グラム陰性菌用内服抗菌薬 ニューキノロン系:クラビット®(レボフロキサシン) マクロライド系:ジスロマック®(アジスロマイシン)
近年注目されてきたのですが、ジスロマックにはバイオフィルム破壊能があるようです。このことと炎症部位に長く留まり濃度が高くなる性質を利用して、ジスロマックを投薬して、薬が効いているうちに歯石除去を全額行ってしまう方法とか、投薬で歯周病を治そうという試みがあります。
ジスロマック(アジスロマイシン水和物)クラビット(レボフロキサシン水和物 ..
マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)
・感染症の遷延化
抗生物質はウイルスには効きません。また標的の細菌に対して効果のある抗生物質を投与しないと効き目はありません。それらに対し無配慮に服用を続けていると、薬の副作用だけを被る場合があります。以前処方された薬ののみ残しや家族や知人の薬を服用する時に起こる可能性があります。
抗生物質はさまざまな種類がありますが、結論として、クラミジアの第一選択薬はアジスロマイシン(ジスロマック)です。 ジスロマックについて
・腸内細菌への影響
ヒトの腸内には約3万種の腸内細菌が生息していると言われています。それらは悪玉菌、善玉菌、日和見菌に分類でき、バランスを取りながらある種の生態系を形成し、病気や老化から体を守っています。抗生物質の服用によりそのバランスがくずれたり、腸内フローラが死滅してしまったりすることで有害な作用を引き起こします。なかでも移植患者さんの場合は、長引く下痢には注意が必要です。思った以上の脱水が伴うことで、免疫抑制剤の血中濃度が不安定になったり、腎臓への負担を大きくしたりします。
抗菌薬の強さを判定するための数値である最小発育阻止濃度(MIC)での比較では、ジェニナックは、クラビットより少ない量でほとんどの菌に対して効果を発揮。クラビットに対して耐性ができている菌に対しても有効でした。
←(村田委員)「クラリス」と「ジスロマック」の2剤の併記で問題ないと思う。 ..
添付文書の臨床成績においても、ジェニナックはクラビット耐性菌を含む81株の多剤耐性肺炎球菌を100%消失させたと記載されています。そのため、多くの菌に対してジェニナックのほうが細菌作用は強いと言えるでしょう。
日本で一番多い性感染症だと言われているクラミジアにもクラビットは有効であり、世界中で使用されています。クラビットは比較的副作用が少なく安全性が高い抗生物質としてよく処方されています。
当医院でよく処方する抗生物質は、サワシリン、メイアクト、ジスロマック、クラビットなどとなります。 ..
細菌感染は体のいたるところで起こります。抗菌薬が効果を発揮するためには菌に対する強さに加えて、どの組織に移行して働くかも重要なポイントです。ジェニナックとクラビットが効果を発揮する臓器について考えてみましょう。
ジェニナックの適応症は、咽頭・喉頭炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などの呼吸器系疾患が主となっています。薬の体内分布をみると、副鼻腔粘膜、口蓋扁桃組織、中耳粘膜、肺実質、気管支粘膜には、血液中と同程度かそれ以上の濃度のジェニナックが移行しています。
クラビットの適応症は、皮膚疾患、呼吸器系疾患、泌尿器系疾患、消化器系疾患など幅広い疾患です。皮膚、唾液、口蓋扁桃、喀痰、前立腺、胆嚢、涙液、耳漏、上顎洞粘膜、女性性器へ高濃度の移行が見られます。
それぞれの薬の組織に対する移行性と抗菌作用の違いから、ジェニナックは呼吸器系疾患、クラビットは全身の感染症に効果がある薬剤として使用されています。
クラビットの吸収率は100% 内服=div (胃のオペ後などは吸収落ちる ..
組織移行性以外にも、薬の排泄、代謝に関して違いが見られます。
クラビットは、主に腎臓から排泄される薬です。服用後24時間で服用した薬のうち約80%が尿中未変化体として排泄されます。腎臓から排泄される特徴を活かして、腎盂腎炎や膀胱炎に高い効果を発揮します。一方で、中等度腎障害から薬の量や間隔を調整する必要があります。
ジスロマック(アジスロマイシン); クラビット(レボフロキサシン); 服用 ..
また、クラビットのほうがジスロマックより安価ですが、ジスロマックは1日1回3日間の服用で効果が7〜10日間持続するのに対してクラビットにはそういった持続性はなく5〜7日間服用する必要があります。
クラビットよりジェニナックのほうが抗菌作用は強い 有効な抗菌薬が少ないとされる結核菌に対しても効果があります。 2018年9月20日
服薬指導には共通した注意事項があります。ジェニナックとクラビットはどちらも脳内に移行する薬として、中枢神経系副作用である意識障害、めまいが起こる可能性があるとされています。処方された患者さんには、車の運転、機械の操作に注意を促す必要があるでしょう。また、けいれんを誘発する可能性があるので、けいれん発作経験者やてんかん患者さんには誘発の危険性を説明しなければいけません。
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック
タクロリムス(グラセプター®、プログラフ®)やシクロスポリン(ネオーラル®)は肝臓の薬物代謝酵素CYP3Aで代謝されますが、抗生物質のクラリスロマイシン(クラリス®、クラリシッド®)、エリスロマイシン(エリスロシン®)は、この代謝酵素を阻害する作用があります。そのため、タクロリムスやシクロスポリンを服用中の人がクラリスロマイシン、エリスロマイシンを服用すると、タクロリムスやシクロスポリンの血中濃度は急に高くなってしまい、免疫状態はとても不安定になります。
(肝臓の薬物代謝酵素については、をご覧下さい。)
ペニシリンアレルギーかつ抗菌薬関連下痢症の既往がある場合に、代替薬としてアジスロマイシン(ジスロマック®)。
ただし、クラビットは妊婦や授乳婦への投与が原則的に禁止されていますが、ジスロマックは安全に使用できることやクラビットのほうが抗菌スペクトルが広いためジスロマックより多くの感染症に有効であるなどの違いがあります。
なお、同じマクロライド系抗生物質にアジスロマイシン(ジスロマック ..
抗生物質は、人によって耐性ができている場合もあります。そのため、アジスロマイシンやレボフロキサシンのようなクラミジア治療に用いる主な薬で思うような効果が得られない場合、ほかの薬に変更して治療を継続するのが一般的です。
肺結核及びその他の結核症は原則として他の抗結核薬と併用。腸チフス ..
抗生剤は普段使われるものでは主に、β-ラクタム系(ペニシリンやセフェム系:サワシリン、フロモックス)、マクロライド系(クラリス、ジスロマック)、キノロン系(クラビット、グレースビット)がある。 他にもあるがここでは割愛させてもらいます。 ホスミシンは割愛した抗生剤とも、上記3種類にも、どこにも属さない抗生物質で、その歴史は長いのですが、耐性菌ができにくく、抗生剤だけの作用ではない多面的な効果があります。
根管治療は通常の医科の治療と違い、抗生剤で治りきるということはありません。
クラビットもジスロマックも幅広い抗菌スペクトルを持つため、クラミジアなどの性感染症だけでなく様々な感染症の治療に世界中で多く使用されています。
[PDF] レボフロキサシン水和物 クラビット 錠 250 mg、500 mg
また、服薬終了後の検査を行い陰性が確認されるまでは性行為は禁止であることと、クラビットは妊娠中の女性または妊娠している可能性のある女性は服用できないことに注意してください。
の安全性とシメチジンまたはプロベネシド併用投与時の安全性に大きな違いは認め ..
クラビット(一般名:レボフロキサシン水和物)は、細菌のDNA複製に欠かせない酵素を阻害して殺菌的に作用するニューキノロン系の抗菌薬です。
通常、クラビットは皮膚感染症や呼吸器感染症、泌尿器感染症、婦人科感染症、消化器感染症、眼科感染症、耳鼻科感染症、歯科感染症などの治療に使われます。
なお、「クラビット」という名称は「CRAVE(熱望する、切望する)IT」に由来し、待ち望まれた薬剤であることを表現しているとのことです。
【歩く肺炎】マイコプラズマって、いったいどんな病気? | 医師ブログ
ジスロマックは細菌の発育に必要なタンパク合成を阻害することで抗菌作用を発揮します。一方、クラビットは細菌のDNA複製を阻害することで強力な抗菌作用を発揮します。
ジスロマック」などです)。 ただ「マクロライド系」の抗菌薬はどちらか ..
クラビットは、嫌気性菌を含むグラム陽性菌群およびグラム陰性菌群に対して広く効果が期待できる抗菌薬で、適応症は44種類、適応菌種は35種類もあります。また、ペニシリン耐性およびマクロライド耐性肺炎球菌のほか、インフルエンザ菌など呼吸器感染症の主要原因菌に強い抗菌力を有し、呼吸器感染症の治療における有効な抗菌薬として位置付けられています。
なお、クラビットの投与量(1日1回、1回500mg)は、薬物動態と薬力学を組み合わせた理論に基づくものです。実際、クラビット500mgを1日1回投与する場合と100mgを1日3回投与する場合を比較すると、前者のほうが初期殺菌効果が高く、かつ、耐性菌の出現を抑制することが確認されています。
[PDF] 【4】Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について
ジスロマックはマクロライド系の抗生物質であるのに対してクラビットはニューキノロン系の抗生物質であるため、同じ抗生物質でも化学構造や作用機序が大きく異なります。
クラビット錠 250mg レボフロキサシン 1 日 500mg
クラビットの適応菌種は、レボフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、炭疽菌、結核菌、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、ペスト菌、コレラ菌、インフルエンザ菌、緑膿菌、レジオネラ属、カンピロバクター属、アクネ菌、肺炎クラミジア、肺炎マイコプラズマなどです。
適応症は、上記菌種による皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷および手術創などの二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ、子宮内感染、涙嚢炎、麦粒腫、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、炭疽、ペスト、肺結核およびその他の結核症などです。