2014年12月26日付でプロトンポンプインヒビターのボノプラザンフマル酸塩が製造販売承認さ
フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。
内炎、舌炎、舌変色、口腔内びらん注 2)、胸やけ、口渇、歯牙変色注 2)
マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。
味覚障害は副作用の中でも肝障害や腎障害のように検査値からわかるもの、薬疹、眠気、便秘や下痢といった自覚症状から気付きやすいものと違い、患者さん自身も副作用だと気付いていないことが多く見逃されがちです。
ですが、味がわからないことで食欲がなくなり栄養不足になったり、味付けが濃くなって塩分をとりすぎてしまったりすることで、原疾患の治療に影響することも考えられます。
「何を食べても味気なくて・・・」といった何気ない会話から、薬剤師として服用薬にそういった副作用があることを情報提供し、気付いてあげることができればと思います。
特殊な舌炎として鉄欠乏性貧血、Hunter 舌炎がある。 ⑦ ..
・原因薬剤の休薬・減量
早期に休薬することで症状の改善、回復に至ることが多い。
原疾患治療のため休薬できない場合は薬剤の変更を検討する。
・亜鉛剤の補給
プロマックⅮ:胃潰瘍のみ保険適応。1錠中に亜鉛を17mg含有し、適応外処方として使用される。
ノベルジン:ウィルソン病のみ保険適応だったが、2017年に適応拡大され低亜鉛血症の診断名で
処方が可能に。
・口腔乾燥の治療・唾液流出の促進、口腔の浸潤を保ち、唾液分泌を促進する
サリベート(人工唾液)や、麦門冬湯、白虎加人参湯などの口腔乾燥に有効な漢方薬
・口腔清掃とケア
歯科では、消炎鎮痛剤を処方されることが多いです。消炎鎮痛剤で多く認められる副作用は食道、胃腸障害、腎障害です。副作用は、用量(薬剤を服用する量)及び投与期間が多くなると副作用が認められる頻度が高くなります。すでに、腰痛などで消炎鎮痛剤を服用している方は、必ず主治医に伝えてください。同じような消炎鎮痛剤が重複することで副作用が出現する率は高くなります。痛みが激しいために、短時間で消炎鎮痛剤を何回も服用すると用量が増えてしまうために、副作用の出現率は高くなります。食道、胃腸障害を少なくするためには、決められた用量で、食後に多めの水で服用することが大事です。腎障害の患者さんは、消炎鎮痛剤により腎障害を悪化させることがありますので主治医に伝えるとともに、服薬後に浮腫(むくみ)などの症状が認められた際は服薬を中止して下さい。
クラリスロマイシンは、エリスロマイシンのラクトン環の 6 位水酸基を O-メチル ..
抗生剤の副作用や、口腔内を不潔にしていると起きることがあります。口腔内の細菌のコントロール状態が悪くなり、菌交代現象として黒色色素を産生する嫌気性菌や真菌が増殖したものです。また胃腸障害、糖尿病、腎障害なども誘因としてあげられています。
原因として以下のようなものが考えられます。
・薬の副作用(薬剤性味覚障害)
・糖尿病、肝障害や腎障害などの全身疾患
・風邪
・口腔疾患
・放射線治療の副作用
・亜鉛欠乏症(偏った食生活)