場合によって、ミノキシジル外用薬を利用してはいけない人がいます。
ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)の治療に用いられる内服薬・外用薬です。まずはミノキシジルの特徴についてお伝えします。
ミノキシジル外用薬を利用してはいけない人は、以下のとおりです。
男性型脱毛症(AGA)治療薬ミノキシジルについて、経口ミノキシジル5mg(1日1回)は外用ミノキシジル5%(1日2回)と比較し、24週間の治療において優越性を示さなかったことが、無作為化比較試験で示された。低用量経口ミノキシジルへの関心が高まっているが、これまでその有効性は比較試験で検証されていなかった。本研究結果は、ブラジル・サンパウロ大学のMariana Alvares Penha氏らによってJAMA Dermatology誌オンライン版2024年4月10日号で報告された。
研究グループは、ブラジルの専門クリニック単施設において、経口ミノキシジル5mg(1日1回)の有効性および安全性を外用ミノキシジル5%(1日2回)との比較で検証する二重盲検無作為化比較試験を行った。
対象は、Norwood-Hamiltonスケールに基づき3V、4V、5Vのいずれかに分類された18~55歳のAGA患者とした。対象患者を経口群または外用群に1対1の割合で無作為に割り付け、24週間投与した。主要評価項目は、頭皮の前頭部および頭頂部の硬毛密度の変化、副次評価項目は、総毛髪密度の変化および写真評価とした。
主な結果は以下のとおり。
・90例が登録され、68例(経口群33例、外用群35例)が試験を完了した。対象患者の平均年齢(標準偏差)は36.6(7.8)歳であり、両群の人口統計学的特性およびAGA重症度は同様であった。
・前頭部について、ベースラインから24週時までの平均変化量の群間差は、硬毛密度が3.1本/cm(95%信頼区間[CI]:-18.2~21.5、p=0.27)、総毛髪密度が2.6本/cm(同:-10.3~15.8、p=0.32)であった。
・頭頂部について、ベースラインから24週時までの平均変化量の群間差は、硬毛密度が23.4本/cm(95%CI:-0.3~43.0、p=0.09)であり、総毛髪密度が5.5本/cm(同:-12.5~23.5、p=0.32)であった。
・写真評価による解析において、頭頂部では経口群が外用群よりも有意に改善したが(24%、95%CI:0~48、p=0.04)、前頭部では有意な群間差はみられなかった(12%、-12~36、p=0.24)。
・経口群に多く発現した有害事象は、多毛症(22/45例[49%])、頭痛(6/45例[14%])であった。
ミノキシジルは、広く普及している薄毛治療薬です。市販でも購入できる薬ですが、クリニックで処方されるものと何が違うのでしょうか。ミノキシジルの作用機序や効果、副作用や注意点などについて、詳しく解説いたします。なお、当院では、ミノキシジルの内服薬・塗り薬・外用薬のどちらも処方しております。それぞれの違いについてもみていきましょう。
ミノキシジル外用薬による初期脱毛は1ヵ月~3ヵ月ほど続くと言われています。
なお、「ミノキシジルは女性が使うと危険なの?」との疑問を抱く方も多いですが、。
ミノキシジルを女性が使用した時の効果や副作用については、以下の記事で詳しく解説しています。
ミノキシジル外用薬の塗り方のポイントは、髪の毛ではなく頭皮につけることです。
ミノキシジルには内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)があります。内服薬はミノキシジルタブレットとも呼ばれ、成分を直接体内に取り込めるため外用薬に比べて高い効果が期待できます。
また、外用薬はAGA治療薬の(フィナステリド)や(デュタステリド)などと併用することができ、クリニックでの処方だけでなくドラッグストアなどで市販のものを購入できるのも特徴です。ただし、市販で購入できる発毛剤や育毛剤はミノキシジル濃度5%までとなり、クリニックでは濃度5%以上のものを処方してもらえます。濃度が高いほうがより効果的ですが、その分副作用のリスクも高まるため、高濃度のものはクリニックでしか処方できないのです。AGAをしっかりと治療していきたい方は、クリニックでミノキシジルを処方してもらうほうがよいでしょう。
ミノキシジルは、血管を拡張させる作用があるため、もともとは高血圧の治療に用いられていました。ミノキシジルを投与された患者に、多毛の症状が現れたことから、発毛剤としての治験が開始されたのです。現在では、プロペシア・フィナステリド・ザガーロと並ぶ、代表的なAGA治療薬として普及しています。また、女性の薄毛治療にも用いられています。
【第 1類医薬品】 ミノキシジル 配合外用液 5%「FCI」 (60mL)
ミノキシジルとは薄毛の治療薬として使用されている薬剤の一般名です。
ミノキシジルにはその形態によって錠剤(俗に、ミノタブと言われます)と塗り薬のミノキシジル外用薬があります。
ミノキシジル外用薬は、「脱毛症における発毛・育毛および脱毛(抜け毛)の予防」に効果があります。
人の毛髪は、ヘアサイクル(成長期~後退期~休止期)により一定の周期で生え変わっていますが、脱毛症では、このヘアサイクルが通常より短くなっています。
ミノキシジル外用薬は、乱れたヘアサイクルを正常に戻すことで、発毛・育毛を促進し症状を改善します。
【第1類医薬品】 ミノキシジル 配合外用液 5%「FCI」 (60mL)
Q&A
Q:どのタイミングで1日2回使用したら良いですか?
A:ライフスタイルに応じて様々ですが,時間間隔をあけて,例えば朝晩1回ずつお使いいただくと効果的です。また,できるだけ頭皮が清潔な状態でご使用になることをおすすめします。ご自身のライフスタイルに合わせてメディカルミノキシジル5%の使用習慣をおつくりください。
Q:整髪料は使用しても良いですか?
A:日常のヘアケア習慣を変える必要はありませんが,メディカルミノキシジル5%の吸収を妨げないために,メディカルミノキシジル5%の塗布後,乾いてから整髪料等のヘアケア剤をお使いください。
Q:においはありますか?
A:無香料ですが,使用直後はわずかにエタノール等のにおいがします。
■容器の特徴と使用方法
■メディカルミノキシジル5%の容器は,1回の使用量(1mL)が簡単に量れる「計量容器」です。
■塗布ヘッドは,頭皮に優しい柔らかい素材になっています。 ※頭皮にあてて強くこすると,塗布ヘッドが傷んでしまうことがありますので注意してください。
■キャップを開けて塗布ヘッドを頭皮に軽くタップするだけで,薬液を簡単に計量塗布することができます。 ※ふりかけて使うタイプではありません。
■誤飲防止のため,カップ(計量器)と容器本体が外れにくくなっています。
【ステップ1】
容器本体を立てた状態で,キャップを反時計方向にゆっくり回してはずします。この時,塗布ヘッドが上がった状態(添付文書に記載の図参照)であることを目で確認してください。
注意
※キャップをはずすと,塗布ヘッドが上がる構造になっています。
※塗布ヘッドが下がったままでは,カップ(計量器)に薬液はたまりません。
※塗布ヘッドが下がったままの場合,手で触れず,もう一度,キャップをしっかり閉めてから,再度開けてください。(塗布ヘッドは指で引き上げないでください。故障の原因となります。)
※逆さや斜めの状態でキャップを開閉すると,薬液がたれることがあります。
【ステップ2】
容器本体を逆さにして,薬液がカップ(計量器)にたまることを横から目で確認してください。
確認後,速やかにステップ3を行ってください。
注意
※この状態では薬液は出ませんが,容器を逆さのままにすると塗布ヘッド周辺から薬液がたれることがあります。決して下からのぞきこむことはしないでください。
※この状態で容器本体を元に戻す(塗布ヘッドを上にする)とカップ(計量器)内の薬液は容器内に戻ります。
【ステップ3】
塗布ヘッドを頭皮に素早く,垂直にカチッとしっかり押し込んでください。
注意
※塗布ヘッドは押し込まれたままの状態になります。
※塗布ヘッド部分が押し込まれることにより,1回の使用量(1mL)が量りとられ,塗布ヘッドから薬液が少しずつ出るようになります。
※塗布ヘッドが十分に押し込まれていない場合,薬液が塗布ヘッド周辺からもれ出ることがありますので,止まるまでしっかりと押し込んでください。
※頭皮に対して垂直に押し当てないと,毛髪が塗布ヘッドにはさまることがありますので,注意してください。
【ステップ4】
この状態で塗布ヘッドを頭皮の気になるところにタップしながら(トントントンと押し当てながら)塗布してください。カップ(計量器)に充填された1回の使用量(1mL)がなくなるまで塗布してください。
注意
※頭皮にあてて強くこすると,塗布ヘッドが傷んでしまうことがありますので注意してください。
※薬液が出やすい状態なので,不用意に容器を振らないでください。
※生え際に塗布する場合は,目に入らないように液だれに注意してください。
※1回の使用量(1mL)がなくなると,塗布ヘッドから薬液は出なくなります。
※塗布の途中で,容器本体を立ててもカップ(計量器)の薬液が容器本体に戻ることはありません。
【ステップ5】
使用後は,容器本体を立てて,キャップを時計方向に回し,しっかりと閉めて涼しい所に保管してください。しっかりと閉めることにより,次回使用時の準備ができます。
注意
※逆さや斜めの状態でキャップを閉めると,薬液がたれることがあります。
※キャップをしっかりと閉めずに容器本体を横向きに保管すると,薬液がこぼれることがあります。
※温度の高い所で保管した場合,次回使用時に薬液が勢いよく出ることがあります。
◇こんなときは?
■■薬液が出ないときは?
■キャップをしっかりと閉めましたか? もう一度,キャップをしっかり閉めてから,開けて使用してください。
※キャップの開閉操作を正しく行わないと,塗布ヘッドが正常に作動しません。
■塗布ヘッドは上がっていましたか? 薬液は確認できましたか?
容器本体を逆さにして,カップ(計量器)に薬液がたまることを確認してから使用してください。
※塗布ヘッドが下がったままでは,カップ(計量器)に薬液はたまりません。
※塗布ヘッド部分を無理やりひっぱらないでください。
■塗布ヘッドを頭皮にしっかりと押し当てましたか? 塗布ヘッドが止まるまで,押し当てて使用してください。
■■塗布ヘッド周辺やキャップの内側に白い結晶が付着しているときは?
■塗布ヘッド周辺やキャップの内側に付着した結晶をティッシュ等で優しくふき取ってください。
※薬液の性質上,白い結晶が付着することがありますが,製品の品質には問題ありません。
※続けて使用される場合は,もう一度キャップをしっかり閉めてから,開けて使用してください。
※ふき取る時は,容器本体を傾けないでください。
■■薬液がたれてきたときは?
■容器本体を立てて開閉しましたか?
必ず容器本体を立てて,キャップをゆっくり開閉してください。
※逆さや斜めの状態でキャップを開閉すると,薬液がたれることがあります。
■キャップをしっかりと閉めましたか?
容器本体を立てて,保管しましたか?
キャップをしっかりと閉めずに容器本体を横向きに保管すると,薬液がこぼれることがあります。
■前回使用時に薬液を使い切りましたか?
カップ(計量器)に薬液が残ったままキャップを閉めると,次回使用時に薬液がたれることがあります。1回の使用量がなくなるまで塗布してからキャップを閉めてください。
■■薬液がいつもより勢いよく出てきたときは?
■温度の高い所に保管していませんでしたか?
直射日光の当たらない涼しい所に保管してください。
※温度の高い所で保管した場合,薬液が勢いよく出ることがあります。
発毛薬として使われているが、元々は高血圧の治療薬; 外用薬と区別してミノタブと称される · 作用と効果 · 用法・用量 · 副作用
ミノキシジルは、血管を広げる作用があるため、血流が良くなります。血流が良くなると、毛細血管までしっかりと栄養を届けることができ、髪の毛に必要な栄養素が行き渡ります。さらに、毛母細胞を活性化させるため、発毛効果が期待できるのです。
休止期脱毛症を対象としたミノキシジル5%配合外用剤の発毛効果に関する治験を開始
ミノキシジルには、内服薬と塗り薬・外用薬があります。内服薬は、一般的にはミノキシジルタブレット(ミノタブ)と呼ばれており、塗り薬・外用薬はドラッグストアや薬局などの市販で購入することが可能です。患者様の頭髪の状態や健康状態を確認した上で、飲み薬または塗り薬のどちらが適しているかを医師が判断し、処方いたします。
ミノキシジルの「塗り薬(外用薬)」|リアップヘアケアコンテンツ
ミノキシジルの内服薬・塗り薬・外用薬は、基本的には成分が同じのため、現れる効果に違いはほとんどありません。ただし、効果の現れ方や効き方は異なるため、医師の指示に従い正しく使用するようにしましょう。
ミノキシジルは、頭皮に塗るタイプの塗り薬(外用薬)が一般的で、市販薬(一般用医薬品)として薬剤師へ相談することで購入できます。
AGA治療で一般的に処方されることが多いのが「(フィナステリド)」と「(デュタステリド)」です。これらの内服薬はAGAの原因となる悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑制することでAGAを改善します。対してミノキシジルは、AGAの原因に直接アプローチするわけではなく、毛母細胞を活性化させたり髪の毛に栄養を届けやすくしたりして毛の成長を促進させます。なお、直接頭皮に塗布するミノキシジルの外用薬は、やと併用することでより高い薄毛改善効果が期待できます。
ミノキシジル外用発毛剤は、毛包を大きくして毛幹を太くし、ヘアサイクルの
ミノキシジル外用薬を途中でやめたらどうなるのかというと、ミノキシジルは継続して使用することで発毛しますが、ミノキシジルの使用をやめることで毛髪が元の状態に戻ってしまいます。
使用しないでください。(本品は女性用です。男性の方は男性用のミノキシジル配合外用液5%「FCI」をご使用ください。).
ミノキシジル錠の副作用を軽減し、発毛作用が得られるように開発されたものが塗り薬であるミノキシジル外用薬です。薬効成分を患部に直接塗布・浸透作用させるため、ミノキシジル錠(ミノタブ)のような全身性の副作用は出現しません。ミノキシジル外用薬は、を受けています。日本では男性用は5%、女性用は1%の濃度になります。