それではフォシーガは、どのようにして効果を発揮するのでしょうか?
・腎近位尿細管のSGLT2を選択的に阻害し、グルコースを尿中から排泄→血糖値を下げる
・1日1回でOK
・食事に関係なく服用可能
・脱水症状の予防のため、こまめに水分を摂取。
(夏場や高齢者は特に注意)
・尿路感染・性器感染(腟カンジダなど)の可能性あり。
・糖尿病薬と併用時に低血糖のリスク高くなる
(SU剤、速効型インスリン分泌促進剤、GLP-1受容体作動薬、インスリン製剤併用は特に注意)
・低血糖の症状の具体例を伝える。
(動悸・手足の震え・強い空腹感・冷や汗・脱力感など)
・低血糖時の対処方法を伝える。
(ブドウ糖5~15g摂取 or 砂糖10〜30g を摂取 αGI併用中はブドウ糖摂取)
・低血糖が起こりやすいケースを伝えておく。
(他の糖尿病薬と併用時、シックデイ、激しい運動後、過度な飲酒、食事を摂らない時)
・シックデイ(発熱・下痢・嘔吐・食事が摂れない場合)は休薬が推奨(主治医の指示を優先)
フォシーガ錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。
フォシーガにより腎臓病の治療は格段に進歩したと考えており、当院でも積極的に使用しております。
フォシーガ 慢性心不全 作用機序movie | ONO MEDICAL NAVI
フォシーガは、米国において、成人2型糖尿病における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として承認され、また、第Ⅲ相 CVアウトカム試験の結果に基づき、標準治療への追加療法で、成人2型糖尿病における心不全入院および心血管死のリスク低下の適応 *を取得しています 12。また、フォシーガは第Ⅲ相 、第Ⅲ相 試験の結果に基づき、2型糖尿病合併の有無に関わらず、 、および として承認された最初のSGLT2阻害剤です 1,13。
民間調査会社の富士経済によると、国内の心不全治療薬市場は2028年に19年比135.6%増の1323億円に達すると予測。利尿薬「サムスカ」(トルバプタン、大塚製薬)への後発医薬品参入で21年ごろに一時的に縮小するものの、22年以降は複数の新薬の発売によって市場は拡大に転じる見通しです。
フォシーガ錠10mg(小野薬品工業株式会社)の基本情報・副作用
結果として、フォシーガを服用すると血液中へ再吸収される糖が減少するため、血糖値が低下します。
一方、アンメットニーズがより高いHFpEFでは、エンレストがP3試験でリスク低下傾向を示したものの、有意差は認められませんでした。フォシーガとジャディアンスもHFpEF患者を対象としたP3試験を実施中で、いずれも来年結果が発表される見通しです。
本剤の作用機序により、本剤服用中は尿糖陽性、血清1,5-AG(1,5-アンヒドログル ..
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回、経口投与のファーストインクラスの選択的SGLT2阻害剤です。研究により、心腎疾患の予防および進展抑制、ならびに各臓器の保護に対するフォシーガの有効性が示され、心臓、腎臓および膵臓の臓器間の基本的な関連性を示す重要な知見が得られました 1,12,13。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器の機能低下を引き起こし、全世界で主要な死因となっている2型糖尿病、心不全およびCKDを含む疾患の発症につながります 14-16。
DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1。
SGLT2 阻害薬による CKD に対する作用機序とエビデンスは? SGLT2 阻害薬は近位尿 ..
このほか、国内で開発段階にあるのは、MRAのフィネレノン(バイエル薬品、P3)、心筋ミオシンアクチベータOMECAMTIV MECARBIL(アムジェン、P3)、MPO阻害薬AZD4831(アストラゼネカ、P1)など。エンレストは小児適応でもP3試験を進めています。
フォシーガ(SGLT2阻害薬)ってどんなお薬? 効果・効能、副作用
A.食事で摂取した余分な糖を尿と一緒に排出することで、血糖値の上昇を抑える効果があります。
フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
慢性心不全患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長42ヵ月)
フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
糖尿病治療では1日1回5mgから投与し、効果が不十分の場合に10mgに増量するため、5mgと10mgの錠剤があります。
GLP1およびSGLT2阻害薬は、糖尿病や肥満症の治療に用いられる薬物で、それぞれに独自の作用機序があります。
糖尿病合併の有無を問わない慢性腎臓病患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長39.2ヵ月)
フォシーガ錠5mg フォシーガ錠10mg 添付文書 (医薬品医療機器総合機構) · アストラ ..
ただし、フォシーガの腎保護効果について明らかになっていることと、明らかになっていないことがあり、積極的に使用したい場合とそうではない場合を筆者の主観で以下のように分けてみました。
フォシーガで本当に痩せる?効果・飲み方・メトホルミン併用の真実
以下のような場合は、どの程度効果があるかはまだ不透明です。今後の報告内容と照らし合わせてこの記事でも適宜アップデートしていきます。
この中では、フォシーガとジャディアンスが慢性腎臓病に対する効能または ..
ベルイシグアトは、既存の心不全治療では対処されていないNO-sGC-cGMP経路に作用することで心臓の機能を回復させるメカニズムを持ち、HFrEF患者5050人を対象としたP3試験では標準治療への上乗せで複合エンドポイント(心血管死と心不全による入院)のリスクを10%抑制。ジャディアンスもHFrEF患者3730人を対象としたP3試験で、同じ要素からなる複合エンドポイントを25%低下させました。
2014 年,新しい作用機序を有する抗糖尿病薬として 5 剤が相次いで登場した SGLT2 阻害薬。ところが,発売
2020年にこの腎臓を保護する効果は糖尿病じゃない腎臓病の患者さんにも効果があるという報告が出て、2021年9月より日本で糖尿病がない腎臓病にも保険適用が通り、医療機関から処方することが可能となりました。
フォシーガ錠5mg、フォシーガ錠10mg 添付文書 医薬品ガイド (医薬品医療機器総合機構).
フォシーガの副作用やリスク、使用する上での注意点について理解したうえで安全に使用し、治療に役立てましょう。
Key words:SGLT2 阻害薬,心不全,心筋逆リモデリング,作用機序
フォシーガは糖尿病の治療薬として使われていましたが、血糖値を下げるだけでなく腎機能を保護する効果も期待され、糖尿病の患者さんには積極的に使用されていました。
[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)
バイオファーマの一部である循環器・腎・代謝(CVRM)は、アストラゼネカの主要治療領域の一つであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、世界の何百万人もの患者さんの心血管系の健康と、治療を改善する革新的なサイエンスを継続的に提供し、CVRM疾患の自然経過の緩和もしくは抑制、将来的には臓器の再生と機能の維持の実現を目指しています。
本申請品目と作用機序は異なるものの、本申請品目と類似した効能・効果 ..
フォシーガは、成人および10歳以上の小児(日本では成人にのみ承認)の2型糖尿病患者さんにおける、食事および運動療法の補助療法としての血糖コントロール改善を適応として承認されています。また、フォシーガは、第Ⅲ相DAPA-CKD試験の所見に基づき、成人におけるCKDの治療薬としても承認されています。
同試験において、フォシーガは標準治療との併用で、主要複合評価項目 ..
アストラゼネカの子会社であるアストラゼネカ株式会社は、2013年、フォシーガに関して、小野薬品工業株式会社 と日本におけるコ・プロモーション契約を締結しました。本契約に基づき、小野薬品工業株式会社はフォシーガの日本における流通および販売を担い、アストラゼネカ株式会社と2型糖尿病、1型糖尿病および慢性心不全においてコ・プロモーションを実施しています。両社は慢性腎臓病においてもコ・プロモーションを行います。
ダパグリフロジン(フォシーガR)は腎臓病に効果がありますか?
1型糖尿病と2型糖尿病の両方に効果があることを疑問に思われる方もいるかもしれませんが、それについては開発時の臨床試験を簡単にご紹介します。
[PDF] 慢性心不全治療薬としての SGLT-2 阻害薬について
ジャディアンスの心不全への効果については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
承認番号:22600AMX00528(フォシーガ®錠5 mg)、22600AMX00529(フォシーガ®錠10 mg).
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回経口投与によって使用するファーストインクラスのSGLT2阻害剤です。心臓、腎臓および膵臓の基本的な関連性を背景として、フォシーガでは、研究により、心腎疾患に対する予防と抑制効果、臓器保護効果が示されています。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器が機能しなくなり、2型糖尿病、心不全、慢性腎臓病といった、全世界の主要な死因となる病気を引き起こす可能性があります。