AGA治療に用いられる「プロペシア」について、詳しく解説いたします。
薄毛が目立たなくなっても、服用を続けてください。服用をやめると、再びAGAが進行します。治療の継続については、診察時にご相談ください。
フィナステリドの服用によって、女性化は本当に起こるのでしょうか。
プロペシアは、未成年や女性には処方ができません。プロペシアの未成年に対する治療効果や安全性は確立されていないのです。また、女性は服用だけでなく、触れることも禁止されています。プロペシアの錠剤を割ると、そこから成分が経皮吸収されてしまうのです。女性が男児を妊娠している場合、プロペシアの成分は皮膚から吸収され、男児の生殖器官の発育に影響を及ぼす可能性があります。そのため、特に妊婦と生活をされている方は、プロペシアの取り扱いにはご注意ください。
デュタステリドはフィナステリドと同様、AGA治療薬に用いられる成分の1つです。以下では、デュタステリドの特徴と女性化のリスクについて紹介します。
最近では女性にもこれらの薬剤が使われるようになってきています。
成人男性では十分な量のテストステロンが分泌されているためDHTが無くなってしまっても変化がないのです。
フィナステリドとミノキシジルでは、期待できる効果が異なります。
フィナステリドは薄毛・抜け毛を予防する効果から「守りの薬」とも呼ばれます。一方、ミノキシジルは血行を改善したり成長因子を誘導したりすることで、発毛を促進する効果があるため、「攻めの薬」と呼ばれています。
例え進行を止めることが出来たとしても増毛までは難しいことが多いです。
フィナステリドは1日1錠服用する薬です。飲み忘れたからといって1日に2錠服用するのは避けましょう。また、一度の服用で24時間効果が持続するため、いつ飲むか決めておく必要があります。例えば朝8時に服用し、翌日は夜10時に服用すると、薬の間隔が24時間以上空いてしまうため作用が切れる時間が発生してしまいます。常に薬の作用が持続するよう、あらかじめ薬を飲む時間を決めておきましょう。
137名の女性患者さんに男性と同様の投与量のフィナステリド1mgを使用したところ効果が認められなかったためです。
DHTがあることにより胎児の性別も男性となり男性性器の発達を促します。
ザガーロは、本来アボルブという名称でグラクソスミスクライン社が製造販売していました。このときは前立腺肥大症の治療薬の扱いでしたが、髪を増やす作用が確認されたため、AGA治療薬としてザガーロの名称で再開発されたのです。
ザガーロの主成分のデュタステリドは、5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害する薬です。AGAに関わるのは5αリダクターゼII型のみとされていましたが、I型も関与していることがわかっています。そのため、5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害できるザガーロは、フィナロイドよりも高い作用が期待できます。
副作用は、性機能障害や肝機能障害など、フィナロイドと同じです。ただし、発生頻度などは異なります。
プロペシアと同成分の市販薬は販売されていません。プロペシアは処方箋医薬品なので、必要な場合は医療機関を受診して処方してもらってください。
最近は、プロペシアを個人輸入や海外ネット通販などで購入する人もいるようですが、粗悪品や有効成分がまったく含まれていない「偽物」も流通しています。
健康被害を防ぐためにも、海外のネット通販などで安易にプロペシアを購入するのは避けるようにしてください。
女性は以下を使用できませんが、ミノキシジルは問題なく使用できます。
国内の臨床データによると、プロペシア錠の服用を1年間継続した方のうち58%が薄毛改善効果を実感しています。さらに3年間の服用で72%、5年間の服用では90%の方に対して抜け毛進行の抑制が認められました。
AGAの治療を行っている男性が女性に影響を与えることはないのでしょうか。
冒頭で触れた、5αリダクターゼ阻害薬の女性の使用について説明する前に、AGAの原因と、そもそも5αリダクターゼ阻害薬とはなんなのか説明します。
この研究ではYong‐Yon Won達が544人の女性患者さんで試験を行っています。
注入治療には飲み薬や塗り薬の効果を補助し、できます。治療期間は半年〜1年ほどで、3〜4週間に1度のペースで受けるのが一般的です。
しかし、乳房肥大をバストアップと捉えて女性が使用することはできません。
これらの副作用は、プロペシアを服用したすべての人にあらわれるわけではありません。ただし、気になる体調変化があらわれた場合は早めにご相談ください。
女性にも男性ホルモンはありますが、その量はわずか男性の10分の1です。
プロペシアは、薄毛症状の中でも、前頭部や頭頂部が徐々に薄くなっていく、AGAに対して効果的だと考えられています。薄毛には様々な種類がありますが、原因を見極めて適した治療薬を使用することが重要です。
女性の適正なフィナステリドは2.5mgで十分なのかもしれません。
女性の薄毛治療の方法としては、ホルモンバランスを整えてあげることが大切です。イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをしてくれて毛髪にもよいですので積極的に摂取するように心がけましょう。また睡眠時間もしっかりと確保したり、適度な運動を行ったり、野菜中心のヘルシーな食生活にするといった方法も髪を守るためには有効です。薬の力を頼る前に、まずは自然治癒力を最大限に引き出して抜け毛対策を行っていってください。
フィナステリドは女性のAGAに効果があることが判明したのです。
AGAスキンクリニックオリジナルの発毛薬「Rebirth(リバース)」は、フィナステリドとミノキシジルを主成分に構成されており、この2つの成分は抜け毛を防止し、発毛効果のある成分として世界中で認められている医薬品です。
Rebirthが今まで発売されている育毛剤・発毛剤と大きく異なる点は、内服薬(タブレット)と外用薬 (リキッド)を2つ1組にした形で販売していることです。
タブレットで身体の内側から脱毛の原因を抑制し発毛しやすい頭皮環境を整え、さらにリ キッドで毛根に直接働きかけ、髪の成長を促進することができます。
実は海外では女性も積極的に5αリダクターゼ阻害薬を使用しています。
まずは、頭頂部に軽度~中等度の脱毛がある成人男性患者を対象とした国内試験の内容です。414人を3グループに分け、フィナステリド1 mg・フィナステリド0.2 mg・プラセボをそれぞれ 1 日 1 回服用することを48週間続けました。
評価項目として行った頭頂部の写真評価と、副作用が起きた確率は以下の通りです。
これによりフィナステリドは女性には効かないと言われたこともあります。
今回は5αリダクターゼ阻害薬が女性に与える影響について駅前AGAクリニックの医師が解説します。
これにプロペシアを加えることにより、より高い効果が期待できます。
AGA治療薬として最初に開発されたのはプロペシア錠です。プロペシア錠はフィナステリドを主成分としており、その後ジェネリック医薬品の「フィナステリド」が開発されました。フィナステリドは成分名と医薬品名のどちらにも使われています。
なお、女性や子供には重篤な副作用があるため、使用が禁止されています。
プロペシアは、AGAの発症に関わる「5αリダクターゼ」に対して作用します。
そもそもAGAは、善玉の男性ホルモン「テストステロン」が、悪玉の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることによって生じます。男性ホルモン「テストステロン」は、男性らしい身体を作るために必要なホルモンですが、還元酵素「5αリダクターゼ」と結合することで、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」になってしまうのです。この「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、脱毛因子の増殖を促すため、抜け毛が増えAGAを発症します。
プロペシアは「テストステロン」が「5αリダクターゼ」と結合するのを阻害するため、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が作られなくなり、AGAの発症を抑制するのです。また、「5αリダクターゼ」にはⅠ型・Ⅱ型の2種類があり、プロペシアはⅡ型のみに作用します。「5αリダクターゼⅡ型」は、前頭部や頭頂部に多く存在しているため、前髪の生え際のM字部分や、頭頂部の薄毛が目立つ方に適した治療薬と考えられています。
フィナステリドは24時間も経過すると体の中からほとんどなくなります。
プロペシアに含まれるフィナステリドは、どのような原理でAGAに効果を示すのでしょうか。
✔︎外用ミノキシジルはそれほど効果がない✔︎フィナステリドは女性の効果的! ✔︎使用量に注意が必要
フィナロイドの主成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼII型を阻害する作用があります。5αリダクターゼII型は、前頭部や頭頂部など頭部全体の約7割の範囲に分布する酵素です。5αリダクターゼII型は、男性ホルモンのテストステロンと結合することでジヒドロテストステロンになります。
ジヒドロテストステロンは、毛乳頭細胞の受容体に取り込まれ、毛母細胞へ脱毛の信号を出すのです。髪は、毛母細胞が分裂することで作られ、毛乳頭細胞から送られてくる栄養によって機能を維持しています。
ジヒドロテストステロンの影響で脱毛の信号を受け取ると、髪の成長が阻害されて、細くて短い毛が増えてしまうのです。髪は本来の正常なヘアサイクルとして、成長期、退行期、休止期をくり返していますが、成長する成長期から退行期へ早く移行し休止期へ入るため、後は自然に抜けるのを待つだけです。
このように短い毛が増えると、その部分の頭皮が透けて見えるようになります。
フィナロイドは、5αリダクターゼII型を阻害することでジヒドロテストステロンの生成を防ぎ、AGAの進行を抑制します。
フィナステリドで女性化する?男性の胸が膨らむ確率と対処法を紹介
フィナロイドには、さまざまな副作用があります。代表的な副作用が男性機能の低下です。勃起不全や性欲減退などが起こり、性交渉に支障をきたします。ただし、頻度は数%なため、過度に心配しないようにしましょう。また、フィナロイドに限ったことではありませんが、薬を代謝する肝臓に負担がかかることで、肝機能障害が起こる可能性があります。
ただし、重篤な肝機能障害の例はほとんどないとされています。また、厳密には副作用とは言えませんが、フィナロイドを服用して間もなく髪が抜け始めるケースがあります。これは、フィナロイドによって髪の成長サイクルが正常化することで、古い毛が新しい毛に押し出されて起こる現象です。
これは初期脱毛と呼ばれており、他のAGA治療薬でも起こり得るものなので心配はいりません。初期脱毛を気にして服用をやめると、AGAが再び進行する恐れがあるため、服用は必ず続けることが大切です。
【医師が教える】女性はフィナステリド(プロペシア)を飲めない?
フィナステリドはAGAの進行を食い止める薬です。AGAは男性ホルモン「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換されることで発症します。ジヒドロテストステロンが毛母細胞の働きを抑制することで髪の毛の成長を阻害し、抜け毛が増えてしまうのです。
フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑制し、テストステロンと5αリダクターゼの結合を防ぎます。その結果ジヒドロテストステロンが作られにくくなり、抜け毛の進行を食い止めることができるのです。