回では、健常者を対象とした研究を紹介してきましたが、今回の論文は男性不妊症を対象としたものです。フィナステリド中止により劇的に精子数が上昇しています。この研究では乏精子症での改善が主に報告されていますが、精子数が15x106/mLと基準値内の症例でも精子数が3倍以上に増加していました。泌尿器科医師で生殖医療に関わっているものでは、この研究でのフィナステリドや、あるいはもっと強力な5α-還元酵素阻害薬であるデュタステリドを内服しているかどうかを常に確認し、内服していた場合は中止をお願いすることが一般的になっています。今回の研究は海外の検討ですが、我が国からの症例報告もあります(Chiba K et al., Fertil Steril 2011)。この症例は5年前に不妊治療専門のクリニックで乏精子症を指摘されていましたが、不妊治療はしていませんでした。1年前からAGA治療薬としてフィナステリド1日1mgを内服していましたが、再び乏精子症を指摘され、初めて男性不妊症外来を受診しました。その時点ではほとんど精子を認めず、無精子症に近い状態でしたが、フィナステリド中止後16週で精子数10x106/mLを超えるまでに改善しました。つまり、顕微授精が必要な状況から、人工授精が可能なレベルまで改善したということになります。適切な対応であったと思われます。
AGAは男性としては深刻な問題で、フィナステリドやデュタステリドを内服している方は高いお金をはらって治療しています。やめることをお勧めしてもなかなかご理解を得られない場合もありますが、子作りをする場合は、この薬剤のメリット(髪の毛が増える、前立腺癌予防)とデメリット(精子数が減る、持続的な男性機能障害がおきる、薬剤費がかかる、体外受精や顕微授精などより奥様の負担となる治療が必要になるといったリスクがある)をよく考えていただく必要があります。また、男性パートナーの方も早めに泌尿器科の専門医を受診して、検査や必要な治療、アドバイスをうけることが重要です。
3回にわたって5α-還元酵素阻害薬であるフィナステリドとデュタステリドと不妊症について、解説いたしました。若い健常者で精液所見が問題ない男性であれば、これらの薬剤の影響はあまり考えなくてもよいですが、若くても子供を作りたい場合や精液所見が悪い方は内服を避けた方がよいと考えられます。一方で、妊娠や生児獲得までのデータはありません。結局明確な結論はでませんが、男性不妊の場合には、原因は複数あることが多いので、できることはなんでもしていただくことが元気な赤ちゃんを授かることにつながります。ご参考になれば幸いです。