ペニシリンアレルギーの場合は、クリンダマイシン(ダラシン®)。


グラム陽性球菌・横隔膜上の嫌気性菌への活性が強いことが特徴の薬剤です。また骨組織への移行性がよいことから整形外科領域の感染症でも頻用します。
横隔膜下の嫌気性菌には耐性化が進んでいます。


[PDF] 小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方

クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシン)を服用すると、多くの患者が経験する最も一般的な副作用は、胃腸の不快感や機能障害です。

VCMと同系統の薬剤です。
組織移行性はよく、副作用は少ないです。血漿蛋白結合率が高く血中濃度が上がりにくいため、投与開始時は投与回数を多くしたり、血中濃度測定をして投与量を調整したりする必要があります。

[PDF] 【4】Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について

クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシン)によるアレルギー反応は比較的珍しいものの、一旦発生すると患者の命に関わる危険な状態に陥る可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。

クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシン)の投薬期間は、患者の症状改善度や各種検査結果を総合的に判断し、必要に応じて微調整を加えていく姿勢が求められます。

クラリス錠 200mg クラリスロマイシン 1 日 400mg

クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシン)は他の薬剤と予期せぬ相互作用を起こす可能性があるため、患者が服用中の全ての薬について詳細に把握し、慎重に管理することが極めて重要です。

クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシン)の投与期間は、感染症の種類や重症度に応じて柔軟に設定しますが、通常7日から14日間の範囲内で治療を行います。

Β-ラクタム系(ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系)、アズトレオナム系、クリンダマイシン、エリスロマイシン、フルシトシン ..

ある医師の臨床経験を振り返ると、70代の男性患者にクリンダマイシンを処方した際、ワルファリンとの相互作用を見落としてしまい、軽度の鼻出血が続いたケースがありました。

インフルエンザ桿菌への活性が高い点、ヘリコバクター・ピロリや非結核性抗酸菌への活性がある点がEMとの違いです。腸管吸収率も良好です。
慢性気道感染症に抗炎症効果を期待して少量長期投与することもあります。


カンピロバクター クラリスロマイシン経口(CAM)3~5 日間 ..

第2世代キノロン系の薬剤です。
緑膿菌を含むグラム陰性桿菌への抗菌活性は強いですが、グラム陽性菌や嫌気性菌への抗菌活性は低いです。緑膿菌に対する活性はキノロン系でもっとも高いです。

【概要】抗生物質、非結核性抗酸菌症治療薬『クラリスロマイシン』の商品名。詳細は、『クラリスロマイシン』を参照。 クラリスロマイシン

第4世代のキノロン系です。嫌気性菌に対するカバーも広がっている薬剤です。肝代謝の薬剤で尿路への移行は悪いため尿路感染には使用できません。欧州では肝障害による死亡例が問題となったこともあります。

マクロライド*(クラリスロマイシン,アジスロマイシン), ..

非常に広い抗菌スペクトラムを持つ薬剤です。
むしろこの薬剤が効かない菌を覚えておくべきです(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、、コリネバクテリウム、マルトフィリアなど)。セフェビム(CFPM)と同様、培養結果が判明しだい狭域抗菌薬に変更するべき薬剤です。

CLDM (クリンダマイシン) · AZT (アズトレオナム) · ST合剤 (バクタ配合錠) · MNZ (メトロニダゾール)

アジスロマイシンやクラリスロマイシンなどがこのグループに属し、幅広い細菌に対して効果を発揮します。

クリンダマイシン塩酸塩 Clindamycin Hydrochloride

胆道移行性がよいとの理由で、本邦では胆道感染症に使用されることがある薬剤です。
に対する有効性も報告されていますが、これを治療するためにこの薬剤を選択することはないでしょう。

製造販売元/沢井製薬株式会社: 更新日:2023年12月27日: 処方箋医薬品

これらの薬剤は独自の特性を持ち、症例に応じて適切に選択することが大切です。

Table: 咬傷に対する抗菌薬-MSDマニュアル プロフェッショナル版

横隔膜下の嫌気性菌にも有効であるのが特徴の薬剤です。
腹部手術の術前投与、腹部/骨盤内感染症に用います。また基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(extended-spectrum β-lactamase: ESBL)産生菌に対する効果も報告されています。

A群溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes )の薬剤感受性

クリンダマイシンが効果を示さない場合、代替薬の選択では患者の個別性や感染症の特徴を十分に考慮します。

クラリスとは? クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗.

抗菌薬には非常に多くの種類があり、覚えたり使い分けたりするのに苦心するものです。今回はそんな抗菌薬のうち。特徴や注意点を系統ごとに分けて解説していただきました。

ひょう疽・爪周囲炎|大田区大森・大木皮膚科/指の化膿でお困りなら

最後に、抗菌薬の選択や変更は専門医の判断に基づいて行われるべきです。患者自身による判断での薬剤変更は避け、必ず医療専門家の指示に従うことが重要です。

商品 (DG00435):, D00277 D01073 D01990 D02132 ; 効能

difficile感染症:抗菌薬関連下痢症のひとつとして発症することの多い感染症)につながる恐れがあると知られています。

■マクロライド系抗生物質
マクロライド系抗生物質については、フィンランドで実施された2歳から7歳の小児を対象とした研究において、腸内細菌叢の長期にわたる変化との関連性が観察されました。
その研究によると、マクロライド系抗生物質の使用により、腸内細菌叢においてActinobacteria(アクチノバクテリア)門の細菌が減少し、Bacteroidetes(バクテロイデーテス)門Proteobacteria(プロテオバクテリア)門*の細菌が増加する傾向があったそうです。
また、幼少期のマクロライド系抗生物質の使用が喘息のリスクの増加と関連していることや、子どもの太りすぎにつながることも示唆されました。
さらに同研究では、作用機序の異なるペニシリン系抗生物質(細菌の細胞壁合成を阻害)と比較した場合、マクロライド系抗生物質(細菌のタンパク質合成を阻害)のほうが腸内細菌叢に影響を与えやすいことも報告されています。
*:最新の分類ではそれぞれ、Actinomycetota(アクチノマイセトータ)門、Bacteroidota(バクテロイドータ)門、Pseudomonadota(シュードモナドータ)門に変更されています。

■リファキシミン(リファマイシン系抗生物質)
抗生物質の多くは腸内細菌叢に影響を及ぼしますが、使用方法によっては必ずしも悪影響となるわけではないようです。
例えば、過敏性腸症候群(IBS)では腸内細菌叢の乱れが病気の一因とされていますが、難吸収性の抗生物質であるリファキシミンの経口投与は、その治療法として有用であるとの報告があります。
リファキシミンはClostridium(クロストリジウム)属のような潜在的に有害な細菌を抑えるとともに、IBSでは減少する有益な酪酸産生菌(酪酸菌)Faecalibacterium prausnitzii(フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ)の存在量を増加させるなど、乱れた腸内細菌叢を好ましい状態へ変えることができるとのことです。

抗生物質の使用により変化した腸内細菌叢は、多くの場合、その使用後2~4週間以内にもとの状態に戻ると考えられています。
しかしながら、抗生物質の種類や投与量、投与方法などによって、その期間は変わってきます。
もとの状態に戻るまでの期間が長い例を挙げると、先ほど紹介したクリンダマイシンでは1~12か月かかったことが報告されています。

抗生物質は細菌感染症の治療に効果的な薬である反面、その過剰使用は腸内細菌叢のバランスを乱し、私たちの健康に有害な結果をもたらすこともあります。
抗生物質は諸刃の剣であり、適切な使用が望まれます。
ここでは、抗生物質の過剰使用による腸内細菌叢への影響をご紹介しましたが、病気の治療には処方に基づく薬の使用が大切です。
自己判断で薬の量を減らしたり、薬の使用をやめたりすることはせず、薬について気になる場合は、まずは医師や薬剤師に相談しましょう。



当社が提供している腸内細菌叢の検査・分析サービス「」(医療機関向け)および「」(一般個人向け)では、大腸がんや認知症、アトピー性皮膚炎など、約30種類の疾病リスクを網羅的に分析。疾病リスクだけでなく、リスクを下げるための食品情報、酪酸菌や乳酸菌やエクオール産生菌の割合、 バランス評価など、きめ細やかなレポートで皆様の健康をサポートします。

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リンコマイシン系抗菌薬(クリンダマイシン内服薬・注射剤)の解説

抗菌薬のリネゾリドとクリンダマイシンリン酸エステルを同時に使用することは、極めて危険です。

クリンダマイシンはリンコマイシン系という種類に分類される抗菌薬で、細菌のリボソーム50Sサブユニットに作用し、ペプチド転移酵素反応の阻害作用により、タンパク質合成阻害作用をあらわす。

pneumoniae 感染患者においてもクラリスロマイシンあるいはアジスロマイシンを投与することによって症状が回復したケースはあった。一方、成人においては基本的には投薬のしばりが無いので、ミノサイクリン、シプロフロキサシン、ガチフロキサシン、スパルフロキサシン、レボフロキサシンなどから状況に応じて適切な薬剤を選択すればよいと考えられる。試験で確かめた結果、23S rRNA遺伝子の2063または2064番目のA(アデニン)がG(グアニン)またはC(シトシン)に変るとマクロライド系に高い薬剤耐性を示す。また、2617のCがGに置換した株も1株分離されたが、試験においても本置換は低~中程度の耐性獲得に関与していることが明らかになった。国立感染症研究所・細菌第二部 佐々木次雄 荒川宜親
札幌鉄道病院小児科 成田光生
神奈川県衛生研究所 岡崎則男
高知県衛生研究所 安岡富久

歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。 マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。

患者の病歴や現在服用中の全ての薬を詳しく調べ、最適な薬剤を選択することが極めて重要です。