MRI検査と高感度PSA(前立腺腫瘍マーカー)です。 高感度PS


フィナステリドは、5α-還元酵素と呼ばれる酵素の活性を阻害します。この酵素は、テストステロンを前立腺で最も強力なアンドロゲンであるジヒドロテストステロンに変換します。


「プロスカー」に前立腺癌予防効果、NEJM誌で原著論文が早期公開

フィナステリドは1日1回1錠を服用します。(0.2mgも規格がございますが、日本では主に1mgが流通しています)

興味深いことに、希少な遺伝子疾患である5α-還元酵素欠損症の男性のPSA値は検出されないレベルで、前立腺がんになりません。したがって、男性型脱毛症および良性前立腺肥大症(BPH)の治療にすでに承認されているフィナステリドが、前立腺がん発症リスクも低減する可能性があることは理にかなっています。

フィナステリドやデュタステリドを服用することで血清PSAはどう変化する? ※クイズの無断転載・無断利用を禁じます。ご注意ください。

前立腺がん予防試験では前立腺がんリスクが相対的に25%低下しました。この大幅な低下は予想外でしたか?

前立腺がんの予防法として、フィナステリドを対象として試験を行う根拠は何でしたか?

[PDF] フィナステリド錠 0.2mg「TCK」 フィナステリド錠 1mg「TCK」

フィナステリドが7年間で前立腺がん罹患率を25%低下させたという結果は、実際にわれわれの予想とかなり一致していました。

さらに驚くべき結果は予想外に高い前立腺がんの全罹患率であり、これはプラセボ群の男性で約25%、フィナステリド投与男性で約18%でした。これは2つの要因によるものでした。

5α還元酵素阻害薬、前立腺がん発症を予防、生存は改善せず/NEJM

今回のインタビューでは、米国国立がん研究所のがん予防部門に属し前立腺がん予防試験の研究者であるHoward Parnes医学博士が、事後解析の結果が今日のフィナステリド使用について持つ意味について語った。

実際、試験終了時の生検は、前立腺がん予防試験で診断された前立腺がん全体の約半数を占めていました。この観察結果は、特に、過剰診断問題を理解する上で重要な手掛かりとなります。過剰診断というのは、男性の一生の間に臨床的に明らかになる運命にない前立腺がんの診断のことを指しています。


内服薬は、前立腺がんの腫瘍マーカーPSA値を半減させます。 ・服用中の方は ..

前立腺がん予防試験のその後の解析により、フィナステリド投与男性で観察された高悪性度前立腺がん増加の少なくとも一部は、薬剤自体がこれらのがんの検出率を高めていることによって説明できることが示唆された。2019年1月に発表された試験結果によると、フィナステリドを服用した前立腺がん予防試験参加者の前立腺がん死亡リスクは、プラセボを服用した参加者と比較して高くはないとみられる。

フィナステリド、デュタステリドを服用していると、前立腺がんの検査指標である「PSA」値が低下するためです。 ..

フィナステリドが前立腺生検で高悪性度がんの検出率を高めると考えているメカニズムが、2つあります。

ザガーロの有効成分であるデュタステリドを内服していると前立腺がん腫瘍マーカーのPSA値を約50%低下させることが知られています。 ..

フィナステリドは薬剤の一般名です。「プロペシア®」はフィナステリドの先発品の商品名です。単に「フィナステリド」と言った場合は、様々なメーカーから製造されているジェネリック医薬品を差します。例:フィナステリド 1mg「FCI」のように、一般名「会社名」のように表記されます。プロペシアもフィナステリドも効果効能に差はありません。

⇨検査で測定されるPSA(前立腺腫瘍マーカー)の値を約50%低下させてしまうため ..

第一に、フィナステリドは前立腺の大きさを約25%減らすことが知られています。大きい腺で生検を行う場合と比べて、小さい腺を同じように生検する場合には、生検針でがん(または高悪性度がん)領域を採取する可能性が高くなります。

② フィナステリド(プロペシア)内服(1mgと0.2mgの剤型の2種類ある ..

第二に、前立腺がん予防試験の別の解析で示したように、フィナステリドはPSA検査による前立腺がん全体および高悪性度前立腺がんの検出感度を高めます。試験中に前立腺生検を実施かどうかの決定はPSA値に基づいているので、このことがフィナステリド投与男性において一般的に前立腺がん、特に高悪性度前立腺がんの検出率が高くなった一因となっている可能性があります。

一般名:フィナステリド(Finasteride) 錠剤(1錠中にフィナステリド1mg含有)

前立腺がんの腫瘍マーカーを調べる検査には影響が出る恐れがあります。健康診断の検査項目を事前に調べるようにしてください。

プロペシアのジュネリック医薬品『フィナステリド錠 1mg ..

薬剤が腺の大きさとPSA測定の有用性に影響しているせいで、観察された高悪性度がん増加の観点からすると、前立腺がん予防試験では本当にフィナステリドの害を過大評価しただけでなく、前立腺がんリスク低下量の観点からすれば、フィナステリドの利点を過小評価したかもしれません。

フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】

フィナステリドは、FDAから前立腺がん予防には承認されていませんが、良性前立腺肥大症(BPH)による尿路症状の治療に承認されています。また、BPHは前立腺がんのリスク因子ではないようですが、フィナステリドは男性の良性前立腺肥大症による尿路症状を改善しながら前立腺がん発症リスクを減らすことができるという点で、良性前立腺肥大症の治療には合理的な選択肢です。

プロペシアは肝臓で代謝される薬です。服薬中に肝機能異常がみられた ..

プロペシアは、健康診断の基本的な項目には影響がないと言われています。前立腺がんの判定を行う検査の場合には、影響を及ぼす恐れがあります。

プロペシアは前立腺がん検査で測定される PSA 値を約 50%低下させることが知られています。

medockで行なっている前立腺の検査は骨盤部MRI検査と高感度PSA(前立腺腫瘍マーカー)です。

フィナステリド(プロペシア錠)やデュタステリド(ザガーロカプセル)を内服する ..

PSAは前立腺特異抗原(prostate specific antigen)という、前立腺の表面を覆う細胞から分泌されるたんぱく質です。多くは精液中に分泌され、一部が血液中に取り込まれます。がんや炎症などによって前立腺の組織が壊されるとPSAが血液中に漏出します。基準値は4ng/mL以下で、年齢によって基準値を低く設定する場合もあります(65歳未満は3ng/mL以下)。PSAが4~10ng/mLの方の25~40%に前立腺がんが発見されます。前立腺がんを早期発見するのに有用な検査ではありますが、異常値が出たからといって必ずしも前立腺がんというわけではありません。4ng/mL以下で前立腺がんが見つかる方や、10ng/mLでがんが見られない方もいらっしゃいます。また、前立腺肥大や前立腺炎でもPSAは上昇し、射精や長時間の車の運転のような前立腺への刺激でも上昇することがあります。反対に、脱毛治療薬であるプロペシア(フィナステリド)はPSAを約50%低下させることが知られておりますので、服用されている方はPSAの値を倍にしてお考えください(倍にした数値が4ng/mL以上であればD2判定になります。)。

現在使用されているAGA治療薬のフィナステリド(プロペシア?)とデュタステリド ..

フィナステリドやデュタステリドといった5α-還元酵素阻害薬はAGA治療薬として広く用いられています。この研究は古いものですが、症例数はある程度あり、多施設の無作為化試験という比較的質の高いものです。この研究からわかるのは、”若年の健常者において”は、フィナステリド1mgの投与によって精子の数や精子の運動性に影響はないだろうということです。最近の後ろ向きの研究でもAGA治療としてフィナステリド1日1mgの内服により、有意に精子数の減少が起きたことが報告されました(Pallotti F et al, Endocrine. 2020)。この研究でも、フィナステリド開始時の精子数がとても多かったため、大抵の場合は減少しても問題ないレベルに収まっていました。我が国で認可されている0.2mgではさらに影響が小さいことが予想されます。他の研究では妊娠中に精液からこの薬剤が移行することの問題も検討されていますが、ごく微量なので妊娠に影響しないと結論づけられています(Laborde E and Brannigan R, J Androl 2010)。
ただし、今回ご紹介した研究には不妊症の症例や、より高齢の男性は基本的に含まれていませんので解釈には注意が必要です。
5α-還元酵素I型およびII型の両方の作用を阻害するデュタステリドについては次回ご紹介します。

【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用

性機能に対するものを含め、フィナステリドに発現する副作用に注意するのは大事なことです。前立腺がん予防試験ではわずかでしたが、統計的には有意な副作用の増加が認められました。フィナステリドに関連した、うつの発現率が高かったという報告もあります。したがって、フィナステリドの使用に関して、その潜在的なリスクと利点を話題に上げるようにすべきです。

プロペシアもフィナステリドも効果効能に差はありません。 ジヒドロ ..

前立腺の形状や大きさ、内部構造をMRIで観察し、前立腺がんや前立腺肥大などの骨盤腔内疾患をみつける検査です。膀胱や精嚢腺の評価も可能です。検査時間は20分程度です。
T1、T2という見た目が異なる画像と、周辺の脂肪信号を抑制した画像、水分の動き(ブラウン運動)を画像化した拡散強調画像を撮影します。これらにより前立腺の形状や内部構造を観察することができます。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

"男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリド(プロペシア®)やデュタステリド(ザガーロ®)を飲むと不妊症になるのでしょうか?"という話題についての論文を紹介し、3回にわたってお伝えいたします。
男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されました。さらに、AGA治療薬としても適応となり利用されています。また、前立腺癌の予防効果も証明されています。日本では、0.2mgと1mgの使用が認可されていますが、保険収載はされていないため、自費診療での使用となっています。フィナステリドは、主要な男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α-還元酵素の作用を抑制することにより治療効果を発揮します。この結果、体内のジヒドロテストステロンの濃度は減少し、テストステロン濃度は上昇します。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンとしてもっとも強い作用を有するため、この薬剤により男性ホルモンの作用がある程度抑えられることになります。この薬剤は5α-還元酵素II型を抑制します。精子形成には男性ホルモンが必要なために、当初から精子形成に影響を及ぼすことが懸念されていました。海外では前立腺肥大症に対してフィナステリド1日5mgが投与されており、この量では精液量が25%減少すること、そのほか前立腺体積が20%縮小すること、前立腺癌の腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)の50%減少効果があることが既に報告されていました。
論文の要旨:
この論文は、フィナステリド1日1mgを内服することの影響を検討したものです。精子形成や、精液量、前立腺体積、PSA値がどのように変化するかについて、多施設の二重盲検無作為化比較試験にて解析しています。
解析対象となったのは、19歳から41歳の健常者181名です。これらが無作為にフィナステリド1日1mgを内服する群および偽薬(プラセボ、有効成分の入っていないもの)を内服する群に振り分けられました。フィナステリドおよび偽薬は、48週間内服し、60週間休薬しました。
結果:
フィナステリド1日1mg内服により、精子濃度、総精子数、精子運動率、精子正常形態率に有意な変化はありませんでした。精液量はフィナステリド内服群で0.3mL(11%)の減少、偽薬内服群で0.2mL(8%)の減少で、両者の差の中央値は0.03mLで有意なものではありませんでした。一方、フィナステリド内服群で前立腺体積は2.6%の減少、PSA値は0.2ng/mLの減少でいずれも有意な変化でした。この変化はフィナステリド中止によりもとにもどりました。
結論:
若年健常者において、1日1mgのフィナステリド内服48週間では、精子形成や精液量に影響はないということになります。また、前立腺肥大がない若い方でもフィナステリド内服により前立腺体積は減少しましたが、中止により回復しました。