フェキソフェナジン塩酸塩咳について | 医師に聞けるQ&Aサイト
咳が続く、ゼコゼコするということで、を処方することがあります。気管支拡張薬(β2刺激薬)は気管支平滑筋を弛緩させることで、気管支を拡張させる効果があり、主に気管支喘息に対して用いられます。小児ではかぜを契機に喘息発作が起こることがしばしばあるので、クリニックではβ2刺激薬は、まずはメプチンを吸入してもらって、症状の改善があるかを確かめてから、そのまま吸入薬かもしくは内服を処方するようにしています。ご家族の希望があれば、貼付薬も処方しますが、貼付薬はジェネリック医薬品だと血中濃度が安定しないので、先発品のホクナリンテープ®で処方しますが、咳止めとしての効果があるかは検討する必要があります。
発熱、咳、嘔吐、下痢の方は受診いただけません。 → 詳しくはこちら
こどもに処方される咳止めとしては、チペピジン(アスベリン®)があります。実際に小児科外来でもよく処方されますし、私も処方することがあります。しかしながら、チペピジンが小児の咳止めとして有効であるというエビデンスは実際にはあまりありません。自然にかぜが治ったのか、薬によって咳が軽快したのかを区別する研究デザインは立てにくいのがあります。ただ、チペピジン自体も副作用がないわけではなく、例えばおしっこが赤くなるとか食欲が落ちるといったことはしばしば診療で経験されます。
小さいお子さんは、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどに感染すると急性細気管支炎を発症してしまうことがあります。細気管支炎を発症すると、咳が続いたり、ゼイゼイすることがあるので、ロイコトリエン拮抗薬が使われることがあります。しかしながら、呼吸器ウイルス感染症に関連した喘鳴(ゼイゼイ)に対しては経口ステロイド使用や救急外来受診、入院回数を減らす効果は認められず、小児のウイルス感染による喘鳴の治療としてロイコトリエン拮抗薬は推奨されていないのが現状です。ですので、喘息発作の予防以外でロイコトリエン拮抗薬を処方する場面というのは、アレルギー素因(家族歴など)があって、かぜの度にゼイゼイを繰り返すお子さんに対して、長期的に使用するということになるかと思います。
本剤は、花粉・ハウスダストなどによるくしゃみ・鼻みず・鼻づまりの症状を緩和する小児用(7~14才)
ですので、かぜに抗生剤を内服したからといってかぜが治るわけではなく、すでに解熱するタイミングだった、いわゆる時間薬だったということが言えます。臨床上効果がない抗生剤を内服することのリスクについては別の記事でまとめていますので、一度ご覧ください。
せき止めシロップ・コンコン咳止め液、小児用エスエスブロン液エース、小児用ヒストミンかぜシロップ、新コールトップ液G・K、アルベンこどもかぜシロップ などです
*本剤は7才以上15才未満の小児用ですが、鼻炎用内服薬として定められた一般的 ..
2週間以上咳が続く場合は、原因を精査し、原因がない場合は、咳自体はそもそも異物が気道に入ってきた時に起こる反射であり、生理的なものであり、無理に消す必要はないということを医師と患者さんで共有するということも大切だと思います。
コデインは咳止めのなかで最も強い効果があると考えられています(実際はそうでもない...)が、小児ではほとんど使うことはありません。というのも、コデインは麻薬性であるため依存性の問題や呼吸抑制、腸の動きが悪くなる、眠気、めまい、悪心、嘔吐などの副作用が認められるためです。2011年にWHOは小児にコデインを使用しないように勧告を出しています。
【薬剤師が解説】花粉症の咳におすすめの市販薬はどれ?9選を紹介
かぜの特徴は、鼻水がでるということです。この時、鼻水の色は特に関係ありません。色がついているからといって細菌が原因とはいえないのです。鼻水が多いと、鼻呼吸がメインのあかちゃんや1歳未満の乳児はそれだけで苦しくなったり、哺乳が悪くなったりしますので、お家でしっかり鼻水をとってあげるといいです。とはいっても、お子さんは動くし、嫌がるしで鼻水を取らせてくれないし、そもそも市販の鼻汁吸引器のパワーが弱くて、ぜんぜん取れないとお悩みの方も親御さんも多いと思います。クリニックでは、鼻汁が多いお子さんでは、内服処方以外に自宅でも購入できる電動の吸引器を使って、受診の際に鼻取りも行ってます。
鼻水が止まらない、鼻が詰まって眠れないほど、咳も出るようになって、症状がひどいときは、どんなタイプの薬を検討するか紹介します。