3歳の女児、副鼻腔炎のため病院からクラリスロマイシンDSとお腹が緩くなるといけないということでビオフェルミンRが一緒に処方されました。
基本的には適応以外の抗生物質と併用されている場合は疑義照会し、ビオフェルミンやミヤBMなどの整腸剤に変更してもらうのが無難かと考えられます。
> まとめると、クラリス・ロキソニン・ビオフェルミンを一緒に飲んでも大丈夫ですか? 一緒に飲んでも問題はありません。
医師によっては「適応がなくても臨床上はビオフェルミンRの方がいいからそのままいって」と言われるケースもあるかもしれません。
耐性乳酸菌製剤で、抗菌剤存在下においても増殖し、乳酸などを産生することにより腸内菌叢の異常を改善して、整腸作用をあらわします。
通常、ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系の抗生物質やナリジクス酸使用時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善に用いられます。
ビオフェルミン R やエンテロノン R が耐性をもたない抗生剤に は、ミヤ BM が有効かもしれません。
抗菌薬の併用が確認できた場合はレセ摘コメントと薬歴に「抗菌薬の併用確認済」とコメントを入れておきましょう。
添付文書上で、ビオフェルミンRの併用ができる抗生剤は下記の通りとなっています。
クラリス | 配合変化 | IF | 医療関係者向け情報 | 大正製薬株式会社
では、抗菌薬で下痢・軟便を起こすメカニズム、抗菌薬治療に整腸薬を併用した際の具体的な効果、整腸薬で気を付けたい副作用について紹介しましたが、今回の後編では、比較的たくさんある「整腸薬」の違いや使い分けを中心に、現場でよくある疑問について解説します。
この“耐性”を持った菌で作られた整腸薬が『ビオフェルミンR』や『ラックビーR』です(※Rは耐性=Resistの意味)。『ビオフェルミンR』は、各種抗菌薬が存在する環境下でも増殖し、腸内細菌叢の異常を改善することが確認されている整腸薬です。
販売名, 配合量, 服用感(調製後30分間), 服用感(調整14日間), 安定性の変化(著しい変化が認められない期間)
ビオフェルミンRといえば「抗菌薬とセットで処方される整腸剤」ですが、
ビオフェルミンRとの併用が保険適応上問題となる抗菌薬についてまとめていきます。
抗菌薬治療を行っている際の腸内細菌叢の改善には、通常の『ビオフェルミン』ではなく『ビオフェルミンR』を使う必要がある、ということです。