糖尿病網膜症関連事象の報告はありませんでした。 7)胚・胎児毒性


当院では従来の治療薬のほか、「リベルサス錠」(一般名:セマグルチド(遺伝子組換え))を処方しております。
こちらは血糖値を下げるインスリンというホルモンの分泌を血糖値に応じて促進したり、胃腸の動きを緩徐に調整したり、食欲を抑制したりするお薬として承認されており、世界初にして唯一の経口のGLP-1受容体作動薬です。
「リベルサス錠」は、生体内で分泌されるホルモンであるGLP-1のアナログ製剤です。
GLP-1受容体作動薬は、主に膵臓に働きかけ、血糖値が高くなると、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる薬となります。主に血糖値が高くなるときに作用するため、低血糖を起こしにくい薬です。
GLP-1受容体作動薬の効果は、経口薬であるDPP-4阻害薬より強く、血糖値がかなり高くなった方にも使用されています。食欲を抑える作用もあるため、体重を落としたい人にも向いていると考えられています。
これまでは注射薬がのみでしたが、「リベルサス錠」は飲み薬でGLP-1受容体作動薬による治療を受けられるようになり、治療の選択肢が増えました。服用方法といたしましては、リベルサスは胃で吸収される薬なので、食事・飲水をする前に飲みましょう。
そして飲んだ後も最低30分は食事を取らず、飲水せずに吸収するのを待ちましょう。2時間程度空けるのが理想です。水をどうしても飲みたくなった場合も、できるだけ量を減らした方が良いです。
なお、気になる副作用ですが、胃腸に障害が出る可能性がありますので、嘔吐、吐き気、胸焼け、下痢、ガスが増えるなどです。これらの症状は、内服を継続すると軽くなっていくとされています。またこれらの症状の出現を予防しながら内服を継続するために量を徐々に増やす服用方法をおこないます。
また、リベルサスは血糖を下げる薬なので低血糖になる恐れもあります。しかし、前述のように頻度は高くありません。リベルサスをはじめとするGLP-1受容体作動薬は血糖値の上昇に応じて血糖値を下げるという作用のため、血糖値を下げすぎることが起きにくいためです。


リベルサス錠3mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)は、視神経への血流障害が起こり、痛みを伴わずに突然片方の目の視力が低下する疾患です。

:スーグラ(イプラグリフロジン)、フォシーガ(ダパグリフロジン)、ルセフィ(ルセオグリフロジン)、デベルザ(トホグリフロジン)、カナグル(カナグリフロジン)、ジャディアンス(エンパグリフロジン)
SGLT2阻害薬は、リンゴやナシなどのバラ科果樹の樹皮や根皮に含まれるフロリジンを改良して作られたものです。この薬剤は、腎臓の近位尿細管にあるSGLT2をブロックすることで、尿にブドウ糖(グルコース)を漏れやすくします。この結果、1日に約70~80gのブドウ糖(約300 kcal分)を尿中に排泄し、血糖値だけでなく体重も減少させることができます。また、SGLT2阻害薬は心臓や腎臓などを保護する効果もあることが明らかとなり、一部のSGLT2阻害薬は糖尿病以外の心不全や慢性腎臓病の治療にも使用されるようになりました。
しかしながら、この薬剤には留意すべき副作用があります。多尿や頻尿、脱水、性器感染症、糖尿病ケトアシドーシスなどのリスクがあるため、特にご高齢の方が使用する際には注意が必要です。また、ダイエットや美容目的での適応外使用については、当クリニックでは推奨していません。SGLT2阻害薬の使用に関しては、専門の医師の指導に基づいて行うことを強くお勧めします。

胃腸障害(嘔気、嘔吐、下痢、胸やけ); 低血糖; めまい; 味覚異常; 消化不良; 糖尿病網膜症

:セイブル(ミグリトール)、ベイスン(ボグリボース)、グルコバイ(アカルボース)
これらの薬剤は、糖質の分解を阻害して腸からのブドウ糖の吸収をゆっくりにすることで、食後の血糖上昇を抑える作用があります。このタイプの薬剤は3種類存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
ベイスンとグルコバイには糖尿病発症予防効果があり、ベイスンは耐糖能異常(いわゆる糖尿病予備軍)の方に使用できます。副作用については、セイブルとベイスンでは下痢や軟便が多くみられ、グルコバイでは便秘が多いという特徴があります。
また、当クリニック院長が所属していた日本医科大学では、この3種類の効果を比較する研究がされ、このうちセイブルにのみ体重減少の効果が報告されました。(

2型糖尿病と肥満の治療薬であるオゼンピックとウゴービの有効成分であるセマグルチドを服用している患者は、失明につながる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)を発症するリスクが高まるという、ハーバード大学の神経眼科学研究チームの論文が、7月3日、JAMA Ophthalmologyの電子版に掲載されました。

【リベルサスを服用できない方】 【リベルサス服用で注意が必要な方】 ..

2型糖尿病と肥満の治療薬であるオゼンピックとウゴービの有効成分であるセマグルチドを服用している患者は、失明につながる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)を発症するリスクが高まるという、ハーバード大学の神経眼科学研究チームの論文が、7月3日、JAMA Ophthalmologyの電子版に掲載されました。非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)は、視神経への血流障害が起こり、痛みを伴わずに突然片方の目の視力が低下する疾患です。ハーバード大学の神経眼科学研究チームは、2型糖尿病と肥満の治療薬としてセマグルチドの投薬を受けている患者と他剤で治療している患者のNAION発症頻度を検討しました。3年間の累積頻度は、2型糖尿病および肥満の治療薬としてセマグルチドの投薬を受けている患者はそれぞれ8.9%と6.7%、他剤で治療している患者はそれぞれ1.8%と0.8%で、セマグルチドで治療されている患者は治療疾患に関わらずNAIONの発症リスクが高いことが判明しました。この論文を受け、7月8日、アメリカ眼科学会と北米神経眼科学会は減量薬と目の健康に関するアドバイスを発表しました。「セマグルチドは世界中で信頼性の高い複数の臨床試験が行われ、米国FDA は2017年にセマグルチドを医療用に承認しました。世界中で何百万人もの人々がこの薬を服用しています。今回報告された論文はセマグルチドとNAIONの関連性を報告した最初の研究です。この研究の対象は2型糖尿病あるいは肥満症例でした。糖尿病患者はすでに NAIONのリスクがあることが知られています。NAION発症の他のリスク要因には、心臓病、心臓発作の既往、高血圧、睡眠時無呼吸などがあり、肥満症例の中にはこれらのリスクを有していることが考えられます。今回の研究対象者はNAIONの発症リスクを有している症例が多い可能性があり、セマグルチドを服用しているすべての人がNAION発症のリスクが高まるかどうかについて判断するのは困難です。市販後調査研究(患者に製品が発売された後に製品の安全性と有効性を監視するタイプの研究)は、セマグルチドとNAIONに関連があるかどうかを判断するのに役立つ可能性があります。」現時点では、セマグルチドの服用を中止することは推奨されていません。従来通りの服用継続をお勧めします。ただ、セマグルチドを服用して突然視力が低下した場合は、薬の服用を中止し、すぐに医師の診察を受けてください。ハーバード大学の神経眼科学研究チームが行った研究の対象は、セマグルチドの最初の処方後にNAIONの症状を発症しました。 NAIONの症状には、次のものがあります。・かすみ目・色の感覚の変化・周辺視野の喪失・視界に動かない暗いまたは灰色の点・コントラストまたは光に対する感受性の喪失NAIONは通常、何の前触れもなく起こります。視力低下は軽度から重度まであります。ほとんどの人は痛みを感じませんが、10%ほどの症例で目の痛みが生じることがあります。残念ながら現在のところ、NAIONに対する有効な治療法はありません。

糖尿病の注射剤には、インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬、そしてGIP/GLP-1受容体作動薬の3つのカテゴリが存在します。これらの薬剤は、糖尿病の内服薬のみでは良好な血糖コントロールが困難な場合に使用されることが一般的です。

以上のことから、6 つの第 3a 相試験の結果から、対照薬と比較して経口セマグルチドが糖尿病網膜

:シュアポスト(レパグリニド)、グルファスト(ミチグリニド)、スターシス(ナテグリニド)、ファスティック(ナテグリニド)
速攻型インスリン分泌促進薬は、膵臓を刺激してインスリン分泌を増加させる薬剤です。この薬剤はスルホニル尿素薬に類似していますが、内服してからの効果発現がより早いため、食後の血糖値を効果的に下げるのに役立つ薬剤です。また作用時間が短いため、低血糖のリスクは存在しますが、スルホニル尿素薬と比較してそのリスクが低いのが特徴です。

当院では、食事面での栄養指導や体を動かすための運動指導をそれぞれの患者様のライフスタイルに合わせて行っておりますので、お気軽にご相談ください。
なお、このような生活習慣の改善だけでは血糖値が改善しない場合や病態によっては、これらに併せて血糖コントロールを改善する薬物療法、またはインスリン注射による治療などを必要に応じてご提案します。
当院では糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症(コレステロール)に関しても病態をより良く理解いただくための一般向け無料勉強会を定期的に開催しています。お気軽にご参加ください。(現在は新型コロナ感染症蔓延にともない休止中です。再開の際はHP等でお知らせ致します。)
大人になってから体力測定や運動能力テストを行ったことがある方は少ないと思います。当院では無料で体力測定会、柔軟性測定会、運動能力テストを行っています。またリハビリ機器やトレーニング機器もお試しいただけます。楽しくご参加いただけるようスタッフ一同ご用意してお待ちしております。


減量薬は前部虚血性視神経症のリスクあり? 2024.7.11; ブログ · 糖尿病網膜症

2型糖尿病では、早期では筋肉や肝臓がインスリンを取り込む能力が低下している状態(早期ではむしろインスリンは多く出ていることもあり)ですので、これを改善するために、まず食事療法や運動療法などによる生活習慣の改善が大切。食事療法では、適正な量のエネルギー摂取と賢い食材や調理方法の選択などに努め、運動療法として有酸素運動や筋肉トレーニングを行います。運動量については激しく体を動かすというよりは、全身の筋肉を持続的に使う方が望ましいと考えられていますが、筋肉量も重要です。継続的にできる限り毎日行うようにします。当院では専門の理学療法士が常駐しており、リハビリ室に各種機器や運動スペースを用意しています(日中は介護保険でのリハビリに使用していることがあります)。

• 眼障害:(1~5%未満)糖尿病網膜症。 • 心臓障害:(頻度不明)心拍数増加.

:グリミクロン(グリクラジド)、アマリール(グリメピリド)、オイグルコン(グリベンクラミド)、ダオニール(グリベンクラミド)
スルホニル尿素薬は経口血糖降下薬の中で最も歴史のあるものであり、膵臓への作用によって強力なインスリン分泌効果を示します。そのため、血糖値をしっかりと下げることができますが、夜間や食前などにおいて重篤な低血糖に陥る可能性があります。また、この薬剤は「二次無効」と呼ばれる、効果が徐々に減少する現象を引き起こしやすいとされています。そのため、長期間の使用や高用量の投与は控えるべきとされています。当クリニックでは、スルホニル尿素薬の使用に際しては、可能な限り短期間かつ低用量の処方を心がけています。

糖尿病網膜症で失明しないために-症状・見え方・治療法などを解説

1型糖尿病はインスリンの分泌不全ですから、インスリン注射(インスリン療法)が中心となります。これは適切な量のインスリンを適切なタイミングで体外から補うことで、血糖値を正常にコントロールするというものです。上手く血糖値をコントロールできれば、発症前とほど同様の生活を送ることが可能となります。

リベルサスの効果や副作用は?処方や保険適用の条件・飲み方を解説

糖尿病のコントロールには、生活習慣や(必要あれば)薬などの治療と定期的な血糖値やHbA1cのフォロー、そして合併症の予防や早期発見が重要です。
なお1型と2型では治療方法は多少異なりますが、どちらも治療の目的は血管障害による合併症を防ぐことにあります。

リベルサスは医薬品医療機器等法において「2型糖尿病」の効能効果で承認 ..

インスリン治療で使用される製剤には、超速効型、速効型、中間型、持効型の4つのタイプがあります。現在では、糖尿病患者さんのインスリン分泌を健康な人のインスリン分泌に近づけるために、ヒトインスリンのアミノ酸配列に人工的な変更を加えたインスリンアナログ製剤(超速効型と持効型)を使用するのが一般的です。

糖尿病の3大合併症として糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経 ..

※早朝空腹時血糖値、HbA1c値の両方で上記の数値を満たすと糖尿病と診断されます。どちらかが当てはまる場合は「糖尿病型」と診断され、再検査で同様の結果の場合、糖尿病と診断

リベルサス錠3mgの効果・効能・副作用をまとめた薬剤情報ページ。医師 ..

そのため、糖尿病の発症が確認されたらまず合併症を起きないように血糖のコントロールに努めることが大切です。ただ初期症状がほぼ見られないので、なかなか早期に自覚症状のみで発見することは困難です。健診や日常診療などで行う血液検査で、血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)の値をチェックすることがあると思います。これまで糖尿病が疑われたことがある、糖尿病を指摘された身内がいる、生活習慣から糖尿病が心配、といったことが当てはまりましたら一度ご相談ください。のどが渇く、尿が多い、回数が多くなってきた、食事量は減っていないのに体重が減ってきた、日ごろ暴飲暴食ぎみである、という場合もご相談いただくことをお勧めします。
なお糖尿病の診断基準は次の通りです。

リベルサスは、医薬品医療機器等法において、「2型糖尿病」の効能・効果で ..

そもそもコレステロールは体に必要なもので、細胞膜、ホルモン、胆汁酸をつくる材料になるもので、常に血液中を全身に運ばれています。しかしこれが過剰になったり質が変わってしまうと動脈の壁の中に蓄積されるようになり、結果として動脈の内腔が狭くなってしまい、進行すると脳卒中や心筋梗塞を起こしてしまうこともあります。
なお、脂質異常症の主な原因として考えられているのが、普段の食生活です。過食や飽和脂肪酸(動物性脂肪に多く含まれる)の摂り過ぎ、野菜や不飽和脂肪酸の摂取不足が影響すると考えられています。血液中のコレステロール値は、食事中のコレステロール量にも影響を受けますが、食事中のコレステロールがそのまま血液に運ばれるわけではなく肝臓で再合成されるため、そのまま反映されるわけではありません。むしろ飽和脂肪酸と呼ばれる動物性脂肪に多く含まれる脂肪を多く摂取することで脂質異常症になりやすくなることが多くの診療試験から示されています。飽和脂肪酸は赤肉(赤身肉ではありません)と呼ばれる牛・豚・羊の肉に多く含まれます。
また、運動不足や肥満、遺伝的要因なども考えられます。とくに遺伝的な脂質異常症は「家族性高コレステロール血症」と呼ばれ、比較的若いうちに心筋梗塞などを発症する可能性が高いため、早期に診断し治療を開始することが必要です。家族性高コレステロール血症と診断された場合には、血縁者に同様の病気を抱えている方がいる可能性があるため、併せて確認することが望ましいです。近親者にコレステロールの異常や心臓の病気の方が多いようでしたら一度ご相談いただければと思います。
一方のトリグリセライド(トリグリセリド)や中性脂肪の値には飲酒や糖質の影響が強いと考えられています。
脂質異常症は糖尿病や高血圧、腎臓病、甲状腺機能低下症など、他の病気が影響して発症することもあります。

リベルサスは2型糖尿病の治療に加え、ダイエット薬としても使用され ..

ただし服用を途中でやめてしまうと、食欲低減やインスリンの分泌促進などの効果がなくなってしまいます。そのため治療中止後にリバウンドする可能性があることに注意が必要です。

食事や運動療法で効果が出ない2型糖尿病患者は、リベルサスで血糖値のコントロールができます。 ..

初期の糖尿病自体は自覚症状がないことが多いのですが、血糖値の高い状態が常に続くと血管内皮を損傷させたりして動脈にダメージを与えるようになります。
細かい血管が障害を受けることを微小血管障害と呼び、糖尿病が進行するとこれら微小血管に栄養されている網膜(目の奥)、腎臓(じんぞう)、神経の障害を糖尿病三大合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害)と呼びます。網膜症が進行してしまうと視力低下や失明に至ることもあり、腎症が進行すると血液の老廃物を尿として排出できなくなり人工透析を開始する必要が出てきたり、神経症で手足の感覚が鈍くなったために足の感染症を起こしたりする可能性も出てきたりします。
脳血管、冠動脈(心臓を栄養する血管)、大動脈など、直径数mmから数cmと比較的太いで障害が起きると脳卒中や心筋梗塞を招くようにもなり、命に関わる状況になる可能性があります。糖尿病は高血圧や脂質異常症と併せて発症することも多く、これらが複合的に大血管の病気を進めてしまいます。
さらに糖尿病では免疫力も低下するので感染症にも罹りやすくなることや、近年ではがんの発症やアルツハイマー型認知症のリスクであることも指摘されています。

リベルサスは本来、2型糖尿病の治療薬で、経口投与できる薬剤として2020 ..

GLP-1受容体作動薬は、体内で生成されるGLP-1とは異なり、体内の酵素による分解を受けにくい性質を持っています。これにより、膵臓を刺激してインスリンの放出を促進し、血糖値を低下させます。同時に、血糖値を上昇させるグルカゴンというホルモンの分泌を抑制し、また胃の内容物の排出を遅らせることにより食後の血糖上昇を抑制します。さらに、多くのGLP-1受容体作動薬は食欲中枢に作用して食欲を抑制する効果があることも知られています。GLP-1受容体作動薬は、その効果が持続する時間によって、短時間作用型と長時間作用型に分類されます。
短時間作用型のGLP-1受容体作動薬は、長時間作用型と比較して胃の内容物の排出をより遅らせることにより、食後の血糖上昇をより強力に抑制します。これに属する薬剤には、バイエッタ(エキセナチド)とリキスミア(リキシセナチド)があります。ただし、バイエッタはスルホニル尿素薬と併用する必要があり、またリキスミアは1日に1回しか使用できない制約があります。そのため、短時間作用型のGLP-1受容体作動薬はあまり広く使用されていない傾向があります。
長時間作用型のGLP-1受容体作動薬は、1日1回または1週間に1回の投与で効果をしっかりと発揮するため、短時間作用型と比較して多くの場面で使用されています。これに属する薬剤には、1日1回投与のビクトーザ(リラグルチド)、1週間に1回投与のトルリシティ(デュラグルチド)とオゼンピック(セマグルチド)があります。
ビクトーザには、インスリンとの配合剤であるゾルトファイ(インスリンデグルデク/リラグルチド)があるため、インスリン治療を受けている患者さんに広く使用されています。トルリシティは体重減少効果が弱いため、高齢者や肥満のない2型糖尿病の方に適しています。オゼンピックは、GLP-1受容体作動薬の中で最も優れた血糖改善効果と体重減少効果を持つため、最近では使用されるケースが増えています。

先日薬がテネリアかはリベルサスに変わり3週間程服用しておりますが、13日の夜から飛蚊症 ..

:リベルサス(セマグルチド)
GLP-1受容体作動薬は、体内で分泌されるインクレチン(GLP-1とGIP)とは異なり、DPP-4で分解されにくいため、膵臓のGLP-1受容体を刺激してインスリン分泌を増加させ血糖値を下げます。GLP-1受容体作動薬は、胃や腸での吸収が難しく、また消化酵素によって速やかに分解されるため、以前は注射剤の形態しか存在しませんでした。しかし、サルカプロザートナトリウム(SNAC)という吸収促進剤の開発により、GLP-1受容体作動薬の経口製剤であるリベルサスが市場に登場しました。
リベルサスは他のGLP-1受容体作動薬と比較して治療費が抑えられる利点もありますが、服用方法はやや複雑です。空腹時に120 mL以下の水と共に服用し、その後30分間は飲食を控える必要があります。また、他のGLP-1受容体作動薬と同様に、便秘や下痢、嘔吐などの消化器症状が副作用として発生することがあります。
リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬は、食欲を抑制し体重減少の効果を持っています。このため、最近では糖尿病でない人が、ダイエットや美容の目的で使用するケースが増加しています。しかし、このような適応外使用に関しては、日本糖尿病学会と同様に、当クリニックでも推奨していません。おすすめできない理由についてはをご覧ください。