唯織くんとの最後のお別れのことば… あっ、「シェファードフックにコブラ」って言うのは


が完成した超選択的CTAである。と比較すると,主たる血管が抽出されず,非常にさびしい感じになっているが,これが術者として欲しい情報であった。角度やカット領域を変更して観察を行うと(),責任動脈は,左腸腰動脈からの側副血行路より左第4陽動脈へ到達していた。途中に強い屈曲や細い箇所があるが,親カテーテルが左腸腰動脈に深く挿入できれば,マイクロカテーテルの通過は可能だと推測した。左内腸骨動脈は,左総大腿動脈からの同側アプローチでは角度などが簡単ではなさそうだったが,透視角度およびカテーテル形状などにて克服可能と推測した。以上のことからTAEの適応と判断し,治療に踏み切った。


いられている。 (8)下腸間膜動脈:L3上縁レベルで大動脈の腹側から

まず,左総大腿動脈からショートシース(3Fr.システム対応)を挿入。左内腸骨動脈の分岐形態を,右前斜位35°で造影し確認した()。シェファードフック型の親カテーテル(3.5Fr.)を用い,左内腸骨動脈を選択,ガイドワイヤを左上殿動脈の奥まで進め(),コブラ型の親カテーテル(3.5Fr.)に交換。親カテーテル・マイクロカテーテル(2.0/2.4Fr.)を左腸腰動脈に挿入,造影にて経路を確認した()。超選択的CTAで確認した血管走行・形態であった。さらにマイクロカテーテルを慎重に進めていき,左第4腰動脈に到達した()。離脱式コイルを計4本留置し,血流遮断を確認した()。

Pathological vasculature: 病変の種類(動静脈奇形・動静脈瘻・硬膜動静脈瘻・動脈瘤・腫瘍など)・存在レベル、その血管構築・vascularity・栄養動脈・導出静脈を描出する.(2) Normal vasculature: 正常な脊髄血管(前脊髄動脈・後脊髄動脈・Adamkiewicz arteryなど)の描出.(3) Collateral vasculature: 病変との関係で、上下・左右・周囲からの側副血行路を描出する.

シェファードフックのように引くタイプのカテーテルは、入口部への引っかかりはよいが、さら

血管内治療の進歩・普及に伴い,画像診断のニーズも変化している。例えば,腹部大動脈瘤に対するステントグラフトを用いた治療では,留置術前だけでなく,留置術後のエンドリークの診断および治療戦略決定にも,3D-CTAが重要な役割を果たしている。ただし,ルーチンで作成したCTA画像(以下,非選択的CTA)では,治療戦略決定には不向きであるため,当院では術者自身がワークステーションを操作して,画像観察を行い,治療に必要な血管のみを抽出したCTA画像(以下,超選択的CTA)を作成している。
本稿では,「AZE VirtualPlace雷神Plus」(AZE社製)を用いて超選択的CTAを作成し,II型エンドリークに対する,細径カテーテルシステムを用いた動脈塞栓術(TAE)に成功した一例を紹介する。

4-5Fの血管シースを入れて脊髄動脈撮影を行う.シース留置により微妙なカテーテル先端の感触が手元に良く伝わり、またカテーテルの交換も簡便となる.腸骨動脈からの分枝を検査する場合は、短いシースを使用する.カテーテルの先端は特に柔らかいものを選択する.カテーテル・サイズは、4-5Fを使用する.脊髄動脈撮影に用いるカテーテルの先端形状は、Michaelson、Simmons、Shepherd Hook、SidewiderのようにU-turnしたものとCobraのようにU-turnせずに直接肋間動脈に挿入されるタイプがあり、術者の好みで使い分けられる.前者は、大動脈からの肋間動脈の分岐が尾側向きである場合に、後者は、逆に吻側向きの場合に適している.いずれにせよ、安定したカテーテルの位置を得るためには、先端の曲がりの大きさが重要であり、大動脈径を考慮し、肋間動脈の入り口と反対側の大動脈の壁でカテーテルを支えるような大きさのカテーテルを選択する.つまり、若年者よりも高齢の患者の方が大動脈径は、大きいのでカテーテルの先端のループ径は大きいものを選択する.U-turnするタイプのカテーテルは、腸骨動脈・腎動脈・鎖骨下動脈の分岐を利用して大動脈内でU-turnさせる.脊髄動脈の選択にガイドワーヤーは必要なく、カテーテル操作のみで行う.無理な操作は、血管攣縮を起こす.脳血管撮影時の外頸動脈で起こる血管攣縮よりも緩解しにくい.

的治療時には親カテーテルをCHAまで進める。 高橋:5 Fコブラ(セレコン)が6割,5Fシェファード

Flush angiography)を行い、病変全体のオリエンテーションをつける.これには、pigtailのカテーテルをTh5レベル付近に置いて行う.8-10mL/秒で総量30mLの非イオン性造影剤(300mg/I)を用いる.また、大腿動脈から逆行性に造影を行う場合もあり、これは、特に内腸骨動脈の枝である外側仙骨動脈や腸腰動脈、遠位大動脈を中心に検査したい場合に有用である.前後像で検査をすすめるが、適宜、側面像を加える.身体のボリュームから側面像を撮ることが困難な場合は、正面像の立体撮影を行う.

18Gのエラスター針またはシースに挿入されたカテーテル(先端は大腿部・外腸骨動脈)を介して、インジェクターを使用して、逆行性に造影剤を注入する.腸腰動脈と外側仙骨動脈や腹部大動脈の遠位端から分岐する正中仙骨動脈が描出されるだけではなく、注入量に応じて、腰動脈、肋間動脈も描出される.造影剤が大動脈の後壁を中心に逆行するため、大動脈の前壁から分岐する消化管への枝が描出され難く有用である.この結果を、踏まえて選択的動脈撮影を行えばよい.

SHEPHERD HOOK 0.8..2 Side Ports.0.035 (0.89 mm)

3D画像を得ることが可能になった. 3D-RAは、髄内病変と髄外病変の鑑別、栄養血管・nidus・導出静脈での動脈瘤の検出、病変の3次元構造の理解、血管病変と脊椎・脊髄など周囲の構造との関係の評価に有効である [8].実施には、300mgI/mLの非イオン性の造影剤を使い、選択的造影では、1-2mL/秒(300psi)で、超選択的造影の場合は、0.5mL/秒(450psi)で、回転撮影に必要な時間注入する.画像化する時に、脊椎・脊髄をうっすら描出するようにグレイスケールを設定して、病変と周囲との関係を明らかにすることが可能である.