☞ デキサメタゾンの前投薬で浮腫の発現率を軽減。 ☞ (当レジメンでは該当 ..


(禁忌)
2.1.細菌皮膚感染症・真菌皮膚感染症・スピロヘータ皮膚感染症・ウイルス皮膚感染症の患者[感染症を悪化させることがある]。
2.2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.3.鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者[鼓膜の再生を遅らせ、内耳に重篤な感染性疾患を起こすおそれがある]。
2.4.潰瘍<ベーチェット病は除く>、第2度深在性以上の熱傷・第2度深在性以上の凍傷の患者[肉芽組織を抑制し、創傷治癒を妨げることがある]。
(重要な基本的注意)
8.1.大量又は長期にわたる広範囲の使用[特に密封法(ODT)]により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがあるので、特別な場合を除き長期大量使用や密封法(ODT)を極力避けること〔9.5妊婦、9.7小児等、9.8高齢者の項参照〕。
8.2.本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は使用を中止すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用は避けること〔8.1参照〕。
(小児等)
長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害をきたすおそれがある。また、おむつは密封法と同様の作用があるので注意すること〔8.1参照〕。
(高齢者)
大量又は長期にわたる広範囲の使用は避けること(一般に生理機能が低下している)〔8.1参照〕。
(適用上の注意)
14.1.薬剤投与時の注意
14.1.1.眼科用として使用しないこと。
14.1.2.本剤は皮膚疾患治療薬であるので、化粧下、ひげそり後などに使用することのないよう注意すること。
(保管上の注意)
室温保存。


ドセタキセル療法に関連する下肢浮腫への薬理作用機序に基づく先制予防ケアの開発

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2.その他の副作用
1).皮膚感染症:(頻度不明)皮膚真菌症(皮膚カンジダ症、皮膚白癬等)、皮膚細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛のう炎等)及び皮膚ウイルス感染症があらわれることがある(密封法(ODT)の場合起こりやすいので、このような場合には、適切な抗真菌剤、抗菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止すること)。
2).その他の皮膚症状:(頻度不明)ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(頬に潮紅、口囲潮紅等、丘疹、膿疱、毛細血管拡張)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、多毛、皮膚色素脱失、魚鱗癬様皮膚変化(長期連用によりあらわれることがあるので、このような場合には、徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替えること)。
3).過敏症:(頻度不明)皮膚刺激感、皮膚熱感、接触性皮膚炎(塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する)。
4).下垂体・副腎皮質系機能:(頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能抑制(大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、このような抑制をきたすことがある)。
5).眼:(頻度不明)後のう白内障、緑内障(大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)によりあらわれることがある)。

欧米ではドセタキセル(DTX)投与時に浮腫や過敏症状の軽減を目的に前日からのステロイドの使用が推奨されている。今回われわれは,前日からのステロイド服用の有用性について検討した。2010 年1 月〜2012年5 月に当院で術前または術後化学療法としてDTX 単剤±trastuzumabまたはTC(DTX+サイクロフォスファミド)±trastuzumab療法を開始し,4 サイクル以上施行した乳癌患者を対象とし,ステロイドをDTX投与日より内服した症例(A群62 例)と前日より内服した症例(B 群47 例)において,4 サイクル終了時での浮腫や過敏症の出現頻度をレトロスペクティブに比較検討した。浮腫はA群28 例(45.2%),B 群12 例(25.5%)に出現し,有意にB 群が低かった(p=0.04)。また,浮腫の発現時期についてもB 群で遅くなる傾向が認められた。過敏症はA群8例(12.9%),B群3例(6.4%)でB 群が低い傾向であったが,有意な差はなかった。浮腫の発現予防に対して,ステロイドの前日投与の有用性が示唆された。また,浮腫の発現時期を遅らせることができると考えられた。DTX の副作用軽減につながる前投薬は,患者のQOL維持や治療継続の上で使用が望まれる。

・ドセタキセルの有害事象 “浮腫” についてステロイド投与対策はランダム化比較試験により有効性が示されて

18.1作用機序
デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機序により抗炎症作用を発現するが、天然のものに比べて鉱質コルチコイド作用は減弱されている。
18.2局所抗炎症作用・皮膚血管収縮作用
デキサメタゾンはヒドロコルチゾアセテート、プレドニゾロンアセテートと同等の血管収縮作用を示すことが認められている。
18.3生物学的同等性試験
ラット(n=10)にデキサメタゾン軟膏0.1%「イワキ」及びオルガドロン軟膏0.1%注)を塗布し、カラゲニン足蹠浮腫抑制作用及び綿球法による肉芽形成抑制作用を、浮腫抑制率及び肉芽形成抑制率を指標に検討した結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
また、デキサメタゾンクリーム0.1%「イワキ」及びデキサメタゾンローション0.1%「イワキ」においては、オルガドロンクリーム0.1%注)との同等性が確認された旧処方製剤に対して同様の試験を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
ラットに対する薬剤5日間塗布後の足蹠浮腫抑制率(%)
--------------------------表開始--------------------------
製剤\起炎剤注射後時間(hr)12345
デキサメタゾン軟膏0.1%「イワキ」77.4389.4786.8184.7184.53
デキサメタゾンクリーム0.1%「イワキ」82.2577.7165.1563.3066.90
デキサメタゾンローション0.1%「イワキ」93.8374.9769.9768.5369.12
--------------------------表終了--------------------------
肉芽形成抑制率(%)
--------------------------表開始--------------------------
デキサメタゾン軟膏0.1%「イワキ」61.35
デキサメタゾンクリーム0.1%「イワキ」45.76
デキサメタゾンローション0.1%「イワキ」48.68
--------------------------表終了--------------------------
浮腫抑制率、肉芽形成抑制率等の測定値は、試験条件によって異なる可能性がある。
注)オルガドロン軟膏0.1%、オルガドロンクリーム0.1%は承認整理済である。

消化管に器質的な病変がある場合 通過障害の改善に、抗浮腫作用のあるステロイドの効果が期待される。 ..

3H ‑dexamethasoneとdexamethasoneを