デキサメタゾンエリキシル0.01%「日新」の薬剤情報・副作用


解説: 治療期間が1年の場合ICSはプラセボと比較して0.48cm/年の成長抑制が認められた。2年目以降の成長抑制は両群間で有意差がないか、あってもその差は小さかった。また、成人期までフォローした1試験ではICS使用群で、男は0.8cmの成長抑制で有意差はなく、女は1.8cmの成長抑制で有意差あり、男女平均では1.2cmの有意な成長抑制が認められた。現時点では、ICSは長期使用によって成長抑制を来す可能性があるが、小児喘息治療において最も有用な薬剤である。適切な診断と評価を行い、リスクとベネフィットを十分に考慮して、適切なICS投与を心がけることが推奨される。


[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

解説: 舌下免疫療法(SLIT)では、喘息症状や呼吸機能に対する改善効果が認められたが、頓用薬の使用、全身ステロイド薬の使用、長期管理薬の使用量には有意差は認められなかった。現時点では我が国では5歳以上の種に喘息に対して皮下免疫療法(SCIT)の保険適応はあるが、SLITは小児喘息に保険適応がない。

グルココルチコイドは、プラセボ(ダミー治療)と比較して、2時間後のクループの症状を軽減し、入院期間を短縮し、再診率や(再)入院率を低下させるというエビデンスに変わりはない。デキサメタゾンの0.15mg/kgの少量投与は、標準用量である0.60mg/kgと同等の効果が期待できる。クループに対する低用量デキサメタゾン0.15mg/kgの有効性に関するエビデンスを強化するために、さらなる研究が必要である。小児のクループの治療にはグルココルチコイドが有効であると結論づけた。

般的には、0.15mg/kg/日(最大 6mg)で最大 10 日間あるいは退院まで投与される 1)2)。重症

推奨: ICSで長期管理中の小児喘息患者のステップアップとして、ICS増量とICSへのLAB追加(ICS/LABA)の有用性に明らかな差はなく、いずれも提案される。

デキサメタゾンはプレドニゾロンと比較して、病院や救急外来を受診してから2時間後と6時間後のクループスコアに改善を認めず、おそらくクループによる再診や(再)入院をほぼ半分に減少させた。グルココルチコイドの追加投与は、プレドニゾロンと比較してデキサメタゾンが有利であった。デキサメタゾン0.15 mg/kgと比較して、標準用量である0.60 mg/kgは,病院または救急部受診後24時間におけるクループスコアリングスケールで評価したクループの重症度をおそらく低下させた.しかし、2時間、6時間、12時間後のクループスコアリングスケール、小児の再診や(再)入院、病院や救急外来での滞在時間については、群間で重要な差を見出すことはできなかった。エピネフリンなどの他の薬剤の使用、グルココルチコイドの補充、呼吸を助けるためのチューブの使用などの追加治療の必要性は、デキサメタゾン0.15mg/kgと0.60mg/kgで差はなかった。新たに組み入れられた試験では、グルココルチコイドの使用による重篤な有害事象は報告されていない。

プレドニゾロンの内服が困難な場合はベタメタゾンシロップあるいは

解説: 介入によって、吸入ステロイド薬の使用減少、ピークフローの改善に有意な効果が見られた。一方で、主観的な症状、喘息症状スコア、1秒率、気道過敏性、呼気中一酸化質素濃度(FeNO)では有意な差は見られなかった。我が国では欧米と比較して室内ダニ抗原量が多いと報告されており、欧米の試験とは異なる結果をもたらす可能性がある。我が国の試験では、物理的介入によって抗原量減少と喘息症状スコアの改善がもたらされている。

1964年から2021年までに発表された0歳から18歳の子ども5,888人を対象とした45件の研究に対し、1,323人の子どもを対象とした2件の新しい研究を含めた。今回使用されたグルココルチコイドは、ブデソニド、デキサメタゾン、プレドニゾロンの3種類である。最新の1件の研究では、ブデソニドとデキサメタゾンの有効性が比較された。もう1件の新しい研究では、デキサメタゾンとプレドニゾロンの有効性、およびデキサメタゾンの少量投与(0.15mg/kg)とデキサメタゾン0.60mg/kgとを比較した。デキサメタゾンの投与量を比較した新しい研究のデータを、同じ比較を行った以前からレビューに含まれている研究に追加した。

[PDF] 小児気管支喘息の薬物療法における 適正使用ガイドライン

解説: 欧米の報告ではスペーサーを用いたほうが入院リスクを低下させ、救急外来での滞在時間も有意に短く、有害事象として脈拍数の増加率や振戦の頻度も有意に低い結果となった。しかし、日本で使用されているプロカテロール(メプチン)による報告はなく、SABAの用量が日本の小児常用量を超えている、スペーサーの強要による感染リスクが評価されていないなどの点に留意する必要がある。したがって、現時点では優劣をつけがたく、いずれの吸入方法も提案される。