新型コロナ重症例、デキサメタゾンで28日死亡率が低下/NEJM


7月21日に日本で2例目の新型コロナウイルスの治療薬として厚生労働省に認定されました。デキサメタゾンは1960年代初頭から、アレルギー反応や関節リウマチ、喘息など様々な疾患に利用されるステロイド系抗炎症薬で、すでに日医工が製造をしており、保険にも適応されています。


抗炎症薬「デキサメタゾン」 “新型コロナ死亡率低下” 英大学 ..

現在日本は、ギリアド社からレムデシビルの無償提供を受けており、重症患者に対して提供されています。
ギリアド社が出しているレムデシビルを投与した新型コロナウイルス患者に関するデータは以下の通りです。

はい。スペインのKern Pharma SL社製のデキサメタゾン注射液4mg/ml(1mlアンプル入り)が、COVID-19ではなく、HIV/AIDSに関連する疾患管理への使用において事前認証を得ています。
別のデキサメタゾン注射剤も現在評価中です
自社製品の事前認承に興味があるメーカーは、事前認証チーム()に詳細をお問い合わせください。

ステロイド薬に新型コロナの死亡リスク低下させる効果 英国で治験

レムデシビルで新型コロナウイルスを治療するためには、通常5日間で6本の点滴をする必要があります。1本の値段が先進国では約4万円となっており、治療するためには約25万円が必要になります。
新型コロナウイルスは指定感染症であるため、患者は公的医療保険によって、治療薬を無償で提供されます。

日医工は、新型コロナウイルスの治療のためにデキサメタゾンを十分な陵の供給ができることを伝えています。
デキサメタゾンについて分かっていることを以下にまとめます。

——新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の検査で陽性の場合、重症度 ..

エボラ出血熱の治療のために、ギリアド・サイエンシズ社に開発された抗ウイルス薬です。
5月7日に日本で新型コロナウイルス感染症治療薬として認められ、アメリカでは5月1日に緊急使用許可が出されています。
副作用としては、急性腎障害、肝機能障害があります。

新型コロナウイルスの治療薬として富士フィルム富山化学によって開発されました。現在、新型コロナウイルスの治療薬としての承認を目指しており、富士フィルムは今月中にクウェートでの1000人規模の治験を始める予定です。

2) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の⼿引き 第6版

Covid-19 で入院した患者において可能性のあるさまざまな治療を比較する非盲検対照試験で,患者を,デキサメタゾン(6 mg を 1 日 1 回)を最大 10 日間経口または静脈内投与する群と,通常治療のみを行う群に無作為に割り付けた.主要転帰は 28 日死亡率とした.この評価の最終結果を報告する.

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)はびまん性肺障害と関連している.グルココルチコイドは,炎症が関与する肺損傷を修飾することで,呼吸不全および死亡への進行を抑える可能性がある.


ステロイド薬で新型コロナ重症患者の死亡率低下、大規模治験で確認

しかし、リカバリー・トライアルで用いられた抗体治療には、2つの特定の抗体が大量に含まれている。これらは実験室でつくられたもので、新型ウイルスにうまく結合する働きがある。

新型コロナウイルス用デキサメタゾン 市場の成長、予測 2025 に 2032

もう1人の研究責任者サー・ピーター・ホービーは、抗体療法については他の研究で効果がないとされており、これが正しい方法であるかどうかについては大きな不確実性があると述べた。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により低酸素状態だが呼吸補助を要 ..

トシリズマブは関節リウマチの治療薬として、スイスのロシュと中外製薬によって開発された抗IL-6受容体抗体です。現在新型コロナウイルスに対する有効性を調べる臨床試験が行われています。

新型コロナウイルス感染症 レムデシビル デキサメタゾン バリシチニブ

新たな治療法は、抗炎症作用のあるステロイド剤デキサメタゾンを使うものに加える形で試された。デキサメタゾンだけでも重症患者の死亡リスクが最大で3分の1低下する。

新型コロナで二大ステロイド対決 | ドクターズアイ 倉原優(呼吸器)

英国・RECOVERY試験共同研究グループのPeter Horby氏らは 、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した患者のうち、侵襲的人工呼吸器または酸素吸入を使用した患者に対するデキサメタゾンの投与が28日死亡率を低下させることを明らかにした。NEJM誌オンライン版2020年7月17日号に掲載報告。なお、この論文は、7月17日に改訂された厚生労働省が発刊する「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第2.2版」の“日本国内で承認されている医薬品”のデキサメタゾン投与の参考文献である。

この研究では、2020年3月19日~6月8日の期間にCOVID-19入院患者へのデキサメタゾン投与における有用性を把握するため、非盲検試験が行われた。対象者をデキサメタゾン投与群と通常ケア群にランダムに割り当て28日死亡率を評価し、人工呼吸器管理や酸素吸入の有無によるデキサメタゾン投与の有用性を検証した。デキサメタゾン群には1日1回6 mgを最大10日間、経口または点滴静注で投与した。通常ケア群には、日常臨床でデキサメタゾンを使用している患者が8%含まれていた。薬物療法として、アジスロマイシンは両群で使用(デキサメタゾン群:24% vs.通常ケア群:25%)、そのほか通常ケア群ではヒドロキシクロロキン、ロピナビル・リトナビル、IL-6アンタゴニストなどが投与された。また、レムデシビルは2020年5月26日より使用可能となり一部の症例で投与された。

主な結果は以下のとおり。

・全参加者11,303例のうち、他の治療を受けるなどの理由で4,878例が除外された。残り6,425例をデキサメタゾン投与群2,104例(平均年齢±SD:66.9±15.4歳)と通常ケア群4,321例(平均年齢±SD:65.8±15.8歳)に割り付けた。

・6,425例の呼吸器補助別の割り付けは、侵襲的人工呼吸器管理が1,007例、酸素吸入が3,883例、呼吸器補助なしは1,535例だった。

・28日死亡率は、デキサメタゾン群が482例(22.9%)、通常ケア群は1,110例(25.7%)で、デキサメタゾン群で有意に低下した(Rate Ratio[率比]:0.83、95%信頼区間[CI]:0.75〜0.93、p<0.001)。

・呼吸器補助レベルを考慮した場合、侵襲的人工呼吸器管理の患者において絶対的・相対的ベネフィットが示される傾向で、デキサメタゾン群は通常ケア群より死亡発生率が低く(29.3% vs.41.4%、率比:0.64、95%CI:0.51~0.81)、酸素吸入群においても同様だった(23.3% vs.26.2%、率比:0.82、95%CI:0.72~0.94)。しかし、呼吸器補助を受けていない患者において、デキサメタゾンの効果は明らかではなかった(17.8% vs.14.%、率比:1.19、95%CI:0.91~1.55)。

・副次評価項目として、デキサメタゾン群は通常ケア群より入院期間が短く(平均入院日数:12日 vs.13日)、28日以内の退院の可能性が高かった(率比:1.10、95%CI:1.03~1.17)。この最大因子は侵襲的人工呼吸器管理だった。

・呼吸器補助を受けていない患者において、副次評価項目である侵襲的人工呼吸器管理や死亡の複合は通常ケア群よりデキサメタゾン群で低かった(率比:0.92、95%CI:0.84~1.01)。

新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている情報もご確認ください。

3月に始動した新型コロナウイルス治療薬の無作為化臨床試験「リカバリー・トライアル」は、も調べたものの、心臓疾患や致死率の悪化につながるという懸念から、ヒドロキシクロロキンについては試験を中止した。

デキサメタゾン内服薬の供給不足下における新型コロナウイルス感染症患者およびがん患

重度の低酸素血症を呈する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の成人入院患者において、デキサメタゾンの12mg投与は6mgと比較して、28日後の生命維持装置を使用しない生存日数を改善せず、28日と90日後の死亡率にも差はないことが、デンマーク・コペンハーゲン大学病院のMarie W. Munch氏らCOVID STEROID 2 Trial Groupが実施した「COVID STEROID 2試験」で示された。研究の成果は、JAMA誌オンライン版2021年10月21日号で報告された。

本研究は、重度の低酸素血症を有するCOVID-19患者におけるデキサメタゾン12mgと6mgの有効性の比較を目的とする医師主導の二重盲検無作為化試験であり、2020年8月27日~2021年5月20日の期間に、4ヵ国(デンマーク、インド、スウェーデン、スイス)の26病院で行われた(Novo Nordisk財団などの助成を受けた)。

対象は、年齢18歳以上、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が確定されて入院し、(1)酸素補充療法(流量≧10L/分)、(2)低酸素血症に対する非侵襲的換気または持続陽圧呼吸療法、(3)侵襲的機械換気のいずれかを受けている患者であった。

被験者は、最長10日間、デキサメタゾン12mgを静脈内投与する群または同6mgを投与する群に、1対1の割合で無作為に割り付けられた。

主要アウトカムは、28日時点の生命維持装置(侵襲的機械換気、循環補助、腎代替療法)なしでの生存日数とし、層別変数で補正された。副次アウトカムは事前に8つが設定され、今回の解析では、そのうち5つ(90日時点の生命維持装置なしの生存日数、90日時点の生存退院日数、28日時点と90日時点の死亡、28日時点の1つ以上の重篤な有害反応)が評価された。

982例(年齢中央値65歳[IQR:55~73]、女性31%)が解析に含まれ、デキサメタゾン12mg群に497例、同6mg群に485例が割り付けられた。このうち971例(12mg群491例、6mg群480例)で主要アウトカムのデータが得られた。介入期間中央値は両群とも7日で、12mg群の9例(1.8%)、6mg群の11例(2.3%)が医師の指示に反して28日以内に退院した。

28日時点の生命維持装置なしの生存日数中央値は、12mg群が22.0日(IQR:6.0~28.0)、6mg群は20.5日(4.0~28.0)であり、両群間に有意な差は認められなかった(補正後平均群間差:1.3日、95%信頼区間[CI]:0~2.6、p=0.07)。

副次アウトカムである90日時点の生命維持装置なしの生存日数中央値は、12mg群が84.0日(IQR:9.3~90.0)、6mg群は80.0日(6.0~90.0)であった(補正後平均群間差:4.4日、99%CI:-1.6~10.4)。また、90日時点の生存退院日数は、それぞれ61.5日(0~78.0)および48.0日(0~76.0)だった(4.1日、-1.3~9.5)。

さらに、28日時点の死亡率は、12mg群が27.1%、6mg群は32.3%(補正後相対リスク[RR]:0.86、99%CI:0.68~1.08)、90日時点の死亡率は、それぞれ32.0%および37.7%(0.87、0.70~1.07)であり、いずれも有意差はみられなかった。

28日までに1つ以上の重篤な有害反応(敗血症性ショック、侵襲性真菌症、臨床的に重要な消化管出血、デキサメタゾンに対するアナフィラキシー反応)が発現した患者の割合は、12mg群が11.3%、6mg群は13.4%であり、両群間に差はなかった(補正後RR:0.83、99%CI:0.54~1.29)。体外式膜型人工肺(ECMO)は、12mg群が3例(0.6%)、6mg群は14例(2.9%)で使用された。

なお著者は結果について、「本試験は、有意差を同定するには、検出力が十分でなかった可能性がある」としている。

厚労省、新型コロナ治療薬として抗炎症薬「デキサメタゾン」を承認

状況が許す限り、新型コロナウイルスで入院中の患者にはただちに投与を開始すべきだと、ランドレイ教授は促した。

[PDF] 新型コロナウイルス感染症に関する 国内外の研究開発動向について

アメリカのモデルナ・アメリカ国立アレルギー・感染症研究所で開発されているmRNAワクチンです。第1相臨床試験は、18歳から55歳の健康な成人45人に実施され、初回の接種から15日後までに全ての患者に新型コロナウイルスのスパイク蛋白質に結合する抗体が現れており、1回目より2回目の接種のほうが結合価は高くなっています。また、安全で忍容性が高く、重篤な症状は報告されていません。

トランプ氏が完治したかどうかは現時点ではわかっていないが、改めて新型コロナの怖さを再認識させる出来事だった。

新型ウイルスに感染した患者の体内では、ウイルスと戦う免疫系が暴走することがある。その免疫系の過剰反応による体の損傷を、デキサメタゾンが緩和するものとみられる。

Go Toキャンペーン/重症新型コロナウイルス感染にデキサメタゾン

新型コロナウイルスに20人が感染した場合、19人は入院しないまま回復する。入院する人もほとんどは回復するものの、重症化して酸素供給や人工呼吸器を必要とする人もいる。