お薬の治療では消化器症状や奇形、認知機能の低下、筋弛緩作用などの副作用、電気 ..
あがり症の典型的な症状は、「人前にたつと極度に緊張してしまう」といったイメージかと思います。その背景には、2つの恐怖のどちらかがあります。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬はω1とω2受容体の両方に作用するため、催眠作用と筋弛緩作用を併せ持っています。 ..
抗不安薬と睡眠薬はほぼ同じ薬剤が用いられます。抗不安薬・睡眠薬の代表はベンゾジアゼピン系の薬剤です。これら薬剤は抗不安作用や催眠作用があるだけでなく筋弛緩作用ももっています。その結果、嚥下関連筋も弛緩するために誤嚥の原因となることがあります。一方,非ベンゾジアゼピン系のZ系といわれる睡眠薬は、抗不安作用や筋弛緩作用が少ないため嚥下障害の原因になることはあまりありません(傾眠が強くなると嚥下が悪くなることがありますが…)。睡眠薬として用いるのであれば、ベンゾジアゼピン系の薬剤よりもZ系の方が嚥下にとっては安全です。
②MALTA(クエチアピン(セロクエル)、オランザピン(ジプレキサ)、アセナピン(シクレスト)):
フェノチアジン系に似ています。D2、セロトニン2A以外にも様々な受容体に結合します。
アセナピンは消化管ではなく舌下粘膜から吸収され、D2受容体に結合親和性が高い。
クエチアピン、オランザピンは糖尿病には禁!
2.重症筋無力症のある患者[本剤の筋弛緩作用により症状が悪化するおそれがある。] ..
うつは甘えであるという誤解がいまだに一部では存在しますが、うつ病はれっきとした脳の病気であり、ストレスが積み重なれば誰でもうつ病を発症する可能性があります。うつ病の中でも、特に中核的なうつ病を”大うつ病性障害”といいます。その特徴的な症状を以下に紹介します。これらの症状の中の①強い抑うつ気分、または②興味や喜びの喪失を含む5つ以上の重篤な症状が存在し、2週間以上にわたり持続している時、”大うつ病性障害”と診断します。なお、症状が2から4つの場合に”小うつ病性障害”といい、また、大うつ病性の基準を満たさないうつ病症状が2年以上持続している場合には、”気分変調性障害”と診断します。
主に統合失調症に対して用いられる薬剤ですが、高齢者のせん妄に対しても用いられることがあります。この薬剤は主としてドーパミンをブロックすることによって効果を発揮します。
ここでピンとくる読者の方もおられるでしょう。嚥下・咳嗽反射には、大脳基底核のドーパミンに誘導されて咽頭に放出されるサブスタンスPの濃度が重要であり、その濃度が低下すると反射が低下します。抗精神病薬はこのドーパミンをブロックしてしまうため、副作用として嚥下・咳嗽反射の低下を生じ、誤嚥の原因となります。臨床では、この抗精神病薬に起因する誤嚥が問題となることが多々あります(表2)。
一般には「定型」とよばれる古い抗精神病薬と比べると、新しい「非定型」の方が副作用が弱いと思われていますが、非定型の抗精神病薬でも薬剤性嚥下障害の原因となります。とくに高齢者では、思った以上に非定型の抗精神病薬が嚥下障害を引き起こしています。
クセーション(呼吸法・筋弛緩法・イメージ法)(7.4 ± 1.8)が「一次選択」となり ..
意外かもしれませんが、制吐剤もドーパミンをブロックして作用するものがあり、それら薬剤は誤嚥・嚥下障害の原因になることがあります。あとは筋弛緩作用を有する薬剤(嚥下関連筋も弛緩するため嚥下障害の原因となる)、傾眠作用を有する薬剤(意識レベルが低下し嚥下障害の原因となる)にも注意が必要です。
③ドーパミンD2受容体部分作動薬(DPA)(アリピプラゾール(エビリファイ)、プレクスピプラゾール(レキサルティ)):
既存の抗精神病薬は全てドーパミンD2受容体拮抗薬(アンタゴニスト)でした。ドーパミンD2受容体部分作動薬(パーシャルアゴニスト)はドーパミン作動性神経伝達の活動に応じてその神経伝達を常に生理的なレベル方向へ安定化させ、ドーパミン過剰活動の場合にはドーパミンD2受容体に対して拮抗薬として作用し、低下している場合には作動薬として作用します。この為、(1)中脳辺縁系は抑制し、(2)中脳皮質系は抑制を減弱し、(3)黒質線条体系、(4)結節・漏斗系には影響を及ぼしません。
アリピプラゾールは血中濃度の半減期が60時間と長い。不眠となる事があるので、朝1回投与します。
プレクスピプラゾールはアリピプラゾールよりもドーパミンD2受容体遮断作用が強く、アカシジア(静坐不能症)が少ない。SDAと同じく中脳皮質系や線条体ではドーパミン神経終末上のセロトニン2A受容体遮断によりドーパミン放出が促進され、それぞれ陰性症状、錐体外路系副作用(EPS)を軽減、改善します。
全身麻酔を行って、呼吸管理後に筋弛緩薬を静脈注射し筋を弛緩させ、けいれんを ..
抑うつ症状などに対して用いる薬です。少し前までは三環系や四環系の抗うつ薬が多く用いられてきましたが、最近では副作用の比較的少ないSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が広く用いられています。これら薬剤は、嚥下に関する副作用としては口腔乾燥症がありますが、誤嚥の原因となることはありません。
主な嚥下障害の原因となる薬剤を列記しました。今回の症例は、せん妄に対して出された薬剤で嚥下障害が出現したようですので、抗精神病薬の影響がもっとも疑われます。可能であれば抗精神病薬が不要となるように、せん妄が出ない,もしくはせん妄が出ても支障がないようなケアプランを考えましょう。
薬剤性嚥下障害の原因となる薬剤はすべて中断すればいいかというと、そうではありません。副作用が出ない症例も多々ありますし、主作用を期待して出さざるを得ない場合もあります。よくないのは副作用を考えずに漫然と服薬が続くことです。「嚥下障害が出るかも?」と思って服薬が始まった場合は、副作用が出たときに即座に対応できます。この副作用にもっとも早く気づけるのは看護師の皆さんです。
薬剤性嚥下障害を常にアタマに置きつつ,日々の嚥下のケアに取り組んでください。
ソラナックスは筋肉の緊張をとって体の筋弛緩で体の疲れがとれるはず ..
シナプスにおける神経伝達物質のうち、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンは、それぞれ気分、意欲、快楽に関係しているとされています。
シナプスにおいてセロトニン、ノルアドレナリンが少なくなると、抑うつ気分、意欲低下などのうつ症状が現れ、抗うつ薬の多くは、シナプス間隙におけるセロトニンあるいはノルアドレナリンの再取り込みを阻害して濃度を増加させ、情報伝達を正常化させる、と考えられてきました(モノアミン仮説)。しかし、モノアミン仮説では、抗うつ薬の効果が出始めるのに2週間もかかる事の説明がつきません。最近では、うつ病では神経細胞の突起が委縮しており、抗うつ薬はモノアミンを増やす事を介してBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やし、神経細胞の突起を伸ばす作用により効果を発揮する、という考え方が主流になってきました(神経新生・BDNF仮説)。
抗うつ薬の種類としては、第一世代(三環系)、第二世代(非三環系)、第三世代(SSRI)、第四世代(SNRI)、第五世代(NaSSA)、第六世代(S-RIM)があります。
(1)三環系抗うつ薬
突然破談になった元婚約者との関係を振り返ってもらいながら、ボディースキャンを組み合わせた漸進的筋弛緩 ..
三環系抗うつ薬よりは副作用が少ないが、抗うつ作用は非常に弱い。
現在は、ミアンセリン(テトラミド)、トラゾドン(デジレル、レスリン)等が睡眠作用を期待して使われます。深い睡眠を増やして悪夢や中途覚醒を軽減します(SSRIとは逆の作用)。アメリカでは、不眠症の治療薬として最も多く使われている薬剤がトラゾドンです。
トラゾドンには、まれだが重篤な副作用として持続勃起症があります。
緑内障、心筋梗塞の回復初期には禁!
骨格筋弛緩剤, 鎮痙剤, 鎮暈剤, 強心剤, 不整脈用剤, 利尿剤, 血圧降下剤, 血液 ..
「何をやっても楽しくない」などと感じ、これまで進んで行っていた趣味や娯楽に関心を示さなくなった状態のことです。「好きだったテレビを見なくなった」「本を読まなくなった」など行動をやめる人がいる一方で、「1日中ゲームばかりしているが、実は楽しいという気持ちが一切なくなった」などと行動がエスカレートする人もいます。
ベンゾジアゼピン系:抗不安薬、睡眠薬、筋弛緩、てんかん薬としてよく用いられます。 ..
:抗不安作用の強さは>リーゼ>グランダキシンです。
デパスは抗不安作用だけでなく、催眠作用が強いため、睡眠薬に分類されることもあります。
また、筋弛緩作用も強いので、肩こりなどにも使われます。
却し体温を39℃以下保つ、筋弛緩剤や鎮静剤を用いる、輸液、など。 低 ..
抗不安作用はレキソタン>ワイパックス≧ソラナックス/コンスタンです。
いずれも、不安発作のとんぷく薬(症状がキツいときの一時的なお薬)にも使われます。レキソタンは筋弛緩作用も強いです。
抗不安薬には、抗不安作用の他にも催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用といった効果があります。 ..
①SDA(リスペリドン(リスパダール)、ペロスピロン(ルーラン)、ブロナンセリン(ロナセン)、パリペリドン(リスペリドンの代謝物)(インヴェガ)、ルラシドン(ラツーダ)):
ブチロフェノン系に似ています。中脳皮質系や線条体ではドーパミン神経終末上のセロトニン2A受容体遮断によりドーパミン放出が促進され、それぞれ陰性症状、錐体外路系副作用(EPS)を軽減、改善します。
ペロスピロンは抗不安薬タンドスピロンの誘導体で、セロトニン1A受容体を介する作用により、統合失調症の強迫症状に有効との報告があります。
ブロナンセリンはD2受容体への結合親和性が最も高く、鎮静作用が殆どなく、また血液脳関門を通過して脳内へ移行し易い為、脳下垂体への影響が少なく高プロラクチン血症を起こしにくい。
ルラシドンはヒスタミンH1、ムスカリンM1受容体に対しては結合親和性を殆ど示さない為、体重増加や過鎮静、口渇、便秘などの副作用は非常に少ない。空腹時に服用すると吸収が低下し血中濃度が十分上昇しない為、1日1回食後投与します。
③片手から漸進的筋弛緩法をはじめます。親指を中にいれてこぶしを握ります。この ..
セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!
抗不安作用以外にも強い催眠作用、筋弛緩作用があります。 抑うつ気分が ..
養育環境としては、否定的な自己評価や回避の行動パターンを作らせる育て方が原因と考えられています。具体的には、
クロナゼパム(商品名:リボトリール、ランドセン)には多様な働きがあり、抗てんかん薬、筋弛緩薬、抗不安薬として用いられます。
②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。
抗うつ薬の強さランキング 人気の処方薬や副作用の少ない薬を紹介
③セルトラリン(ジェイゾロフト):
ドーパミンにも作用→非定型うつ病に対する第一選択薬(Stahl)との記載もあり。女性に対する有効率が高いとのデータがありますが、非定型うつ病の7割が女性である事が要因とも考えられます。
半減期が長く、代謝産物も活性をもつ→退薬症状が出にくい。
アメリカではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)、PTSD、月経前不快気分障害(PMDD)の適応となっています。
筋弛緩剤の強さランキングは?よく効く筋弛緩剤や副作用などを解説します.
*抗うつ薬は種類が多いので、1つ1つ見てゆくと時間がかかってしまいます。そのため、ブログの最後に主な抗うつ薬の副作用をまとめたものを載せてあります。参考にしてください。
骨格筋弛緩剤; メフェネシン系製剤 · クロルゾキサゾン製剤 · 合成 ..
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。