DIクイズ3:(Q)ザイティガにステロイドを併用する理由:日経DI


本日発表された最終解析は、本試験で統計学的に有意な全生存期間の改善が認められたことを初めて示したものです。COU-AA-302試験の治験責任医師であるカリフォルニア大学サンフランシスコ校臨床医学泌尿器科チャールズ・ライアン (Charles Ryan) 教授(M.D.)は「ザイティガ®とプレドニゾン併用群では67%、プラセボとプレドニゾン併用群では80%が後治療を受けており、この中には対照群の患者の44%がザイティガ®とプレドニゾンによる後治療を受けていたことから、COU-AA-302試験のOSは特に注目に値します。後治療は両群間の統計学的有意差に影響を与えていませんでした。またクロスオーバーによる影響を調節してから解析すると、これらの結果はさらに説得力を増します。」と述べています。


また、他の抗がん剤(ドセタキセル、ジェブタナ、イクスタンジ、ザイティガ)との併用は現在の所推奨されていません。

米国食品医薬品局(FDA)は、COU-AA-302試験の第二回中間解析において、主要評価項目のひとつである画像上の無増悪生存期間(rPFS)を達成したことに基づき、化学療法による治療歴のないmCRPC治療薬として、ザイティガ® とプレドニゾンの併用を承認していますが、 最終解析の結果に基づき、ヤンセンは当局に対しザイティガ® の添付文書の記載変更の申請を行っています。

[米国ペンシルベニア州ホーシャム 2014年9月28日] スペイン・マドリッドで開催の欧州臨床腫瘍学会(ESMO2014)にて第Ⅲ相COU-AA-302試験の最終解析の結果が発表され、ザイティガ® (一般名 アビラテロン酢酸エステル)とプレドニゾン併用群が、プラセボとプレドニゾン併用群と比較して、化学療法未治療の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者の有意な全生存期間(OS)の延長を示しました。ヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメント社(以下、ヤンセン)がスポンサーである本試験では、4年を超える(49.2カ月)フォローアップ期間(中央値)にて、死亡リスクが19%低下しました(OS中央値34.7 カ月vs 30.3カ月; HR 0.81 [95% CI, 0.70~0.93]; p = 0.0033)。

[PDF] 腎・泌尿器科領域の薬物治療における医薬品適正使用に関する臨床

飲み忘れたときの基本的な対応としては、当日気付いた場合は、当日中に空腹時を選んで1回分を服用する。
翌日に気付いた場合は、通常のタイミングで1回分のみ服用するよう指導するのが適切とされている。
ザイティガ(アビラテロン)は投与後8~12時間でトラフ値近傍まで低下することから、国内の臨床試験では最低8時間の投与間隔を空けることが好ましいとされていた。
次回服用まで8時間を切らない程度なら服用しても差し支えないと考えられる。

また、ライアン教授は「初回の中間解析結果の報告以降、病態の進行を有意に遅らせ、OSを延長するザイティガ® は、mCRPCの治療選択肢として中心的な存在となっています。また、本最終解析では、プレドニゾンの長期的投与の安全性も確認されました。」とも述べています。

アビラテロン酢酸エステル(ザイティガ ® )は、去勢抵抗性前 ..

ザイティガの副作用予防目的でのステロイド併用とは別に、前立腺癌に対して「低用量ステロイド療法」が行われることがある。
デキサメタゾン(0.5~2.25 mg/日)、プレドニゾロン(10~20 mg/日)、ヒドロコルチゾン(40 mg/日) などが二次ホルモン療法として用いられる。
デキサメタゾンは、ヒドロコルチゾンやプレドニゾンに比べ、グルココルチコイド活性が高く、ミネラルコルチコイド活性が弱い。
これまでの報告では、PSA減少(50%以上)の効果が、ヒドロコルチゾンやプレドニゾロンに比べ、デキサメタゾンの方が高いが、RCTではないため明確ではない。またいずれのステロイド薬も生存期間を延長させる効果は明らかではない。

さらに、最終解析結果では、プラセボとプレドニゾン併用群と比較して、がん疼痛に対するオピオイド鎮痛剤を使用するまでの期間に有意な改善が認められました(中央値33.4カ月vs. 23.4 カ月; HR= 0.72 [95% CI, 0.61~0.85]; p = 0.0001)。前回のカットオフ時からさらに2年間(計4年)の観察期間において(中央値49.2カ月)、ザイティガ® の安全性プロファイルは以前の報告と同様でした。

また、 PSA 上昇の有無をアウトカムにしたロジスティック回帰

ザイティガは、アンドロゲン合成酵素であるCYP17の活性を阻害し、アンドロゲンであるテストステロンなどの合成を抑えることで、抗腫瘍作用を示す。
ただしCYP17阻害により、糖質コルチコイドであるコルチゾールの産生も減少するため、フィードバック作用が働いて鉱質コルチコイドが過剰に合成され、高血圧、低カリウム血症、体液貯留などの症状が発現しやすくなる。
これらを防ぐため、糖質コルチコイドであるプレドニゾロンを併用する必要がある。

COU-AA-302試験は、国際共同ランダム化二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相臨床試験であり、化学療法未治療のmCRPC患者1,088例を、ザイティガ® (一般名 アビラテロン酢酸エステル)1日1回1,000 mgを経口投与とプレドニゾン5 mgを1日2回経口投与にて併用、あるいはプラセボとプレドニゾン5 mgを1日2回経口投与のいずれかにランダムに割り付けました。本試験における主要評価項目は、rPFSとOSです。主な副次評価項目には、オピオイド鎮痛剤を使用するまでの期間、化学療法開始までの期間、ECOGスコアによる全身状態(PS)低下までの期間、PSA無増悪期間などが含まれます。


併用注意, CYP2D6基質 (デキストロメトルファン 等) (658)

用法は、「プレドニゾロンとの併用において、通常、成人にはアビラテロン酢酸エステルとして1日1回1,000mgを空腹時に経口投与する。」となっている。

デキサメタゾンエリキシル0.01%「日新」 (副腎皮質ホルモン製剤) (D00292)

将来予測に関する記述
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