保険適用で処方を受けられるED治療薬はバイアグラだけではありません。
厚労省は同日、別の勃起障害治療薬「シアリス」や排卵誘発剤など不妊治療に関連する薬計5成分12品目の保険適用も決めた。
バイアグラを保険適用で処方してもらうための条件のおさらいです。
バイアグラを保険適用で処方する条件を厚生労働省は定めており、以下の必要があります。
本製剤について、保険適用の対象となるのは、勃起不全による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法において用いる場合であることから、以下1)~7)の全ての要件を満たした場合に限り算定できる。
今般、令和4年度診療報酬改定による不妊治療の取扱いに関して、不妊 ..
他の医療機関で不妊症に係っている患者に対し、紹介を受けてED治療薬を投与する場合は、し必要な情報を共有する必要がある。
バイアグラは米国で開発され、国内では1999年に製造販売の承認を受けたが、当時は旧厚生省が「保険適用にそぐわない」と判断。これまで自費診療で使われてきた。
[PDF] 男性の不妊治療における バイアグラ保険適用の要件
Q:勃起障害は、不妊症の原因になりますか?
A:勃起障害は男性不妊症の原因になり、ホスホジエステラーゼ5阻害薬であるシルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ®️)やタダラフィル(シアリス®️)が有効です。
Q. 勃起障害に対してバイアグラ®️やシアリス®️は健康保険の適応ですか?
A. 条件があえば健康保険が使えますが、厚生労働省からの通達があります。
また、男性不妊の原因の20.7%が勃起障害であることも判明してきました。ED ..
ただし、特段の理由(例えば、近隣に要件を満たす医師がおらず、投与可能な他の保険医療機関に患者を紹介できない等)がある場合には、「診療報酬の算定方法」(平成20年厚生労働省告示第59号)別表第一医科診療報酬点数表(以下「医科点数表」という。)区分番号「B001」の「32」一般不妊治療管理料に係る施設の届出を行っている保険医療機関に限り、投与しても差し支えない。その場合、当該理由を診療録に記載すること。
厚生労働省からの通達で「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて」として以下のような告示があります概要は以下のようになっています(保医発0325第7号、令和4年3月25日のPDE5iの部分を抜粋改変しています)。
【読売新聞】 厚生労働省は2日、勃起障害の治療薬「バイアグラ」を、不妊治療目的に限り4月から公的医療保険の対象とすることを決めた。
2021年に公表された我が国の生殖医療ガイドラインにも勃起障害について記載があります。「勃起障害を伴う男性不妊症に対し、ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬は有効か?」という設問があります。答えは、「PDE5阻害薬は、勃起障害を伴う男性不妊症に対して有効である。」となっており、推奨されています。このガイドラインでは、シルデナフィルクエン酸塩とバルデナフィル塩酸塩、タダラフィルが同等の有効性をもつ薬剤として記載されています。
PDE5iは、前立腺肥大症においてタダラフィルを1日5mgで連日内服する治療が認可されているように、比較的安全性の高い薬剤です。PDE5iの主な副作用は、頭痛、ほてり、紅潮、鼻閉、消化不良であり、いずれも一過性で軽度とされています。特徴的なものとして、突然の視覚異常(非動脈炎性前部虚血性視神経症〔non-arteritic anterior ischemic optic neuropathy: NAION〕や、突発性難聴、持続勃起症が見られた場合は、専門医への受診を勧めることが必要です。
併用できない薬剤は、硝酸薬です。併用することにより全身の血管が拡張し急激な血圧低下を引き起こします。PDE5iと硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコラ ンジル等)とを一緒に飲むことにより血圧低下作用が増大し、血圧が大きく下がることがあります。PDE5i投与の前に、硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、PDE5i投与中及び投与後であっても硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤を使用しないように十分注意すること、死亡例を含む心筋梗塞等の重大な心血管系等の副作用が報告されていますので、PDE5i投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること、などが添付文書上、警告されています。
スピードED診療 オンライン問診 | 男性不妊の恵比寿つじクリニック
処方される患者またはそのパートナーのどちらかが、服用から遡り6ヶ月以内に、一般不妊治療管理料や生殖補助医療管理料に係る医学的管理を受けていないと処方が出来ない。
(となる)
ED治療は保険適用される?適用条件や対象のED治療薬について解説!
・バイアグラ錠®25mg、同錠50mg、同ODフィルム25mg及び同ODフィルム50mg並びにシアリス錠®5mg、同錠10mg及び同錠20mg処方に際しての留意事項について:
これらが、保険適用の対象となるのは、勃起不全(勃起障害)による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法において用いる場合です。
以下、1)から7)の全ての要件を満たした場合に保険診療となります。なお、本製剤は、投薬期間制限(14日間を限度とする)は適用されません。
1) 原則として泌尿器科について5年以上の経験がある医師がバイアグラ®やシアリス®といったホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5i)の処方をする必要があります。これは、日本泌尿器科学会専門医相当以上の経験年数です。ただし、特別の理由(例えば、近隣に要件を満たす医師がおらず、投与可能な他の保険医療機関に患者を紹介できない等)がある場合には、一般不妊治療管理料を算定できる届出を行っている保険医療機関に限定して、投与しても差し支えないことになっています。つまり、これは実質不妊診療を専門的に行うことが可能な医療機関で処方されるということになります。
2) 他の医療機関において不妊症診療が行われている患者に対して、その保険医療機関から紹介を受けてPDE5iを処方する場合は、紹介元の施設と連携し、必要な情報共有を行える体制が必要です。
3) PDE5iの投与に際して、勃起障害に関するガイドラインの指針にそって勃起障害と診断された患者が対象となります。
4) PDE5iを投与される患者又はそのパートナーのいずれかが、これらの薬剤の投与日から遡って6か月以内に、一般不妊治療管理料又は生殖補助医療管理料に関連した医学的管理を受けていることが必要です。
5) PDE5iの投与にあたっては、その数量は、1回の診療につき、タイミング法における1周期分(1ヶ月分、排卵1回分)に限り、かつ、4錠以下です。
6) PDE5iを繰り返し投与する場合は、投与の継続期間は原則6か月間です。6か月を超えて投与を継続する場合は、継続の必要性を改めて検討し、必要と判断する必要があります。その継続期間は原則として初回投与から1年以内です。
7) PDE5iを保険診療において処方する場合、処方箋の備考欄に、保険診療である旨の記載が必要です。
不妊 クエン酸シルデナフィル(ミニ・バイアグラ)による不妊症治療の効果検討。一般社団法人関東連合産科婦人科学.
亀田メディカルセンターでは男性不妊外来を開設しております。
泌尿器科専門医・指導医、生殖医療専門医の小宮顕部長が担当します。
当院のもご参照ください。
ED治療は保険適用で受けられる?条件や自己負担の費用相場を解説
新年度から始まる不妊治療への保険適用の一環で、「勃起障害による男性不妊」と診断された場合のみ保険の対象になる。厚労省は今後、処方できる医療機関の要件を定める方針だ。
バイアグラジェネリックは、保険適用で他のED薬の処方を受けるより安価です。 (※1 参考)厚生労働省|不妊治療の実態に関する調査研究
勃起障害と不妊症の保険診療についてのまとめ
PDE5iは比較的安全な薬で、すでに我が国において長期的な使用実績がありますが、勃起障害に対しては自費診療となっていました。2022年の生殖医療の保険適応拡大に伴って、不妊の男性因子として勃起障害を有し一般不妊治療を専門診療機関の管理のもとおこなっている不妊カップルの男性パートナーに限り、経験のある泌尿器科医師が診断を行った場合、というような厳しい条件で認可されました。そのため、勃起障害を有する男性不妊でもまだまだ自費となってしまう場合も少なくない状況です。1回の受診で4錠までという制限もあります。奥様の治療内容をよく理解して、主治医の先生と相談しながらPDE5iの使用を検討していただく必要があります。
バイアグラが男性不妊限定で保険適用に、4月から 中医協、黄体ホルモン製剤4品目も ..
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受精卵の子宮内膜への着床不全は、不妊症の原因の一つです。ラットでの報告ですが、バイアグラがこれを改善する可能性があるとのことです。
お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。
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2) 他の医療機関において不妊症に係る診療が行われている患者に対し、当該保険医療機関から紹介を受けて本製剤を投与する場合は、紹介元の施設と連携し、必要な情報共有を行える体制を有すること。