こうしたバイアグラの普段の生活への悪影響として心配されがちなものは、

現在では、「生活の質」は終末期医療のみならず、長期的なスパンで疾患と人生を検討した状況において、幸せや満足感という概念の挿入の為に広く臨床現場で用いられています。 例えば、妊娠・挙児を目指す必要が無い年齢でのセックスの不在は、生活の実利には関係しませんが、勃起が上手く行かない状況やセックスが出来ない状況は、自信を喪失させ、夫婦仲を悪くし得ます。 こうしたシチュエーションも「生活の質」の低下に内包されます。

本邦の性機能に関する研究に、バイアグラによる「生活の質」の向上を、質問紙を用いたインタビューによって客観的に解析し、報告されたものが有ります。この研究が非常に画期的なのは、EDの専門外来で、医師達が主観的に認知していた事実を、客観的視点で統計的に確認したという点です。 ED/勃起不全という疾患は、「離婚問題」などの社会的問題と親和性がとても強いので、自分への自信やカップルの関係性への好影響を検証は、社会的にも非常に意義のあるものです。

「生活の質」は、癌などの終末期医療において、広がった概念の一つで、治る見込みの無い癌を徹底的に治療し続けるよりも、限られた時間を幸せに暮らすために、治癒だけを目標とするのでは無く、痛みなどの不都合を改善する事を優先すると言うような臨床状況の中で、概念が具体的に形成されて行きました。

などがあります。 確かに、このような状況になってしまったら、おちおち仕事に行ったり、 公共交通機関に乗る事もできません。 状況によっては性犯罪を引き起こして社会的に悪影響を及ぼしてしまう事も危惧されます。 しかしこうしたバイアグラに抱かれがちな普段への悪影響は、基本的には誤解が多いです。 本剤は基本的にはED、すなわち勃起しにくくなる状況を改善させるだけのシンプルな薬剤です。 また普段の生活への影響面としては、上記のように悪影響は基本的に希薄で、 報告としてはむしろ普段の生活に対してはポジティブな影響を示すものが主体で、 QOL=生活の質の改善などによる本剤の好影響が報告されています。

この研究は、21~81歳の52例のED患者に対して、バイアグラ50㎎を使用して、複数回の使用前後の効果を、自信の回復やパートナーシップの改善など、「生活の質」に関連したものを中心に、質問紙にてインタビューし、それを検討、解析したものです。 この質問紙に関しては、SEARと言う、すでに妥当性を評価されている方法が採用され、性機能に関する「生活の質」に関連した概念を、点数化して評価・比較する事が可能です。 このSEARの質問内容は、性的関係ドメインと自信ドメインの二つに大きく分かれています。また、自信ドメインに関しては、さらに自尊心サブスケールと全般的関係サブスケールに分かれます。

バイアグラの使用によって性生活が改善される方の中には、これによって自信を取り戻し、 その影響として仕事のクオリティが上昇される方もいるとの事で、 時に の外来でも喜びの報告を患者さんから頂く事があります。 本稿ではバイアグラの普段の生活への悪影響の誤解を払拭するために、 それぞれのケースに関して詳細な説明を加えております。 どうぞご参考にされてください。

バイアグラの使用を初めて検討する人には本剤に対する誤解が多く、 その中には「バイアグラの影響で普段の生活がし難くなる」といったものもあります。 こうした誤解はバイアグラの知名度が高い割に処方箋医薬品としての広告規制から、 一般の方への詳細な情報が欠乏しているという、 バイアグラ情報のバランスが社会的に取れていない事が影響しているとも思われます。

バイアグラの普段への影響における誤解として、 バイアグラを飲むとその薬効が続いている間、 「勃起しっぱなしになってしまう」という誤解はポピュラーなもののようです。 こうした方向性での患者さんからお伺いする具体的な普段の生活への心配としては、 「バイアグラを飲むと勃起しっぱなしで歩き難くなる」 といった内容がありますが、バイアグラは基本的に性欲をコントロールする薬ではないので、 薬効が作用している間、勃起しっぱなしになるわけでは有りません。 本剤はあくまで性欲がある状況で作用する薬剤です。

ED/勃起不全は、本人の勃起の障害や自信の喪失だけで無く、パートナーとの性生活の不全から、その関係性の悪化など副次的な問題に影響が拡散する傾向が有ります。 また、海外からの臨床研究によると、EDの男性をパートナーに持つ女性では、女性性機能障害:FSDを合併する率が上昇するとも報告されています。 バイアグラ等による薬物治療によるEDの改善は、「生活の質」に関連する様々な好影響をもたらす傾向が有ります。上述されている、自信やパートナーシップなどの「生活の質」に関する改善は、その好影響のごく一部と思われ、他にも好影響が、多数もたらされると推測されます。実際の外来におけるED患者の問診上では、治療による恩恵は、業務効率の改善、業務へのやる気など、仕事面にも及んでいると聴取する事も多々有ります。このような様々な「生活の質」の改善もまた、いずれ客観的検討に基づく研究での報告が期待されます。

つまりバイアグラを飲んだからと言って、本剤の影響で性欲を感じられない普段の生活の中で、 ペニスが勃起しっぱなしになってしまい、 結果として歩き難くなるような事は基本的にはありませんのでご安心下さい。

悩みの解消はQOL(生活の質)向上にもつながるので、恥じることなく積極的にED治療を行っていきましょう。

バイアグラの普段の生活への悪影響を恐れて、本剤の使用を危ぶむ人がいます。 しかし性行為以外の普段のシチュエーションへのバイアグラの影響はほとんど在りませんので、 特にこうした普段への心配は前提として必要ないと思われます。 具体的にはバイアグラを使用しても通常は勃起しっぱなしにはなりませんし、 性行為と関係ない性的興奮を伴わないような普段の状況では薬理的影響は示しませんし、 本剤には興奮作用や催淫作用などの精神面への影響はありません。 本剤は本質的には「勃起しにくい状況」、つまりEDを改善させるシンプルな薬剤です。

バイアグラの普段への影響における、その他の誤解として、 性欲を覚えないような状況でも、バイアグラがむやみに作用してしまい、 勃起させてしまうというものがあるようです。 こうした内容で患者さんからお伺いする具体的な普段の生活への心配としては、 「仕事など、普段の生活シーンで勃起してしまったらどうしよう」 といったものが主体ですが、上記の通り、バイアグラは性欲を亢進させる作用はないので、 本剤がキチンと薬理影響を示すには性欲の対象や具体的な性的イメージが必要です。 なんら性欲を覚えないような仕事など、普段の生活シーンで本剤が作用する事は基本的にありません。

しかしバイアグラにおいて興奮作用や催淫作用など精神面への影響は、 バイアグラの生産・販売元であるファイザー株式会社の報告上で明確に否定されています。 つまり本剤を飲んだからといって普段の生活の中で、 かってに興奮してしまったり、ムラムラと性欲を覚えたりという悪影響は基本的に無いので、 性欲の対象になる存在や具体的な性的イメージがない状況、 例えば仕事中のような普段の状況では、たとえバイアグラを服用しても、 かってにムラムラしたり、 はたまた性欲を覚えやすくなったりという事は前提としてご心配される必要はありません。

バイアグラとは有効成分 「シルデナフィル」が含まれる勃起不全(ED)の治療薬です。ED治療薬として世界で初めて製品化され、1998年1月にアメリカで発売されました。(日本では翌年1999年に正式に認可されました。)バイアグラは生活の質を改善させる生活改善薬の取扱いとなり保険適応外の薬ですので、医療費が自費負担となる自由診療扱い(国内共通)となります。

本稿では、バイアグラと「生活の質」の向上に関して、実際の研究発表を踏まえて詳述致します。ご参照下さい。

また普段の生活ではない、性行為時の影響における心配として患者さんからよくお伺いするものとして バイアグラを使用すると「射精してもペニスが縮まなくなってしまう」 といったものがあります。 しかし本剤は射精して性欲が解消されれば、 通常の射精時同様に、基本的にペニスは縮みます。 ただ例外的にバイアグラの副作用として「持続勃起症」が出現した場合は、 ペニスは射精しても縮まなくなってしまいます。

なぜにメインテーマである「普段への影響」を離れて、 ここに患者さんの「性行為時の心配」をご紹介したかと言うと、 上記のバイアグラの普段への影響における、ひとつ例外的な状況として、 この「持続勃起症」があるからなのです。 この「持続勃起症」はとても頻度の少ないバイアグラの副作用なのですが、 これが発生してしまうと、 2.【バイアグラの薬効は勃起しっぱなしではありません】 で危惧されているような「勃起しっぱなし」になってしまう事があり、 また、3.【性欲の対象が必要です】で危惧されているような、 性欲の対象がなくとも勃起した状態になってしまう事があり、 また射精してもペニスは縮まなくなってしまいます。 これが発生した場合は普段への生活の悪影響どころか、 ペニスに障害が発生してしまうような悪影響も危惧されますので、 至急、泌尿器科標榜の医療施設に行って、処置をして頂く必要があります。 ただ、上記した通り「持続勃起症」は非常に頻度が少ない副作用なので、 普段からこれに対する危惧をバイアグラ運用の前提にするのは、 おそらく一般性を欠くと思われます。

ED/勃起不全の改善が疾患の改善のみならず、「生活の質」の向上にまで影響することは、三大欲求の性欲に基づく性行為が、如何に、我々の精神面や実生活に深甚な影響を与えているかを反映しているとも言えます。

バイアグラの作用によって射精後の回復が早まり 、性行為が複数回できるようになったという意見もありました。

ため、バイアグラは男性の性生活の質を向上させるのに役立つアイテムであると言えます。

「持続勃起症」はペニスの外傷後や白血病、多発性骨髄腫などの血液腫瘍、 また鎌状赤血球貧血症といわれる特殊な遺伝性疾患の方、また黒人種の方が主体となって、 報告されているもので、とてもレアケースです。 新宿ライフクリニックでは、2万人近くのED患者さんにバイアグラなどの勃起改善薬を処方してきましたが、 当院に関連してこうした報告を受けた事は、実は1例もありません。 ただ上記の外傷や疾患、人種のケースに当てはまる方はこの副作用への注意を必要とします。 バイアグラを服用して、勃起しっぱなしになってしまった、射精してもペニスが縮まない という状況になられた方は、お近くの泌尿器科標榜の医療施設に至急受診する必要があります。

バイアグラなどの投薬によってEDが改善し、自信やパートナーシップなどの「生活の質」が向上する事は、ED専門クリニックにて外来をしていると、感謝の言葉とともに良く遭遇する、主観的事実だったのですが、本邦の研究にて、こうした「生活の質」の向上が、自信やパートナーシップの改善を持って統計的に確認され、ED治療薬による「生活の質」の向上が、客観性をもって確認されるに至りました。

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