一部の薬剤は、透析患者さんにも十分注意しながら使用できます。 注意点


GLP-1受容体作動薬の内服薬は1日1回の服用で、飲み方に特徴があります。1日の最初の飲食の前(起床時を推奨)に、コップ約半分(120ml)の水と一緒に服用します。薬を噛み砕いたり、つぶしたりすることはできません。飲食、ほかの薬の服用はGLP-1受容体作動薬を服用後、30分経過してからとなります。


セマグルチド(販売名:リベルサス)を投与された方(ただし小児、透析患者は除く)

副作用として、下痢、吐き気、便秘、嘔吐などの胃腸障害が使い始めにみられることがあります。急性膵炎が生じる可能性もあります。薬価が高く、経済的な負担がかかる点も把握しておきましょう。

2021年2月に国内初となるGLP-1受容体作動薬内服薬が発売されました。内服薬は消化酵素によってGLP-1受容体作動薬が分解されてしまい、胃からの吸収が難しく、実現していませんでしたが、吸収促進剤のサルカプロザートナトリウム(SNAC)を添加したことで可能になりました。

リベルサス錠3mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

高くなった血糖値を下げて血糖コントロールを改善するほか、体重減少の効果や、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの心血管疾患のリスクを抑える作用が示されている薬もあります。

GLP-1受容体作動薬は糖尿病治療に用いられます。インスリンの分泌を促す作用はありますが、インスリンの代わりにはならないため、インスリンの分泌が低下する1型糖尿病には使えません。インスリンは分泌されるけれども効きが悪くなる2型糖尿病の適応です。食事療法や運動療法、薬物療法などで血糖コントロールが改善しない患者に用いられます。

[PDF] リベルサス錠に関する費用対効果評価 [第 1.0 版]

糖尿病透析患者が低血糖を生じる要因として,尿毒症による食欲の低下、透析歴の