高カリウム血症は、突然死の原因となる心臓の不整脈を引き起こす可能性が ..
がんは長らく日本人の死因第一位であり、「2人に1人はがんになる時代」と言われています。また、がん治療成績の飛躍的向上により、がん患者さんの生命予後が改善していること(がんサバイバーの増加)と同時に、日本の顕著な高齢化を背景として、一部のがんでは、がんの再発よりも循環器疾患で死亡することが多くなってきました。さらに、がん領域の循環器疾患といえば、以前はアドリアマイシン心筋症に代表されるような抗がん剤による心筋障害や、がんによる静脈血栓症などが中心でしたが、近年相次いで開発されてきた分子標的治療薬などの新しいがん治療薬は、非常に高い治療効果を示す一方で、今までとは異なった新しいタイプの様々な心血管系合併症を引き起こし、その後の治療方針や予後に大きな影響を与えています。
フォシーガ, 慢性心不全に適応あり慢性腎臓病に適応あり, 1日1回 5mg(10mgまで)
治療方法としては、1)薬物療法、2)血管内治療(カテーテル治療)、3)外科手術(バイパス手術)などがあります。当院は総合病院ですので、必要に応じて、皮膚科、形成外科、心臓血管外科、そして麻酔科(疼痛外来)と連携し治療にあたっています。また、末梢動脈疾患の患者さんの予後は、心血管イベント(心筋梗塞や心不全、脳卒中など)がその多くを占めています。これら血管疾患は全身の動脈硬化の一環としてとらえることが重要です。
そこで、当科では2021年7月から、心不全患者さんのサポートを目的に、を立ち上げました。医師、慢性疾患看護専門看護師、心不全療養指導士、医療ソーシャルワーカー、理学療法士、栄養士、薬剤師など多職種がチームとなって多方面からのアプローチを行うことで、患者さんや御家族が心不全という病を持ちながらも、よりよい日常生活が送れるようにサポートしています。
SGLT2 / 不整脈 / SGLT阻害薬 / 心不全 / 心室性不整脈
心不全の治療は、もちろんお薬やカテーテル治療、手術などが中心にはなりますが、それだけでは不十分です。心不全が悪化して再び入院しないといけなくなる原因として、塩分・水分の摂り過ぎや過労、身体的・精神的ストレス、感染症などが多いことも知られています。すなわち、日々の生活を上手に管理していくことも大切になってきます。
心不全は慢性の病気であり、例えば入院治療で症状がよくなったとしても、それで完治したわけではありません。その後も、病状の改善と悪化を繰り返しながら徐々に進行し、最終的には命を縮めることになります。
不整脈も心肥大もなく、正常とのことでした。 心電図が異常でも、心 ..
心筋症は心臓が肥大や拡大を起こし、心臓の機能に障害が出ている状態です。心筋症は、病気の原因が主に心臓にある特発性心筋症と、全身疾患の結果として心臓に病気がおきる二次性心筋症に大きく分けられます。特発性心筋症には拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症があり、二次性心筋症にはサルコイドーシス、アミロイドーシス、ファブリー病などがあります。いずれの疾患も難病に指定されており、専門的な診療が必要です。当院では、専門医と多職種からなるチームが連携し、こうした難病に対する診療を積極的に行っています。
植込み型デバイスにおける遠隔モニタリングを運用しております。遠隔モニタリングを導入することで、なるべく多くの方の心房細動を早期に発見し、抗凝固療法や心不全治療を早期より介入できる体制を整えています。
糖尿病と心房細動を有する患者におけるSGLT2阻害薬と不整脈アウトカム
デバイスとは、体内に植え込むタイプの治療機器のことです。不整脈や心不全の治療では、さまざまな植込み型のデバイスを用います。
カテーテルアブレーションで様々な不整脈を治療することができますが、不整脈の種類や患者さんの状態によって、治療による根治率や再発率は異なります。一回の治療では不十分で、複数回の治療が必要な場合もあります。当科では年齢制限を設けずカテーテルアブレーションを行っていますので、お気軽に受診してください。
承認番号:22600AMX00528(フォシーガ®錠5 mg)、22600AMX00529(フォシーガ®錠10 mg).
当科での心房細動アブレーションは、痛みや不安などの苦痛を感じることなく、楽にアブレーション治療を受けることができます。麻酔薬を使用することで呼吸が安定し、精度の高いアブレーション治療により、アブレーション治療の成功率も上がります。また男性の場合、麻酔薬開始後に尿道バルーンを留置しますので、尿道バルーン挿入後の痛みや不快感を気にされる患者さんも治療を受けやすい体制を整えております。なお尿道バルーン留置を希望されない方には、代替する方法をとっています。
フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
・息切れ
息切れの原因は多岐に渡りますが、循環器内科においては心不全の症状かどうか、急性心筋梗塞や狭心症等のの判断が重要です。心不全の有無と程度の評価には採血にてBNPまたはNT-proBNP、胸部レントゲン、心エコー検査が有用です。労作時の息切れのように、冠動脈疾患を強く疑う場合には冠動脈CT、冠動脈カテーテル検査、動悸症状としての息切れの場合には、24時間心電図、ホルター心電図等で精査して行きます。心疾患以外としては、呼吸器疾患、貧血、低血圧、甲状腺疾患等、幅広く鑑別が必要です。心不全や何らかの心疾患を認めた場合は、専門病院へ紹介して行きます。一通りの精査の結果、心疾患が否定された場合には適切な診療科へ紹介しています。いずれにせよ、心不全、急性心筋梗塞や狭心症かどうかの判断が特に重要です。詳しくは循環器内科.comのページをご覧ください。
息切れの診療の進め方→
SGLT2阻害薬は心不全でも腎障害でも頼りになるマルチプレイヤー
・動悸
胸痛と並んで循環器内科受診の最も多い症状の一つが動悸です。動悸の原因は心室細動や心室頻拍等の致死的な不整脈から、脳梗塞の原因となる不整脈である心房細動、貧血や甲状腺機能の異常、特に治療の必要のない正常範囲の脈の乱れとしての心室期外収縮、上室期外収縮、洞性頻脈など多岐に渡ります。その中でも命に関わる致死的不整脈や脳梗塞の原因となる心房細動かどうかの判断が特に重要です。不整脈の診療においては症状出現時の心電図記録が鍵を握ります。お茶の水循環器内科ではホルター心電図を5台常備しており、迅速な精密検査が可能です。症状出現時の心電図記録が出来れば症状の原因は不整脈かどうか、不整脈の場合は治療が必要なものか経過観察で問題のないものか確実に診断が可能です。カテーテルアブレーション治療が可能な専門病院へ紹介します。一通りの精査の結果、心疾患が否定された場合には適切な診療科へ紹介しています。いずれにせよ、命に関わる致死的不整脈や脳梗塞の原因となる心房細動ではないことの精査が重要です。詳しくは循環器内科.comのページをご覧ください。
動悸の診療の進め方→
[PDF] 心血管疾患治療での SGLT2(Gliflozins)、総説 NEJM,May 26, 2022
アブレーション後は、自覚症状の確認や1週間ホルター心電図も併用し、心房細動の再発有無を定期的に長期間にわたり確認します。
また、カナグル®、フォシーガ®、ジャディアンス®などの SGLT2 阻害糖
・胸痛
循環器内科受診の最も多い症状の一つが胸痛です。胸痛の原因は急性心筋梗塞や狭心症など命に関わる心疾患から、肺気胸や逆流性食道炎など心疾患以外が原因のもの、肋間神経痛やあらゆる検査で異常を認めないものまで多岐に渡ります。その中でも命に関わる救急疾患として急性心筋梗塞や狭心症かどうかの判断が特に重要です。お茶の水循環器内科では急性心筋梗塞や狭心症の精査除外に特に力を入れています。院内に心電図、胸部レントゲン、心筋トロポニン迅速検査等が常備されており、その場で急性心筋梗塞の可能性があるかどうか迅速な判断が可能です。緊急性を要すると判断した際には速やかにカテーテル治療が可能な救急病院へ紹介します。冠動脈疾患が疑われる場合は飯田橋の心臓画像クリニックにて冠動脈CTや心臓MRIを手配出来る体制が整っています。一通りの精査の結果、心疾患が否定された場合には適切な診療科へ紹介しています。いずれにせよ、命に関わる救急疾患として急性心筋梗塞や狭心症ではないことの精査が重要です。詳しくは循環器内科.comのページをご覧ください。
胸痛の診療の進め方→
血糖値を下げる性質の薬もあり、特に注意が必要なのは リスモダンやシベノール、ピメ
お茶の水循環器内科はお茶の水にある循環器内科です。循環器内科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病、慢性心不全等の循環器疾患です。循環器内科の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性冠症候群、急性心筋梗塞、不安定狭心症、冠攣縮性狭心症、労作性狭心症、慢性冠動脈疾患、陳旧性心筋梗塞、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の治療継続、抗血小板療法、バイパス術後の管理
・慢性心不全
・心筋症(肥大型心筋症、拡張型心筋症、高血圧性心肥大、他)
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・弁置換術後の管理、弁形成術後の管理、抗凝固療法
・不整脈(洞不全症候群、心房細動、心房粗動、上室期外収縮、発作性上室頻拍、WPW症候群、房室ブロック、脚ブロック、Brugada症候群、心室期外収縮、心室頻拍、QT延長症候群、他)
・心房細動、発作性心房細動、抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防、カテーテルアブレーション治療の適応評価、カテーテルアブレーション治療後の管理
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理
・大動脈瘤、大動脈瘤状拡大、大動脈解離後の管理
・高血圧症、二次性高血圧症の鑑別、他
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・2型糖尿病、1型糖尿病、インスリン療法、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病、糖尿病性腎症の管理
・その他、健診後の再検査、禁煙外来、他
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器内科です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病も心血管疾患の危険因子として循環器内科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、一度なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器内科の仕事です。予防に勝る治療はありません。お茶の水循環器内科までお気軽にご相談ください。
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糖尿病治療薬「フォシーガ」で慢性心不全悪化リスク低減効果があることが明らかになりました。2019/8/31(土)-9/4(水)、パリにて開催中のヨーロッパ心臓病学会・世界心臓病学会合同カンファレンス2019にて、大規模臨床試験「DAPA-HF試験」の結果が発表されました。具体的には、糖尿病の有無を問わず、左室駆出率(EF)が低下した慢性心不全(HFrEF)4744例を対象に、既に心不全の標準治療を受けている群(2371例)と、標準治療に加えてSGLT2阻害薬のフォシーガ(ダパグリフロジン)を上乗せする群(2373例)とに分け、主要評価項目(心血管死+心不全悪化による入院または予定外の受診)を比較しました。結果、ダパグリフロジン上乗せ群で26%の有意な減少(HR 0.74、95%CI 0.65-0.85、P=0.00001)を認めました。心不全の悪化(HR 0.70、95%CI 0.59-0.83、P=0.00003)、心血管死(HR 0.82、95%CI 0.69-0.98、P=0.029)、総死亡もダパグリフロジン群で有意に少なく(HR 0.83、95%CI 0.71-0.97、P=0.022)、安全性に関しては有害事象の発生に有意な差はなかったとのことです。心不全に対する効果は糖尿病の有無に関わらないものであったとのことで、SGLT2阻害薬は現在は糖尿病治療薬としてのみ承認されていますが、近いうちに心不全治療薬としての役割が期待されます。詳しくは下記ページをご覧ください。
「The Dapagliflozin And Prevention of Adverse-outcomes in Heart Failure (DAPA-HF) trial」→
「学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2019)心不全治療に新たな時代を開いたSGLT2阻害薬ダパグリフロジンを用いたDAPA-HF試験で心血管リスク26%減少」→
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フォシーガ(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)の添付文書やインタビューフォームなど製品情報をお届けします。
無症状であっても心機能が低下していたり(心不全)、脳梗塞を発症されてはじめて心房細動と診断される方もおられます。
フォシーガの副作用は?初期症状やダイエットにおける注意点を解説
無症状であっても心機能が低下していたり(心不全)、脳梗塞を発症されてはじめて心房細動と診断される方もおられます。
例:不整脈のカテーテルアブレーション治療
DAPA-HF試験の事後解析より、EFが低下した心不全(HFrEF)患者において、ダパグリフロジンを従来の治療に加えることで重篤な心室性不整脈、心停止、又は突然死のリスクを低下させたことが、スコットランド、University of GlasgowのJames Curtain氏らにより、9月21日号のEuropean Heart Journal誌で報告された。