リドカイン 7 m とデキサメタゾン 3.3 mg による腕神経叢ブロック斜角筋間法
四肢のブロックの例として腕神経叢ブロック(図1)、体幹ブロックは腹横筋膜面ブロック(図2)を例示します。
ロピバカインによる腕神経叢ブロックを受ける小児患者において、デキサメタゾン添加の有無による局所麻酔薬の疼痛持続効果の比較について
斜角筋間アプローチでは前斜角筋と中斜角筋の間に出てくる頸髄神経周囲に薬液を注入します。
このアプローチ法では第5頸髄から第1胸髄神経領域まで鎮痛効果が得られるため、鎖骨遠位、肩、上腕手術に適しています。より下部の脊髄神経支配領域である肘や手首、手指の手術では腋窩からのアプローチが有効です。
エコーで針先を描出しながら目的の神経周囲まで針を進めた後、シリンジの吸引試験で血液や髄液の逆流などがないことを確認し、局所麻酔薬を注入していきます。注入時に抵抗がある場合、神経内注入になっていることがあるので抵抗がない場所に針先を移動し直してから注入します。局所麻酔薬は15-30mL程度必要です。術後長時間の鎮痛目的にカテーテルを留置して、持続注入を行うこともあります。
鏡視下肩腱板修復術後における腕神経叢ブロックの効果時間に対するデキサメサゾンの影響について検討する. ..
ブロックされる領域が限定されるため基本的に循環や呼吸への影響はありません。腕神経叢ブロック(特に斜角筋間アプローチ)ではブロック側の横隔神経麻痺は必発しますので高齢者や呼吸状態の悪い患者さんでは注意が必要です。
施行時は清潔野の医師の指示でエコーや神経刺激装置の操作、局所麻酔薬の注入など依頼されることがあるかもしれません。末梢神経ブロックの効果や合併症の知識に加え、処置自体の勉強もある程度行っておくといざというときに安全かつスムーズな介助が可能になります。処置中は、エコー画面や処置に医師は集中しているため、患者さんの監視は看護師に委ねられます。基本的に患者さんは意識がある状態ですので、処置の状況や今後の流れなどを説明しながら不安軽減に努め、会話の中で意識状態や表情の変化など局所麻酔薬中毒の初期症状にも注意しながら看視をします。医師も処置をしながら患者さんの感覚異常の有無を確認しますが、何かあれば伝えてもらうよう事前に患者さんに説明しておきましょう。
斜角筋アプローチ腕神経叢ブロック ………………………………………… 140
末梢神経ブロック処置時の感覚異常のサインと神経損傷の関係性が高いことがわかっているため、処置中に患者さんの感覚異常に気づけるよう意識下もしくは軽度の鎮静下で行われます。穿刺方法には解剖学的ランドマーク法(目印となる骨や動脈、筋肉等を触知して探す方法)、電気刺激法、エコーガイド法などがあります。エコーガイド法ではブロックの成功率や鎮痛効果が上がり、処置時間が短縮すると言われています。
局所麻酔薬の使用量が多くなるため、他の局所麻酔法に比べ中毒の発生に注意しなければなりません。薬の極量の把握はもちろんのこと、皆さんが医師に薬液注入を頼まれた場合、血管内注入を避けるため必ず注入前ごとに血液が引けないか吸引確認し、その旨を医師に伝えてから毎回注入しましょう。術後回復室で急に興奮しだしたり、口唇の痺れの訴えが出たら、即座に局所麻酔薬中毒を疑うくらい警戒して接していきたいものです。四肢のブロック後、多くの場合には痺れや感覚鈍麻、筋力低下が残っている状態で手術室から病棟に申し送ることになります。麻酔以外にも手術操作やターニケット(四肢を血圧の2倍以上の圧で駆血して出血しない状態で手術を行えるようにする器具)による影響かもしれませんが、術後経過を慎重に見ていくよう継続看護の視点は重要です。
[P01-28-01] 肩関節鏡下手術周術期の腕神経叢ブロックの効果に関連する患者要因の検討 ..
今回は,腕神経叢ブロック時に投与する局所麻酔薬にステロイドを添加することで作用が延長する効果について紹介する。本稿のようにステロイドを加えることで,単回の腕神経叢ブロックの効果を延長させることができる。これまで深夜にブロック効果が切れていたものが翌朝まで効果が得られることになり,臨床上の有用性は高い。一方で,その作用機序は明らかではなく,神経障害など副作用が生じる危険性もある。筆者の施設では,ステロイドは全身投与に留め,局所麻酔薬への添加は行っていない。適応外使用であることも含め,本稿の内容を臨床で応用する際には,リスクとベネフィットについてよく検討していただきたい
ロピバカインを用いた小児への腕神経叢ブロック(brachial plexus block:BPB)において、デキサメタゾンによる鎮痛時間および運動機能抑制時間への影響を検討した。全身麻酔下に上肢の手術を受ける小児を対象とし、BPBでは対照群(対照群:0.5%ロピバカイン0.4ml・kg-1と生理食塩液0.045ml・kg-1)およびデキサメタゾン群(Dex群:0.5%ロピバカイン0.4ml・kg-1とデキサメタゾン0.1485mg・kg-1)の2群に無作為に分類した。Dex群の鎮痛時間は1,125±125分と対照群649±118分と比べて有意に延長したが、運動機能抑制時間に延長は見られなかった。
鎖骨上アプローチ腕神経叢ブロックに対する横隔神経麻痺の発生頻度に対する後ろ向き調査
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肩手術患者におけるデキサメサゾン添加腕神経叢ブロックの後向き検討
[PDF] p016-104 治療指針6版 第02章.indd
末梢神経周囲に局所麻酔薬を投与する麻酔法で、伝達麻酔とも呼ばれます。脊柱管内の脊髄から出た脊髄神経(末梢神経)は四肢や体幹に枝分かれしていきます。手術部位に合わせた神経支配を考慮し、目的とする末梢神経本幹や神経叢(解剖学的に名前の付いた太い神経やその束)の周囲に行います。局所浸潤麻酔と異なり、ブロックされた神経より末端の神経支配領域全域が麻痺するため、より確実で強力な鎮痛方法と言えます。ブロック範囲は最低限に留められるため基本的に呼吸や循環への影響はなく、運動機能制限も限定的です。また抗凝固薬や抗血小板薬を服用していても施行可能な点(傍脊椎や腹腔神経叢などの体内深部を除く)が硬膜外麻酔や脊髄くも膜下麻酔と異なります。上肢の手術ではブロック単独で行われることもありますが、複数のブロックを組み合わせたり、全身麻酔と併用されることは少なくありません。
第6回 末梢神経ブロック(伝達麻酔)|適応、方法、合併症・副作用
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肩手術患者におけるデキサメサゾン添加腕神経叢ブロックの後向き検討
[PDF] 第 1 章 神経ブロックに関する クリニカル・クエスチョン
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肩手術患者におけるデキサメサゾン添加腕神経叢ブロックの後向き検討
は,頸部神経根痛とその関連痛を施行直後および施行後 7 日の時点で有意に軽減
重篤な有害事象5件が3つの研究で報告されていた。神経周囲に投与したデキサメタゾンとプラセボを比較した試験の1件では、患者1人に神経ブロック関連の有害事象(気胸または肺虚脱)が発生したが、この患者がどちらに割り付けられていたかは報告されていなかった。その他の有害事象は神経ブロックと関連がなく、デキサメタゾンの神経周囲投与と静脈内投与、およびプラセボを比較した2件の試験で発生した。プラセボ群の患者2人が術後1週間以内に入院を必要としており、1人は転倒によるもの、もう1人は腸管感染症によるものであった。プラセボ群の患者1人が複合性局所疼痛症候群(CRPS)と呼ばれる慢性疼痛症候群を発症し、デキサメタゾン静脈内投与群では1人が肺炎を発症した。安全性の問題に関するエビデンスの質は非常に低かった。
は、(Waldron 2013、Henzi 2000)にはっきりと記載
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肩手術患者におけるデキサメサゾン添加腕神経叢ブロックの後向き検討
直腸がんなどによる会陰部の痛みのある患者に対して,サドルブロック,上下腹神経叢ブロックなどの神経ブロックを行う。
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鏡視下肩腱板修復術後における腕神経叢ブロックの効果時間に対するデキサメサゾンの影響について検討する.
く,手技に要する時間が短く,局所麻酔薬の量を少なくできることが報告さ
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術後の追加鎮痛薬の投与回数
腕神経叢ブロック後から痺れが消失するまでの時間
日本語 腕神経叢ブロック後から疼痛を訴えるまでの時間
手術後12時間の時点での痛みの強さは、プラセボ群と比較してデキサメタゾン神経周囲投与群で低く(5研究、患者257人、非常に質の低いエビデンス)、手術後24時間時点でも同様であった(9研究、患者469人、質の低いエビデンス)。デキサメタゾン静脈内投与群とプラセボ群を比較したところ、手術後12時間の時点(3研究、患者162人、質の低いエビデンス)と24時間の時点(5研究、患者257人、質の低いエビデンス)のいずれも、デキサメタゾン静脈内投与群のほうがプラセボ群よりも痛みの強さが低かった。使用したオピオイド系鎮痛薬の量も、神経周囲および静脈内にデキサメタゾン投与を受けた患者では少なかった。デキサメタゾンの神経周囲投与と静脈内投与の比較では、手術後の痛みの強さや使用したオピオイド系鎮痛薬の量に差はなかった。したがって、デキサメタゾンの投与方法のどちらか一方が痛みの軽減に優れているわけではないと結論付けた。
日本語 腕神経叢ブロックを受ける小児患者
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ロピバカインによる腕神経叢ブロックを受ける小児患者において、デキサメタゾン添加の有無による局所麻酔薬の疼痛持続効果の比較について
[PDF] 5.腕神経叢ブロック
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ロピバカインによる腕神経叢ブロックを受ける小児患者において、デキサメタゾン添加の有無による局所麻酔薬の疼痛持続効果の比較について
ステロイド添加によるブロック延長効果—局所麻酔薬にステロイドを加えると腕神経叢ブロックの効果が延長する! LiSA Volume 24, Issue 8 (August 2017).
上肢(肩関節から指先)および下肢(股関節から足の指先)の手術を受ける際に、デキサメタゾンを神経周囲または静脈内に投与することによって末梢神経ブロックによる痛みの軽減効果が長くなるかどうか、また、術後の痛みの強さが減少するかどうかを検討したランダム化比較試験を探した。また、デキサメタゾンを神経周囲または静脈内に投与することによって副作用や悪影響を生じるかどうかも検討した。2017年4月25日までに発表された医学文献から、末梢神経ブロックを併用した上肢または下肢の手術を受けた成人または小児のいずれかを含む論文を検索した。また、各評価項目についてのエビデンスの質を評価した。
ロピバカインによる腕神経叢ブロックを受ける小児患者において、デキサメタゾン添加の有無による局所麻酔薬の疼痛持続効果の比較についての詳細情報です。
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ロピバカインによる腕神経叢ブロックを受ける小児患者において、デキサメタゾン添加の有無による局所麻酔薬の疼痛持続効果の比較について
されている。 斜角筋間腕神経叢ブロッ
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ロピバカインによる腕神経叢ブロックを受ける小児患者において、デキサメタゾン添加の有無による局所麻酔薬の疼痛持続効果の比較について
• 斜角筋間腕神経叢ブロックは第一選択の局所鎮痛法と ..
デキサメタゾンとは、ステロイドの一種であり、手術後の痛みや組織損傷に対する炎症反応(熱、痛み、発赤、腫れ)を軽減する可能性がある。神経ブロックを受ける人に対して、末梢神経ブロックによる痛みの軽減効果を長く保つために神経周囲または静脈内に局所麻酔剤とともにデキサメタゾンを投与することがある。