【重要度】 【一般製剤名】デキサメタゾン dexamethasone 【分類】口腔粘膜疾患治療剤
先発品名 アフタゾロン口腔用軟膏0.1% 効能・効果 びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎又は舌炎 貯法 室温保存
口腔粘膜疾患治療剤「デキサルチン口腔用軟膏 1mg/g」(日本化薬)は 2020 年 1
(禁忌)
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者。(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.口腔内感染を伴う患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き使用しないが、やむを得ず使用する場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること(感染症の増悪を招くおそれがある)。
(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒト母乳中への移行の有無は不明である)。
(小児等)長期連用により発育障害をきたすおそれがある。
(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意
14.1.1.使用時:使用後はしばらく飲食を避けさせること。14.1.2.適用部位:眼科用として使用しないこと。
(取扱い上の注意)使用後はキャップをしっかり締めて保存すること。
(保管上の注意)室温保存。
18.1作用機序
デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機序により抗炎症作用を発現するが、天然のものに比べて鉱質コルチコイド作用は減弱されている。18.2生物学的同等性試験
デキサメタゾン軟膏口腔用0.1%「CH」は、ハムスターを用いた綿球による肉芽腫形成抑制試験、ラットを用いたカラゲニン足蹠浮腫抑制試験ならびにモルモットを用いたヒスタミン刺激による血管透過性亢進抑制試験において、抗炎症効果が認められている。(動物を対象とした生物学的同等性試験により、アフタゾロン口腔用軟膏0.1%との同等性が確認された旧処方製剤と、現処方製剤について実施した生物学的同等性試験における試験結果)
デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「日医工」 | 今日の臨床サポート
17.3その他
17.3.1口腔粘膜疾患に対する市販後臨床使用効果アフタ性口内炎、舌炎、扁平苔癬、歯肉炎、口角炎、褥瘡性口内炎、壊疽性口内炎を有する患者34例に対し、デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%を1日4回塗布したとき、有効以上(著効・有効)は14例(有効率41.2%)であった。副作用は認められなかった。
17.3.2小児のアフタ性口内炎に対する市販後臨床使用効果アフタ性口内炎を有する小児患者29例に対し、デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%を1日4~5回塗布したとき、有効以上(著効・有効)は20例(有効率69.0%)であった。副作用は認められなかった。
副作用として、口腔の感染症、過敏症状〔皮膚の刺激症状(ヒリヒリ感)、発疹〕などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
効能・効果びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎用法・用量通常、適量を1日1~数回患部に塗布する。なお、症状により適宜増減する。
デキサメタゾンを主成分とする合成副腎皮質ステロイド剤で、抗炎症作用から口内炎の痛みを改善する作用があります。通常、粘膜の表面がただれて出来るびらんや、潰瘍を伴う難治性口内炎や舌炎の治療に用いられます。