レクサプロ、ジェイゾロフト、ジプレキサ、エビリファイ、ドグマチール、レキソタン、デバス、アメルを試しましたが、一向に治りません。


②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。


セロトニン症候群 パキシルやレクサプロなどの抗うつ薬を飲んでいる方、必見! ..

③セルトラリン(ジェイゾロフト):
ドーパミンにも作用→非定型うつ病に対する第一選択薬(Stahl)との記載もあり。女性に対する有効率が高いとのデータがありますが、非定型うつ病の7割が女性である事が要因とも考えられます。
半減期が長く、代謝産物も活性をもつ→退薬症状が出にくい。
アメリカではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)、PTSD、月経前不快気分障害(PMDD)の適応となっています。

これらの病気に良く効く薬があります。SSRI、SNRI、S-RIMといわれるタイプの薬です。うつ病の治療にも使われる薬のため、抵抗感のある人が多いと思いますが、不安障害によく効き、副作用が少なく、依存性もなく、自分が変わってしまうわけでもありません。安心して使える薬です。ストレス・不安障害が主な原因なのですから素直にストレス・不安障害の薬を使うほうが効果があると思いませんか?SSRI、SNRI、S-RIMは抗うつ薬と呼ぶより、そのまま、SSRI、SNRI、S-RIMと呼ぶことが多く、従来の抗うつ薬と区別することが多いのです。SSRIは4剤、SNRIは3剤、S-RIMは1剤発売されていますが、原クリニックでは、主に副作用の少ないSSRIのレクサプロ(エスシタロプラム)や、SNRIのサインバルタ(デュロキセチン)、S-RIMという新しいタイプのトリンテリックスなどを使います。サインバルタ(デュロキセチン)は坐骨神経痛・背部痛・腰痛・片頭痛・肩こり・めまい・歯痛・手足のしびれなどにも有効です。今まで、いろいろ試してきて、全く良くならず、半分あきらめかけていると、「本当に効くの?」と思うかもしれません。でも、驚くほど、ほとんどの人に効きます。原クリニックでは1年間に3,000件ほど胃カメラを行っています。消化器内科に精通し、ガスモチン(モサプリド)・アコファイド(アコチアミド)・タケキャブ・六君子湯などの薬を使った経験の上で、SSRIとSNRI、S-RIMの効果を実感しているからこの治療を勧めるのです。
今までに、SSRI・SNRI・S-RIMを使って、効果がなかったという人がいますが、パキシル(パロキセチン)・パキシルCR(CRはパキシルの改良型で吸収が穏やかになり副作用が出にくいようになっていますがパキシルとほとんど変わりません)、ジェイゾロフト(セルトラリン)などSSRIは少量で使っても効果が現れにくい薬です。少量から始めて、徐々に増量し、1か月以上毎日飲んで効果が出る薬なのです。慣れない医師が、試しに使ってみよう、使い慣れないから少な目で使っておこう。他の薬と同じように、少量で1か月分処方したり、患者さんの方で、うつ病の薬だから少しでいいです、ちょっとだけ飲んでみようという飲み方では効果が出ないのです。パキシル(パロキセチン)は10mgから開始して、30mg、40mgまで増量します(パキシルCR12.5mgがパキシル10mgに相当)。ジェイゾロフト(セルトラリン)は25mgから開始して、100mgまで増量して使うのが普通なのです。使い慣れた医師が、初めは1~2週間の間隔で診察をし、様子を見ながら治療をしていくとしっかりと効果が現れます。SSRI、SNRI、S-RIMは車の運転や飲酒を控えるようにと言われていますが、原クリニックでは特に制限はしていません。他院で処方されている薬の制限もしていません。

服用薬 サイレース ソラナックス ドグマチール ワイパックス レクサプロ

④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。

ドグマチール(スルピリド)という薬もよく効きます。ドグマチールは胃・十二指腸潰瘍とうつ病に適応がある薬です。まさに神経性胃炎に最適という薬です。心療内科でサインバルタやレクサプロ、トリンテリックスを処方されているけど胃の調子が悪い。消化器内科でドグマチールを処方されたけれど良くならなかったという人も多いです。消化器症状にはSSRI・SNRI・S-RIMとドグマチールを一緒に使うととてもよく効きます。ドグマチールは母乳が出たり、生理が遅れたりといった副作用がありますが、原クリニックでは50mg錠の半分(通常使用量の6分の1)を1日量にすることによって、副作用を減らし同等の効果を得ています。ドグマチールのこのような副作用は内服を止めればすぐ改善します。

ドグマチール(スルピリド) · エビリファイ(アリピプラゾール ..

セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!

SSRI・SNRI・トリンテリックス・ドグマチールを飲むのに抵抗がある人は、うつ病の薬とされていること、副作用が強い薬、やめるのが大変な薬というインターネットの書き込みが多いからでしょう。これらの誤解・不安を取り除いて、安心して飲める薬であることを納得して飲んでいただきたいと思います。これらの薬は、ストレスからくるいらいらや不安感も改善するため、穏やかで、明るくなります。自分の醸し出す雰囲気が柔らかくなるため、人間関係も改善します。こういった観点からもストレスが減ります。

※注釈 「SSRI」・・パキシル、レクサプロ、デプロメール、トリンテリックス ..

三環系抗うつ薬は効果が強くてしっかりと効いたのですが、副作用も強いのが難点でした。

12種類の新規抗うつ薬の大規模比較試験。結果については議論のあるところですが、有効性(治療反応性)と受容性(治療継続性:副作用が少なく中断率が低い事)からみた使いやすさの順位は、1位:エスシタロプラム(レクサプロ)、2位:セルトラリン(ジェイゾロフト)、3位:ミルタザピン(リフレックス、レメロン)、4位ミルナシプラン(トレドミン)・・・となっています(有効性ではミルタザピン、受容性ではエスシタロプラムが1位)。


うつ病 横浜尾上町クリニック 山田和夫 院長 | 川村内科診療所様

1):デポ注射剤。気分安定薬への追加投与
2):リチウムまたはバルプロ酸への追加投与
表の補足:
日本うつ病学会治療ガイドラインI.双極性障害2020 I.双極性障害治療ガイドラインサマリー 第2章 抑うつエピソードの治療 (2020年6月改訂)
推奨される治療
・クエチアピン(徐放錠)(300mg/日)[クエチアピン徐放錠以外は本邦未承認効能]
・リチウム(0.8mEq/Lを超える血中濃度に到達後、最低でも8週間は経過観察を行う)[本邦未承認効能]
・オランザピン(5‾20mg/日)
・ルラシドン(20-60mg/日)(*)
・ラモトリギン(200mg/日、HRSD得点が25点以上の症例)[本邦未承認効能]
(*)ルラシドン(ラツーダ)について
ヒスタミンH1、ムスカリンM1受容体に対しては結合親和性を殆ど示さない為、体重増加や過鎮静、口渇、便秘などの副作用は非常に少ない。強いセロトニン5-HT7拮抗作用を持ち、双極性障害の抑うつ症状に対する第一選択薬となりうる。20mgで有効性が見られれば、必ずしも増量する必要はない。気分安定薬(リチウムまたはバルプロ酸)で加療中の患者が抑うつ症状を示した際に、さらなる改善を得ようとして薬を追加したい場合に、効果のエビデンスがある抗精神病薬はルラシドンのみ。空腹時に服用すると吸収が低下し血中濃度が十分上昇しない為、1日1回食後投与する(期待する血中濃度を得るには350kcal以上の食事量が目安)。

<薬物療法の実際>
躁状態の治療から既に再発予防が始まるといった観点から、リチウムが第一選択とされています。
不機嫌、易怒性等を認める中等度以上のケースでは、オランザピンをはじめとする非定型抗精神病薬やバルプロ酸等を組み合わせて治療していきます。

嘔気や胃もたれの改善薬であり,また鬱や統合失調症への効果もあるスルピリ


<GABA A受容体のサブユニットの薬理学的特性>
GABA A受容体はω1・2受容体と呼ばれてきましたが、現在の知見ではω1はα1サブユニット、ω2はα2・3・5サブユニットに分類できます。
α1サブユニットは睡眠効果よりも鎮静効果が強く、依存形成に関与し、抗けいれん作用や前向性健忘の発現にも関わります。
α2サブユニットは睡眠・覚醒スイッチに関与するとともに抗不安作用を有し、α3サブユニットも睡眠との機能的関連性が高く、抗不安・抗うつ・筋弛緩に関連します。
α5サブユニットは学習・記憶や耐性に関わっていると考えられています。

ドグマチールは胃薬として開発されたお薬で、使われていくうちに抗うつ効果が ..

SNRIはSSRIと同様、他の抗うつ薬と比較し、副作用は少ないとされています。しかし、セロトニン系に作用することで起きる、嘔吐・下痢、不眠・性機能障害などが生じる可能性があります。詳しくはSSRIの項目をご覧ください。

[PDF] 新たに向精神薬に指定される内服薬の投薬期間について(案)

あまり抗うつ効果は強はありません。副作用としては、眠気や頭痛、めまいが出現することがあります。そのため、不眠のある方に対して、睡眠薬的な役割を期待して使用されることがあります。しかし、眠気や頭痛、めまいなどが強い場合は、減量や中止を行います。

[PDF] 長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養の対象医薬品について

エビリファイを改良して、セロトニンに対して強く働き、エビリファイよりも控えめですが、控えめにドパミンにも働きます。抗うつ薬にて十分な効果が得られない場合、抗うつ薬と併用し、症状の改善を図ることが出来ます。2023年12月末に適応が追加されました。

エスシタロプラム(レクサプロ®), おだやかな抗うつ効果。抗不安作用も高い ..

初めまして
10/31に精神科を受診して不眠症とうつ状態と診断され、抗うつ薬「トリンテリックス10mg」と睡眠薬「マイスリー5mg」を処方されました。
抗うつ薬飲むのをためらってて、色々調べているうちに先生のこの記事を見つけて怖くて飲むのを躊躇しています。
全然眠れないので睡眠薬だけはのんでいます。3、4時間で起きてしまいますが。
当方ちょっと遠いですが、北海道室蘭なので行こうと思えば行けます
どうしたらいいでしょう?

ちなみに、当院で処方する事がある抗うつ薬で、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)「レクサプロ ..

お忙しいところ、すみません。質問させてください。
息子が不登校で、学校へ行きたいと思っても行く気力がわかず中3なので焦りが強くなり落ち込んでしまうと言って4ヶ月前に受診してドグマチール50mgとレクサプロ15mgを現在飲んでいます。飲み始めてからよく眠れるようになり気持ちが落ち込まなくなったようですが気力が出るようでもなく、私は薬の服用はできるだけ避けたいと思っておりますので服用をやめさせたい思いますが息子は薬を飲むことを望んでいます。登校できるようになるには、薬ではなく他の要素が大きいのではないかと感じます。中学の間に登校できるようになって欲しいと、藁にもすがる思いでも薬を飲ませてしまいました。どうすれば良いか教えてください。
お願いいたします。

現在日本ではデプロメールあるいはルボックス、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロが用いられています。 ..

4年くらい前に紹介された心療内科に最近、不安や気持ちの落ち着きが気になり又通い始めて2ヶ月半くらいでセルトラリン25mを3錠寝る前に飲んでます。他は胃薬ポラプレジンクOD錠75m、夜中と昼間の頓服薬でジアゼパム2mを飲んでいて、セルトラリンが増量されてから3粒目を飲み横になって寝ようとすると胸から胃の激しい痛みと支えが、唾液を飲み込んだりすると数分おきに胃がグルグルなって痛み徐々に治り朝まで胃に違和感が残っています。毎日ではなく3錠に増えてから2回目で、1回目の時は救急車を呼ぼうかと思いました。夕べはいつもより少し気分も良く食べる事が出来て良くなっているという実感があった矢先の事で1回目もそんな感じでした。一錠ずつ少し時間を空けて白湯の量を多めに飲んだり、すぐ横にならない様にしてますが、痛みに耐えられなく家族に心配かけたくありません。主治医の先生にも相談するつもりですが、こういう場合どんな事が考えられるでしょうか?

ドグマチールカプセル50mg, ドグマチール細粒10%, ドグマチール細粒50 ..


SSRIとしては、デプロメール®ルボックス®(一般名フルボキサミンマレイン酸塩)とパキシル®(一般名パロキセチン塩酸塩水和物)が強迫性障害に適応を認められています。
でもまあ、私なら使いません。
抗うつ薬を使わずに強迫性障害を治療しています。
でも全員が治るとは、言い切れません。
いろいろと提案しても、ご本人さんがちゃんと取り組まない場合はなかなか治りませんし、
ちゃんとやっていただいても治らないことも、正直あると思います。
ですから完治するかと問われれば、患者さんによりますねと答えるよりありません。
正直なところ、そのようになります。
それで、SSRIを使えば完治するのかと言えば、
薬で完治することはないというのが基本です。
完治するとしたら、それはたまたまです。薬の働きではなく。
薬で導けるのは、寛解状態です。
手前味噌ですが、完治と寛解の差については、以下の記事をご参照ください。