デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「NK」 | Antaa DI


ステロイドが選択できない、精神症状のリスクが少ないときに選択されます。

★倦怠感や眠気が強い時(処方できる医師は限定されています。緩和ケアチームに依頼してください。)

リタリンが処方できない状態にあり、ベタナミンはその代替薬です。

リタリンは、倦怠感と、オピオイド投与中の患者の眠気を改善するある程度の根拠がありますが、「食欲亢進作用」はしめされていません。全身倦怠感がより優勢な病像の時には選択になりうる程度です。10%前後で過覚醒症状(不安、不眠、不穏)を生じます。若年者で全身状態が良ければ問題はないですが、高齢者、肝不全などではではリスク高くなります。動悸・不整脈リスクがあります。経験的には、「相性の良い人には良い、まずくすると不穏になる」薬剤です。

ベタナミンについて詳細なデータはありません。


デキサメタゾンローション0.1%「イワキ」の効果・効能・副作用

ヒスロン600~1,200mgで悪液質患者における有意な食欲増進がある(QOL、予後への効果はない)ことが示されており、海外では使われます。国内では保険適応(乳癌)の問題があり、一般的ではありません。また、。

口腔ケア用品(保湿剤:リフレケアやビバ・ジェルエット)で口腔粘膜を湿潤・潤滑させ、粘膜上皮の解剖学的バリアをつくり、カンジダが付着・侵入するのを防ぐことも効果的。

ステロイド外用薬:リドメックス、ロコイド、テラ・コートリル、デキサメタゾン口腔用軟膏など。

2013年に、倦怠感を主要評価項目としたステロイドの比較試験の結果が発表されました。
進行がん患者84名に対して、デキサメタゾン8mgとプラセボを14日間内服する比較試験が行われ、デキサメタゾン群では15日目の倦怠感の尺度が有意に改善しました。

【日常的ケアでも義歯の除菌は重要】
義歯表面にバイオフィルムが非常に強固に形成されて除去が難しいケースがあります。義歯の洗浄には「次亜塩素酸ナトリウムが最も効果がある」といわれています。普段のケアはこうしたものを使用して患者さん自身に行ってもらいますが、定期的に歯科専門スタッフによる除菌が重要です。

デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏 0.1%:2018 年 12 月 28 日

60%以上の患者で有意な食欲増加作用がありますが、効果はで2~6週間しか持続しません。

1カ月以上の投与になる場合、消化性潰瘍、血糖異常、ムーンフェイス、精神症状(不眠、せん妄、抑うつ)、カンジダ性口内炎、結核などのステロイドによる合併症を生じるリスクは上がるので、利益が不利益を上回ると評価される場合、選択できる方法と考えられます。

口内炎や舌炎に、ステロイド軟膏のケナログ (トリアムシノロン アセトニド)やアフタゾロン (デキサメタゾン)を処方されることが多いですが、カンジダが関連した病態でステロイドを使用すると症状を悪化させてしまうことがあるため、適切に診断することが重要となります。

診察のみでしたがカンジダだねと言われオラビ錠、アズノールうがい液、デキサメタゾン軟膏が処方されました。 就寝中の噛み締めの癖もあり、今回は

倦怠感、食思不振の原因となっている病態を除外してください。
・貧血
・感染症
・高カルシウム血症
・低ナトリウム血症
・黄疸・肝障害
・口腔内カンジダ症・口内炎(口腔チームに依頼してください)
・脳転移など
が見逃されやすいが治療しうる病態です。

味覚障害があれば、ビタミンB群、亜鉛補給も行ってください。

化学療法のdelayed emasisが疑われる場合は、標準的な制吐対策をしてください。
対症療法としては以下のものがあります。